« 「MGデスティニー」なのに何故? | トップページ | 「ラッシュアワー3」みた。 »

2007/08/25

「精霊の守り人」~第21話:ジグロ・ムサ

ジグロの話が聞きたいとチャグムの頼まれ、幼き日の出来事を語り始めるバルサ。
バルサの父カルナは、カンバル王付きの医師だった。母は5歳の時に他界。
カルナはカンバル王の弟ログサに脅迫され、王毒殺を命令されていた。所詮、ログサの言いなりになろうとも、毒殺成功の暁には、自分もバルサも殺されると直感したカルナは、親友である”王の盾”の長:ジグロにすべてを話した上で「バルサを託したい」と申し出た。もちろん拒絶されることは覚悟の上で。当然のように断ったジグロ。・・しかし、ジグロにどのような心境の変化があったのかは分らずじまいだが、結局バルサを連れて国を逃げ、追われる者となったジグロだ。ワケのわからないバルサも、幼いながらも危機感を持ち、ジグロには命を救われたことを感謝しつつ、付いて行く覚悟を固めたのだった。

追っ手は残り8人の”王の盾”。ジグロにとっては誰もが仲間だ。既に腹を括ったかのジグロは躊躇することなく第一の追っ手を瞬殺した。第二の追っ手 は”王の盾”の中でも一番ジグロと親しい友だった。激闘の果てにジグロはタグルを討つが、友の死、「お前も、守るべきものを得たな・・」という友の言葉に 泣き崩れるジグロ。そんなジグロの姿が理解できないバルサでもあった。
以後、追っ手の目を逃れつつヨゴで暮らすジグロとバルサとなったが、ある日、バルサは父カルナの死を知ることとなる。その時にジグロは、父カルナが殺された理由、自分たちが逃亡し続けなければならない理由のすべてをバルサを明かしている。
全てを知り、「憎しみ」を心を宿したバルサはジグロに武術の教え希う。当初は断固として拒否し続けたジグロだった。しかし、独学で武術を吸収するバルサの才能を見、やがては”生きる術としての武術”をバルサの教え、鍛え始めることとなる。

トロガイ師やタンダと出逢ったのもその頃。そこからの10年間がジグロにもバルサにも厳しくも楽しい日々だったことだろう。一般的に武術とは”格 闘”のみを教えるものではない。けれど、もともと寡黙な男であるジグロだし、言葉では一切語っていないに違いない。それがそのまま今のバルサでもあるよう に思う。
そんなバルサの話を聴きながら、どこかで自分とバルサを重ねるチャグムだった。いったい何を思うチャグムだろうか。
・・10年後、ジグロには最後の戦いが待ち受けてた。残り6人の”王の盾”との戦い。その時にはすっかり成長していたバルサだったが、「手出し無用」とひとり戦いに挑むジグロだった。
ジグロに対しては一言で形容する言葉が見つからない私だ。それだけの男、器量が計り知れない者だとしか。

次回「目覚めの季」、話を聴き終えたチャグムの心に変化はあるのか?そして、成長した卵がナユグとサグを繋ぎはじめる。チャグムはどこまで耐えられる?・・・春は近い。

思い出しながらの落ち着いたバルサの語りにすっかり釘付け。3話での、死闘の果てにバルサがみた幻影がそのまま登場する作りが実に上手い。
そして・・・、チビバルサの姿に”コドモトコ”を期待した私だったが、実際は”カガリ”だった♪ それはそれでちょっと嬉しい(^^)

| |

« 「MGデスティニー」なのに何故? | トップページ | 「ラッシュアワー3」みた。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「精霊の守り人」~第21話:ジグロ・ムサ:

» 精霊の守り人 第21話「ジグロ・ムサ」 [よう来なさった!]
今回はバルサの過去で、育ての親であるジグロとの出会い。 そして短槍使いバルサへの過程を示したストーリー。 つまり、今のバルサの原点でもある内容であるわけですね。 みてて思ったのは良くも悪くも、バルサはジグロの影響を多分に受けているのだなと。 バルサと....... [続きを読む]

