DVD「ボーン・アイデンティティ」&「ボーン・スプレマシー」みた。
「アイデンティティ」のラストでは、執拗なまでにボーンを追跡していたコンクリンが、最後の最後にアボットの命令で射殺された。それにより、アボットがこの時点での黒幕と明確にしつつ、そのまま”トレッド・ストーン”も解散され、真相は闇に葬られることとなった。ジェイソンの記憶も戻らずじまい。しかし、解放されたジェイソンはマリーと再会し、ハッピーなエンディングで締められていたため、強烈な”続編”の匂いは感じられないように思った。ところが、”続編”=「スプレマシー」が始まってみれば、見事なる続編仕様。「アイデンティティ」でのラストにこそ直結してはいないが、ジェイソンとマリーとの仲はそのまま続き、それなりに穏やかな暮らしているところから始まった。
甦る記憶の断片に苦しむジェイソンであり、体力作り(維持)に余念がないジェイソン。そんなある日、新たに放たれた暗殺者によってマリーを失った上に、再びCIAにもわれる者となったジェイソン。明らかに何者かにハメられたことを知り、自らの過去がカギであると確信し、捨て身の行動を開始する。記憶の断片をたぐり寄せることが謎を紐解くことであり、やがて事件を解決へと導き、思い出した過去の精算の為にモスクワへと向かうジェイソンとなった。
「スプレマシー」では、マリーの言葉を胸に刻み、懸命に闇からの出口を求めるジェイソンのもがきがよく感じられた。そして、最後に本名を知るジェイソンであり、今度は強く”続編”を意識させられた。
このシリーズは、尻上がりに面白みが増していく作品のようだ。アクション・スリル・サスペンス、三拍子揃ったドキドキの展開。特にアクションは格闘あり、カーチェイスあり。カーアクションは最大の見せ場となっている。その多彩な視点からの撮影は、臨場感溢れる迫力満点な映像として魅せてくれる。
私は、ジェイソンの姑息な技の数々が好きだ。臨機応変で周辺にあるモノを使って危機を回避するところが素晴らしい。行き当たりばったりなようでいて、プロ的な計算がそこにある。いつでもどこでも必ず地図(構図)を確認するあたりは、その裏付けとしても説得力がある。優秀だけど直ぐにキレるタイプ(某泣き虫なJ.B)よりは、ほとんど喚いたりしない、一見冷静沈着な(実は内ではアツイ)ジャイソンタイプに好感度が高い私だ。
意外だったのはマリーをあっという間に退場させたこと。しかし、この潔さには拍手したい。おかげでマリーは深くジェイソンの心に生き続け、そうした存在感は、最後までジェイソンを通じて残り続けた。絶妙の消し方だった。(死に方もあっけなく綺麗だったしw)
「アルティメイタム」の予告編では『全てを思い出した(記憶を取り戻した)』と言うジェイソンの姿があった。それによって動き出す組織、ボスが真の黒幕だろう。ジェイソンは何を知って逃亡し、記憶を失ったのか?謎が何一つ残らないすっきりとした解決編を見せて欲しいと思う。
3作通しで登場する元トレッド・ストーンメンバーのニッキーであり、ジェイソンに本名を告げたCIAのパメラの存在も気になるところ。
公開は11月10日(予定)。復習するにはちょっと早かったけれど、間近に同じことを考える人間はたくさんいるからね~(笑)
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コメント
たいむさんこんばんわ♪
正直スプレマシーはもうかなりうろ覚えで、アイデンティティーの方はすっぽり丸ごと内容が記憶から抜け落ちて、正にジェイソン・ボーン状態な自分です(^▽^;)スプレマシーでもなんで『☆』付けてんのかな?って、今でも自分の評価に疑問を感じてしまいます(汗)
『アルティメイタム』が公開される前に自分ももう一度予習しないといけなさそうですけど、これまた正直レンタルするのも少し億劫だなーとも思っているこの頃なので、近い内にテレビとかで放映してほしいものですw
投稿: メビウス | 2007/08/28 20:51
■メビウスさん、こんばんは♪
TBまでありがとうございますw
2005年?そりゃぁ忘れますよねぇ(^^)
>なんで『☆』付けてんのかな?
☆って最高でしたっけw。
あー、でも、分らないでもないですよ。
アイデンティティより、スプレマシーの方が面白かったし、よく出来た作品に思いますから、私もレヴューを書いていたなら★4つは下らないと思いますよ。
時間がかなりあいてますし、忘れててもそうでなくても、復習をしたほうが楽しめるのは、続編作品の常でしょう。
けど、きっとどこかでTV放送してくれますよ、11月の頭くらいには。
とはいえ、最近、民法での映画はCMがウザクって敬遠気味。ムダに長くなっちゃうから(^^;;
自宅にいる時は、レコーダの長所を利用して、40分遅れくらいから追っかけ再生してCMぶっ飛ばし作戦をしている私ですw
投稿: たいむ(管理人) | 2007/08/28 22:46
たいむさん、こんばんは。
続編が公開されるんですね。
私もこのシリーズのボーンの切れ者具合はかなり楽しめたので、楽しみなかぎり。
時刻表を利用した逃走には鳥肌が立ちました。
ただ、これを見た後に「オーシャンズ12」を見て
マット・デイモンのヘタレ具合がやたらと目についてしまった記憶も(^_^;)
同一人物とは思えません。それもまた演技力のなせる技か!?
投稿: GAKU | 2007/08/28 22:52
■GAKUさん、こんばんは♪
3部作がいよいよ完結だそうです。
私も、マットの名前と顔を一致させた作品が「オーシャンズ11」で(おそっ)、あのメンバーの中ではヒヨッコ扱いだったから(役的に)どうも、カッコイイってイメージが結びつかなかったのですよねw
けれど、「ディパーテッド」でも上手さを見せてくれましたし、基本的に評価の高いマットですから、やはりどれも演技なのでしょう。頭の良い役者さんなんですね、きっと。
「13」では、今まで以上に頑張ったライナスで見直しましたw
そして今回、すっかりボーンに惚れました。ww
投稿: たいむ(管理人) | 2007/08/28 23:16
たいむさん、こんばんは!
アイデンティティの時は、小僧っ子のようなマットに、あの重い設定は馴染んでないような気がして、正直イマイチかなーと思ったんですが、スプレマシーはものすっごい面白かったです。
役者さんは歳とればとるだけいい味出る人が多いですね。アイデンティティとスプレマシーの間はわずか2年ではありますが。
マット君はオーシャンズ13でも落ち着いて来たなあという印象がありましたし、次回作は期待大です。
投稿: アビ | 2007/08/29 23:52
■アビさん、こんばんは♪
ええ、スプレマシーがすごく良かったですねー。
だから今度の完結編は思いっきり期待しちゃてます。
これまではマットにあの重い設定は「ん?」って感じでしたが、「13」によって、「あり」って私も変りましたww
ということで、マット株が急上昇中なワケですw
主役であっても、W主役であっても、準主役であっても、
「ブルース・ウィルス」のような存在感のある役者さんになって欲しいと思ってます♪
投稿: たいむ(管理人) | 2007/08/30 18:12