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2007/09/29

「精霊の守り人」~第26話:旅立ち

最終回。それぞれがそれぞれの在るべき場所へ。
兄サグム皇子亡き今、必然的にチャグムが皇太子を継承する。一度は父帝に命を狙われながらも、なんとも都合の良い話だが、国を統べる家系、血筋は絶対である。
選択の余地はなく、チャグムも自分の立ち位置を知っている賢い子。別れの予感から、新ヨゴ王国まで最後の旅をバルサやタンダと共に自分の足で進む。

建国の祖、英雄トルガルの生まれ変わりとして、チャグム皇子の帰宮を国内外へと通達させる父帝。帝は、チャグムの”父親”としてはいささか冷徹ではあるけれど、己がすべき事を”帝として”決断し、命令を下すことのできる人物だ。国を第一に考え、自国に無二の英雄を、しかもその人物がやがては国を統べる皇太子であることが国に安寧と繁栄を齎すであろうことを良く知り、利用しようとする賢者でもある。
「英雄」(=カリスマ性)は天より与えられし才能であり、金銭で買えるものではない。英雄の存在は国の象徴となり、国民の尊敬と信頼がある限り、国は安定する。嘗て、新ヨゴ王国歴代の帝が”建国史”を改ざんしたことも同じ理由だ。嘘も方便。
それがチャグムは”真実の英雄”として帰還した。これ以上のことはない。だから”水妖”に憑かれ、当の帝に逆に命を狙われていた・・などという事は封印しなければならない事実だ。用心棒バルサとの逃避生活は抹消し、都合の良い部分だけがチャグムの「英雄伝」として語り継ぐ必要があるし、事実、そうなることだろう。
事が成就したあかつきには、「バルサを滅せ」とシュガに命じた帝の真意はここにあるはず。けれど、狩人に制され、シュガも”人として”命令に逆らった。それを許す帝には、帝の器量が計れるというもの。・・・だから、チャグムはバルサを忘れなければならない。チャグムにとっては酷な物言いだけれど、それならば万事が解決する。バルサの器量を見切った上での帝の発言は、本当は感謝現れであり、優しさなのかもしれないね。

宮へ帰還して以来、チャグムとの交流を持つことが出来ないバルサ・タンダ・トロガイ師。それ相当の持て成しを受け、褒章を受け取る。一段高いところに居るのはチャグム皇太子殿下だ。顔を布で覆い下々の者には素顔を晒さない事がしきたり。もはやそこにチャグムはいない。分っていたことだが、皇子の顔すら拝むことすら出来ないバルサがどこか切ない。
宮を辞する時点でやっとチャグムとの対面が叶ったバルサ。裏庭の片隅でひっそりと最後の別れ。「皇太子になんかなりたくない。ずっとバルサと旅をしていたい。」バルサに抱き着き泣きじゃくりながら本音を漏らすチャグム。ぎゅっとチャグムを抱き返し、「一緒に逃げるかい?ひと暴れしてやろうか?」というバルサの本音とも、戒めとも取れる優しい言葉に落着きを取り戻すチャグム。冗談のひとつも言ってのけ宮中へ戻るというチャグムだった。
「さようなら、”チャグム”と言ってくれ。」と最後の願いを言う。もう、「チャグム」と呼び捨ててくれる人はどこにもいない。
「さようなら、チャグム。」
「ありがとう、バルサ。・・タンダ、トロガイ師、さようなら。」
どちらも後ろ向き。笑顔で送り出せずに泣きながら言うチャグムだ。バルサの表情はわからなかったけれど、きっと同じだね。
泣けた~(TT)何であれ、別れの場面はそれだけで泣けるのだけど、立場の壁があまりにも大きいため、これが最後と思えばより一層泣けてくる。(続編があるなら、必ず”暴れん坊将軍”よろしく、お忍び大好き、闇にはびこる悪を退治する若様!だろうけどねw)

トーヤとサヤは街で仲良く暮らしていた。トロガイ師は山へ。タンダには見合い話があるようだが、バルサを待つ覚悟に変化なし。バルサは想うところあってか1人カンバルへと向かう。やっぱりそれぞれの道を進み始めた。
・・・やがて、空を雲が覆いはじめ雨が降り出す。チャグムの護った”ニュンガ・ロ・イム”が無事に生まれ育ったようだ。。。めでたし、めでたし。

総評は後日に(予定)
ところで、早くも再放送が決定! 
11月6日よりBS2で毎週火曜【月曜深夜】午前0:00~(1日2話放送) ※11月6日は、午前0:10~
商売至上主義じゃないNHKだし、そんなことだろうと思っていたけど、予想通り速攻でエンドレス再放送の開始だね。この分だと、来年の春には地上波かな?

