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2007/07/31

超!『モノノ怪』

現在、真面目に見ているアニメが「精霊の守人」、「マスター・キートン(再)」、「おおきく振りかぶって」の3本。それなりに見ているのが「地球へ・・・」、「彩雲国物語」、「ガンダムW(再)」(+「電王」)。なんとなく見るともなく見ているのが「電脳コイル」。以上。
週にこれだけ見てれば十分なのだろうけど、最近「え?」と引っかかったのが「のだめカンタービレ」の後番組となった「モノノ怪」。録画予約を解除していなかった為に、そのまま録画されてしまっていた。物の怪だの妖怪だのと言われたら、ちょっと気になる私でもあり、折角だし・・と観てみた。

Mononoke01 なんでしょうね、このマニアックなアニメーションはっ!
絵も、誰が妖怪なのか判らないくらい全ての登場人物が不気味なほどに個性的。また、その他大勢などは目鼻すらない抽象的な表現法。
それ以前に背景と美術。まるで浮世絵のような造形をそのままアニメーションで表現したかのものであり、半分は静止画じゃないの?というカット数の少なさ。しかし、なんとも鮮やかで賑やかであり、なんだかすごく魅力的。(魅惑的に近いかも)
四方八方からの視点を操り、微妙に変化させながら繰り返し同じモノを見せる手法。歌舞伎を思わせる台詞回しに絶妙な”間”の取り方とカット割り。更に主人公「薬売り」の謎めいた雰囲気とあまりの怪しさに思わず見入ってしまうという、めちゃめちゃシュールで独特な作品だ。
シュールでマニアック、万人ウケする事はまずありえない深夜枠ならではの番組ではあるが「コワイモノ見たさ」からたぶん次回も観る。(イイトコで終わってしまったし)
「薬売り」が”物の怪退治”ということで、ほんの少しだけ「蟲師」を彷彿し、「Holic」をはじめその類の作品を好む私だから・・というのはあるかもしれない。その「薬売り」。誰かと思ったら櫻井スザク孝弘さんじゃん。それがまた妙に嵌っててグット!(そこも含めてかなw)
※公式ページはこちら。(なにやらこのアニメ、以前単発で放送したことがあるそうな)

さて、話は変わって「おおきく振りかぶって」。レヴューこそ書いていないけれど、今や「おお振り」は「精霊の守り人」と並んで毎週の楽しみとなっている。(折りしも高校野球シーズンだし)
「これぞ青春!」って、初々しさが可愛くって楽しくって仕方がない。完全にネタバレ無しでの視聴なだけに、毎週毎週ワクワクだ。いつもなら好きになった時点で原作を大人買い・・なのだけど、今回は我慢。おそらく原作(結果)を知らない方が楽しめるに違いないから。放送が終了してから補完として読みたいと思っている。(結局は大人買いw)
イメージトレーニングなど、(野球にも応用できる)他分野の蘊蓄なども満載で、これまでの高校野球作品(スポコンモノ)とも少し違っているのも良いところ。
アニメはまだ折り返し地点を過ぎたばかり。原作が読めるのはまだまだ先になりそうだけど、今はクオリティの高いアニメーションを堪能するだけで十分満足している。

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» ネーム(本年度No1アニメ「モノノ怪」) [鯛夢「おしごと帳」]
「日本霊異記」32pのネーム。 怨霊に立ち向かう武士の話をなんとか いっぱしの恐怖物語にできないか思案中。 ダメなら他の話に。 ∞∞∞∞∞∞∞∞ やはり「モノノ怪」http://www.mononoke-anime.com/は凄い。 特に「化け猫」「座敷童子」と続き、 今の「海坊主」に入っ..... [続きを読む]

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