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2007/10/25

アニメギガ(8)~アニメ監督:佐藤順一

第8回目のゲストは、佐藤順一さん。お子様アニメの第一人者である。今回は「子供に愛される作品づくり」について多いに語ってくれた。
シリアス(顔)とギャグ(顔)の素早い切り替えなどでテンポを良く見せる技を駆使し、漫画の手法=”漫符”といわれる吹き出しや冷や汗・怒などの記号をいちはやく取り入れたのが佐藤監督だったとのこと。(監督ではあるが演出や絵コンテなど幅広く活躍されている)

『ケロロ軍曹』はじめ、様々な作品で子供心を鷲掴みする佐藤マジック。それはギャグで散々笑わせて置きながら、不意に”泣き”の演出を持ち込んで感情移入(共感)を誘って完全にオトす。見事である(^^) 
例に挙げられたのが『おじゃ魔女どれみ』。私も(『仮面ライダー』の流れから惰性で)たまにみるとはなく見ていたことがあったが、時折、話しに引き込まれて見入ってしまっていたことがあったかも・・・と思い出した。それもこれも作品における登場人物全員に性格を付け、個性を持たせることで「あるある感」を生み出したことが、視聴者の共感を呼ぶことに成功したといっても過言ではないようだ。人は自分との共通点を見つけることで親近感を持つようになる。出番の無いキャラも同じように人生を積み上げているから、見る側がより身近に感じて自分と重ね合わせながら一緒に泣いたり笑ったりしてしまう、ってことなんだね。・・特に子供は真正面から受け取るし(^^)

これまでも「アニメギガ」ではアニメ監督が登場しているけれど、今監督・原監督・押井監督、誰もがひとクセふたクセある監督さんばかり。作品も監督の意思や意向・メッセージ性を強く反映させた、芸術性には富んでいるが評価の分かれる作品がほとんどであるように思う。けれど、佐藤監督は誰もが喜ぶ”大衆娯楽作品”を作っている(良い意味で)フツーの監督さんで、スポンサーの意向や視聴者の要求に合わせるという、非常に制限された中で、逆にそれをバネにして仕事をされているスゴイ監督さんであるように思った。
やはりターゲットが低年齢層となれば、「嘘」(理想や夢)もアリだと言う監督。メディアを通したアニメーション作品の影響力を良く知った上での発言と思えば、監督によって「きちんとつかれた嘘」は、いつか「綺麗ごと」と分る時が来たとしても、決してマイナス作用だけをもたらすものではないと私も思う。「お約束」でも子供アニメ作品のスタイルのひとつとして残り続けて欲しいものだと思うし、そうした作品が作れる佐藤監督の今後一層の活躍を期待したいと思う。

次回は、メカニックデザイナー河森政治さん。

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