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コメント

長いようで短い半年間でしたね。
なんだかちょっと寂しいです。
最後の会話、泣けて泣けて仕方がなかった。

作画監督は後藤さんでしたね。
「最終回は僕なんですよ~」と
懇親会で教えてくださった時のお顔が浮かびます。
今頃はほっと一息ついておられることでしょう。

「闇」のアニメ化、実現して欲しいですね。
ではまた^^。


投稿: shamon | 2007/09/29 21:31

こんばんは、たいむさん。
気がつけば終わってしまっていた精霊の守り人なんですね。
最終話は、何とか見ることができました。
飛び飛びにしか見れていないですけど…。
ちゃんと話を見ていなかった私が見ても、あの二人の「最後」の会話のシーンはぐっと来るものがありました。
もっとちゃんと見たかったなぁ。

それぞれのこれからの未来が、それぞれに輝いていると信じて…。
そう思いたくなるラストだったと思います。
再放送、見れたら見てみようっと。
ではでは(^_^)/~

投稿: 農家の嫁 | 2007/09/29 22:54

すべては帝である父帝の過ちから起こったことだけに、父帝は なんとムシのいいことかとも思う。

国として皇族の威厳については良いかもしれないが、人としてはどうかともあり、板挟みでもあり。民に頭を下げない、ありがとうと言わないのが皇族なんだろうな。

ひとつ気になっているのは、長い白ヒゲをたくわえた聖導師の扱い。結果的にシュガを碑文の地下室に閉じこめることになった事件以来、聖導師の出番がなかったこと。あの事件は何だったのだろう。非常に気がかりだ。

投稿: 地黒 | 2007/09/30 04:26

■shamonさん、こんにちは♪
やはり後藤さんでしたね(^^)
まぁ、〆はきちんとネ。
全体的に統一されてはいたけれど、なかなかねぇ難しいですよね。

半年・・あっという間でしたね。
さほど中だるみすることなく楽しめましたが、オリジナルの余計なものを回収できずに終わったような気も・・・
闇があればもちろん、応援しますよ!


■農家のお嫁さん、こんにちは♪
いろいろお忙しそうで・・・運動会とか(^^)
楽しそうで、羨ましいですw
(体調くづしちゃったので、コチラでのコメントでごめんなさい)

なかなか通してみるにも時間が時間だし厳しいですよね。これからエンドレス再放送でしょうから、いずれ全部繋がりますよ♪
チャグムくらいのお子さんのいる家庭には是非観てほしい作品ですねw

親子の絆・・・とか。(最近の殺人事件こわっ)

■地黒さん、こんにちは♪
上下関係のくっきりしたお話ではありましたね。

父帝の過ち・・というよりは、聖導師の助言が元でのこと。帝は当然のことをしたと私は思っていますが。手の平を返す待遇にはさすがに苦笑いですけど、それも記事に書いたとおり。
帝の、息子を救ってくれた恩人に対する感謝の言葉がないのは非常に残念なことですけどね。(原作にないのではしかたなし)
ただ、原作者は、”文化人類学”を先行する大学の助教授であり、王皇族とは「神」のような存在であり、間違いは犯さない、だから、過ちに於ける謝辞や下々に対する感謝などありえない、ということで、歴史的にみてもそうしたものなのではないかと私は解釈しました。
サグムを亡くした時に、瞬間的に「父」にもなっているし、気持ちはあると信じたいです。

しかし、聖導師はなんですね。描ききれて無かったですね。「閉じ込め」も確か原作には無い話で・・場を盛り上げる為のもので回収しきれず・・かもしれません(><)
もう少し、まともなお方でしたから。


投稿: たいむ(管理人) | 2007/09/30 12:02

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