« 新作、『タチコマな日々』だよん! | トップページ | SEEDごっこ。 »

2007/06/04

「週刊ブックレビュー」ゲスト:京極夏彦

6/3のNHK-BS2「週刊ブックレビュー」に京極夏彦氏がゲスト出演された。
主なネタは『前巷説物語』。それでも、「京極堂シリーズ」と「巷説シリーズ」は時代こそ違えど(出版社こそ違えど)、同じ世界観で描かれているものとして、割り切らずに全体を語ってくれたのが嬉しかった。
まず、同じ妖怪小説でありながら、「京極堂シリーズ」と「巷説シリーズ」の違いは何か?という質問に対して、前者は妖怪を登場させることで事件を浮き上らせて解決する話であり、後者は妖怪を登場させることで事件の全容を有耶無耶にして決着させてしまう話、とまったく正反対であることを述べていた。
どれも厚くって細かくって重々しい本ばかりなのだけど、こんな簡単な構造でしかないと思うと、ちょっと笑ってしまった。
終始ニコニコな京極さん。司会進行役の話の引き出し方もなかなか良かったし、感想や相槌も的を外していないものだったからかな?(^^) 

時系列と発表順が異なっている巷説シリーズ。
又市の人物像など、どの時点でどの位構築されていたのか?という質問に対して、「ある程度最初から決めていたこと。決まっていないと小説は書けない。」と答え、「小説の世界は全部嘘。しかし、リアリティは必ずある。無いものは書けない。」というような話をされた京極氏だった。「スゴイなぁ、でもそうじゃないとなぁー」と思いつつも、これには、以前神山健治監督がインタヴューで同じことを発言されていたことを思い出した。「攻殻機動隊」でよく言われていた”地続き感”も、京極堂&巷説の繋がった世界観に近い気がするし。
やはり私が好むモノって、潜在的に必ずどこかに共通項があるものだなーと改めて思った。とくに大好きなお二方であり、ものすごく嬉しくなった。

ご機嫌な京極氏のぎゅっと内容の詰まった話が聞けた番組。見逃さなくて良かった!
続編があるのでは?と密かに思っていた「巷説シリーズ」。京極氏も、『繒本百物語』のネタが尽きるまでは・・・と可能性を示唆していたが、最後に『西巷説百物語』として、既に新シリーズの準備が進行中であることを明かしてくれた。「西」であり、又市ではない別のチームの話になるらしいが、世界観は同じ。「西」=「上方」と考えれば、”一文字屋仁蔵”が絡んでくるか・・?数年後の新刊を楽しみに待ちたいと思う。

見逃した方に再放送も・・・と言いたいのだけど、再放送も既に放送済み(6/4、深夜0:00)。再々放送もあるといいんだけどね。。。

|

« 新作、『タチコマな日々』だよん! | トップページ | SEEDごっこ。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106009/15303390

この記事へのトラックバック一覧です: 「週刊ブックレビュー」ゲスト:京極夏彦:

« 新作、『タチコマな日々』だよん! | トップページ | SEEDごっこ。 »