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2007/08/31

「夕凪の街 桜の国」みた。

Yuunagi 広島には行ったことが一度もない。修学旅行は、「九州」・・ではなく、「奈良・京都」だったしね(笑)
もしいつか行くことがあったら、必ず平和記念公園と資料館には立ち寄りたいと思う。
原爆投下から、既に60年以上の歳月が経った今でも、残り続ける・・というよりは受け継がれてしまう負の影に、正直驚いた。
やはり無知は罪にも等しいと、そして分った気になることも、同じ位愚かなことだと改めて思い知らされた私だった。

原爆は、投下するに当たっての理由が何であれ、結果こうなることが分っていながら落とされた兵器と認識すべきであり、またその理由については、どれほど尤もらしい理屈をこねようとも、決して正当化してはならぬものとすべし。
原爆について語れるのは関係者のみであり、語らないのも関係者のみであることがこの作品で良くわかった気がした。
同じ日本とはいえ、さすがに広島も長崎も地理的に遠くはなれているが為に、身近とは言いがたく、それほど”被爆者”について考えたことがなかった。”被爆者の血筋”というものが今も尚残り続けていることも、少し考えれば当たり前のことなのだが、これも身近に該当者が居ないこともあり考えたことがなかった。ただそれだけは、考えることが偏見に繋がるのだとすれば、これまでどおり考える必要のないこととしたいとは思うが。

「夕凪の街」でも、「桜の国」になっても、被爆者は、ただ被害者にも関わらず、ずっと苦労や苦悩を強いられてしまうという理不尽さに何度も胸が痛み、涙が込み上げてきた。それでもその中にあるホンの少し幸せと、家族や友人の温かさにやはり涙が込み上ってくる私だった。
打越さん、すばらしいです。
形見の”髪留め”を中心に、フィクションともノンフィクションとも付かない物語運びがとても上手く、促されるまま最後まで見届ける感じになっていたような気がする。いままで触れることを避けてきた何かに触れた瞬間、触れて良かったと思える、穏やかで優しい作品だった。観てよかった。

総評:★★★☆☆++  好き度:★★★☆☆++ オススメ度:★★★☆☆++

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コメント

たいむさん、こんにちは♪
ほんと観て良かったと思える素晴らしい作品でした。
僕、広島に住んでいたことがあるんですけど2世、3世の話って聞いた
ことがなかったんですよ。
原爆の勉強もしたし色んな話も聞いてたのに
このことはこの映画で知って驚きました。
ちょっと考えれば当たり前のことなんですけどね。
やっぱり今を生きている人にも関係のあることだから
触れたくないっていうのがあるのかもしれません。

投稿: こーいち | 2007/09/02 14:09

■こーいちさん、こんばんは♪
8月ギリギリセーフで鑑賞でした。
こーいちさんは、広島にお住まいになった事があるのですか?
私も知人は何人かいるのですが、さすがにその手の話題はしませんからねぇ。。
まだ終わらない、というより、終わることってないのかもしれませんね。
それを知らず、わかったような発言はするものではないですねぇ。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/09/02 18:51

こんばんは♪
私も広島には行ったことがないんです。
修学旅行は東北でした(泣)

遺伝子レベルの負の遺産っていったい何代まで続くのか、本当に怖いことです。
「その手の話題」はやはりしにくい事ですね。
たとえば身内に(祖父とか)従軍経験のある人がいたとしても、戦場で何があったかはやはり聞き辛いものだと友人が言ってました。
銭湯のシーンが一番ショッキングだったかな。
あれを見るだけで無言のメッセージが伝わってくるようでした。

投稿: ミチ | 2007/09/02 22:29

追記です。
見るかどうしようか迷っていた「デス・プルーフ~」を見に行ってきました!
エロでグロで下品でしたが、凄く面白かったです!(オイ!)
おススメかも!

投稿: ミチ | 2007/09/02 22:31

■ミチさん、こんばんは♪
東北ですか~(笑)
コチラでは学校によっては、広島にも行く高校があるんですが・・。

銭湯のシーンは私もビックリでした。
アレが普通の光景だなんて・・・その場に居合わせたらきっと目のやり場がなくって、オロオロしそうです。
穏やかな作品でしたが、ヒシヒシと伝わってくるモノがありましたね。

>デス・プルーフ~
エログロ下品の三拍子ですか(爆)
監督が来日した時のTV番組の特集を見て、面白そうだと思ってチェックしていましたが、やっぱりですかっ!?
「ツォツイ」が上映時間の都合(夜の上映がないの)で観られそうにないので、今週はこちらにしようかしら?(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/09/02 23:19

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