「精霊の守り人」～第25話：宴

感動の”宴”。笑っちゃまずいだろ～と思っても、ほとんど妊婦さながらなチャグムの苦しみようが可笑しくてたまらない。見事な”出産”だった（爆）　チャグムは生みの苦しみを知る、いいお父さんになるに違いない！
・・ということで、チャグムも卵も無事なまま、卵はナージへ託すこととなった。

タンダの持ち込んだシグ・サルアの花によって、バルサと狩人の全員がナユグに干渉できるようになり、チャグムを追って宴の地「サーナン」へと急ぐ。
怪我でその場に残ったタンダにやっと追いつくトロガイ師とシュガ。タンダからこれまでの経緯を聞き、繋がれた希望に一安心というところだが、花に余分はなく、自分はナユグを見られないことを悔しがるトロガイ師だ。（たぶん、シュガも気持ちはいっしょ）・・しかし、トロガイ師は”エセ賢者”ぽくなっちゃったなぁ。言うこともどっかチグハクで「急げ」と言ったり「慌てる必要はない」と言ったり、根拠があるようでいて結構行き当たりばったりが多いし。（呪術と呪術師を万能にすると茶番劇になるから、あえてお笑い担当にしたのだろうけど）
卵と会話をしながらも徐々に正気を取り戻すチャグム。「卵を孵したい。」でもやはりラルンガに殺されるのは怖い。心の中では「バルサ、早く来て、助けて！」とずっと叫んでいたんだろうなぁ。「必ず来てくれると思ってた。信じてたよ、バルサ。」再会の光景は泣ける。
チャグムを目指してウジャウジャと湧いて出る無数のラルンガ。火の種も底を突き、剣ひとつでラルンガと生死をかけて戦う８人の狩人。しかしその姿に「オレひとりの為に、狩人たちを、全てのヨゴの民を犠牲にはできない。」とその身を投げ出そうとするチャグムの皇子としての覚悟にまたまた泣ける。
ナユグとサグが繋がっているのは２つ月が満月の”夜”だけ。卵もチャグムも無事に助ける方法をシュガから得たタンダが、やっとの事でサーナンの到着したのは、夜明け間近になってから。夜が完全に明けてしまってはそれも手遅れになる。やがて夜が明け始め、ラルンガの攻撃がやみ消え始める。バルサとタンダはチャグムのお腹から直接卵を取りだす（ほとんど帝王切開）。取り出されたのは丸々太った・・ではなく、手の平サイズの青く光る卵。
あとはナージ。けれど、頭上を通り過ぎて行く数羽のナージ。「大丈夫、戻ってくる。」というチャグムの言葉のとおり一羽が引き返してくる。卵を空高く放り投げるバルサ。見事にキャッチして海へと向かうナージだった。（もしかして、このナージはあのナージ？なんて思うとニヤリとなるが、兄サグム皇子の援護を感じてしみじみとしてしまう。・・がその真偽は定かではない・・＾＾）
”運命”との戦いは終わった。

次回、最終回：旅立ち。出会いがあれば別れもある。それぞれがそれぞれの居るべきところへと戻っていく。