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2007/10/23

『しゃばけ』 畠中恵(著)読んだ。

Syabake_2 「物の怪」だの、「妖怪」だの、「妖」だのが登場する書籍やアニメ・漫画を好む、そんな私が何かの拍子に出くわしたのが『つくもがみ貸します』というタイトルの本だった。”付喪神”というフレーズにスルーできなかったのは言わずもがな。時代小説でもあり思い切り興味をそそられたのだが、ハードカバーの新刊であったことから買うには至らず。
折角なので、その作家さん(畠中恵さん)を検索してみたら、「妖怪モノ(らしき)本」がわんさか。しかもシリーズ化されるほどの人気作まであるっぽい。「これは一度読んでみるか?」ということで文庫化されていた第1作目の『しゃばけ』を購入。

大体のあらすじは以下の通り。
*** 時は江戸時代。主人公は江戸でも指折りの廻船問屋「長崎屋」の跡取り息子である一太郎。皆には「若だんな」と親しまれている17歳の青少年だが、生来ひどく体が弱く些細なことでもすぐ寝込んでしまう一太郎。やっと授かったひとり息子であることから両親は一太郎を溺愛。超が付くほど過保護に育てられている”箱入り息子”だ。
主に一太郎の身の回りの世話をしているのが店の手代でもある佐助と仁吉。2人とも小僧の頃から5歳の一太郎に仕え、ほとんど”育ての親”というところ。この佐助と仁吉、本名をそれぞれ「犬神」と「白沢」と言い、実は”妖(あやかし)”である。ソコソコ上級の”妖”で人型を成すことができるので、普段は”人間”を装っている。一太郎は幼き時から”妖を視る目”という特別な能力を持っているので、当然佐助や仁吉が”妖”と承知の上で一緒に暮らしている(理由はある)。・・・が、そんなことはもちろん周囲の誰も知らない。
佐助と仁吉の”任務”は「一太郎を守る事」。事のほか任務に忠実な”妖”たちは、両親以上に過保護の限りを尽くす。それどころかアレは疲れる、コレは危ないと口喧しく制限をし外出すらままならない。一太郎が反抗のひとつもしてみれば、容赦の無い説教を浴びせることとなる。一太郎も病弱な自分のからだと立場を理解し弁えている賢い子だから、結局は甘んじて言いなりになるのだが、正直なところウンザリ気味の昨今である。
そんな一太郎が彼らに無断で外出し、殺人現場に遭遇した上に殺されかけたことが事の発端となり、そこからひと騒動、ふた騒動・・・。物語は一太郎にまつわる”2つの秘密”という、思いも寄らぬ方向へと進んでいくのであった。***

なかなかイイ味をしたキャラである”若だんな”や、様々な愛すべき”妖”たちとのドタバタがとても愉快な物語だった。固定ファンが付くのも分る気がする。
本作は畠中さんのデヴュー作ということでもあり、全体の構成や表現方法、魅せ方がもう一歩ではある(偉そー・・^^; けど一太郎の正体なんかは途中で想像がついちゃうしね)。けれど、連続殺人事件というミステリー仕立てだったり、ドタバタ主従のコメディだったりと、いろいろな要素で楽しませてくれた作品だった(^^)。
”若だんな”シリーズとしては現在6作(+番外編で7作)おそらくシリーズは続刊かな? 妖怪モノとはいえ、私が最も好む京極氏の小説とは趣が違い、完全に”ファンタジーを楽しむ読み物”ではあるけれど、シリーズ全部を読んでみたいと思う(もっと面白くなることを期待して)。でも、文庫化されているのは2作目『ぬしさまへ』と3作目『ねこのばば』までなのよね。困ったなぁ(^^;)

最後に、これはまったく知らない話だったのだけど、『しゃばけ』はドラマ化が決定していて、既に放送日も発表されていたらしい(11/24:フジテレビ)。私が先取りするなんて本当に珍しい!ただキャストが私のイメージとは少し違う感じ。ま、「観る予定」に入れておこうかな?

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