受信: 2007/08/25 12:25

» 「精霊の守り人」第21話 [ひねもすのたりの日々]
精霊の守り人アニメ公式サイト出版元の「守り人シリーズ」公式サイト(ネタバレ注意で [続きを読む]

受信: 2007/08/25 17:58

» [アニメ『精霊の守り人』]『精霊の守り人 第21話』 [どっかの天魔日記]
『精霊の守り人』 ※下記の日記内容には、アニメ本編に対するネタバレの要素が多々記述されています。少しでも気になさ る方は御覧にならない様に注意をして下さい。 今週のお話は、第21話 『ジグロ・ムサ』。 ストーリーは…。 厳しい冬を越すための狩穴生活で、チャグムは... [続きを読む]

受信: 2007/08/25 18:16

» 精霊の守り人 第21話「ジグロ・ムサ」 [バラックあにめ日記]
ジグロについて語るバルサは、意外やジグロの心中に関しては「何だったんだろうねぇ」「解らないねぇ」の連発。 あの聡明なバルサが? と一瞬不思議に思えたのですが、考えてみれば当たり前。 我々はこのドラマを、映像作品として神の視点から見ています。 しかしバルサ..... [続きを読む]

受信: 2007/08/28 21:22

» 精霊の守り人#21「ジグロ・ムサ」 [Sweetパラダイス]
ちっちゃいバルサ姐さん可愛い〜〜〜カンバルはヨゴと違って豊かな実りをもたらす田畑はない。あるのは険しい山と岩だらけの牧草地帯。人々はやせた土地を耕し、わずかばかりの穀類や芋を作りカンバルヤギを放牧して暮していた。カンバル王の主治医だったお父様。王位を狙...... [続きを読む]

受信: 2007/08/28 21:30

» 精霊の守り人 #21『ジグロ・ムサ』 [シチュー鍋の中の混沌]
精霊の守り人 3GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(M)麻生我等(俳優)神山健治(監督)発売日:2007-08-24おすすめ度:Amazy原作を先に読んだ人間として、有り体に言うと、初見の時はとまどいの方が大きい場合があります。同じものを題材にしても、アニメ(映像媒体)と小説(文字媒体)では自ずと表現や描写方法が違ってくる、と理屈では理解しています。が、目の前に提示されたものが想像と違う時、どう受け止めて良いのやらと、一瞬「ひるみ」にも似たとまどいは、隠しようもありません。原... [続きを読む]

受信: 2007/08/29 19:54

» 精霊の守り人 第21話 [落とし穴には気をつけろ!]
第21話は「ジグロ・ムサ」。 今回はバルサの過去話。曰く、元々はカンバルの医者の娘で、権力抗争に巻き込まれた父の頼みで、父の友人ジグロが自分を連れて逃げたとのこと。 ジグロ、いい男ですねえ "漢"と書いてオトコと読むって感じ?渋さに惚れ惚れします。正義の人という完全無欠なヒーロー像ではなく、寡黙な中にも人間的な苦悩が伝わってくるところがマルです かつての仲間が追っ手として現れても、手加減することなく全力で対峙し、終わったあとに涙する姿は、武士道だなあと感心しました 少女時代のバルサはあど... [続きを読む]

受信: 2007/08/29 23:18

» レビュー・評価:精霊の守り人/第21話「ジグロ・ムサ」 [ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン]
品質評価 26 / 萌え評価 48 / 燃え評価 5 / ギャグ評価 3 / シリアス評価 41 / お色気評価 5 / 総合評価 23レビュー数 60 件 第21話「ジグロ・ムサ」のレビューです。 [続きを読む]

受信: 2007/09/04 17:25

« 「MGデスティニー」なのに何故? | トップページ | 「ラッシュアワー3」みた。 »