「精霊の守り人」~第9話:渇きのシュガ
王宮では、チャグム皇子の死を悼む間もなく遺品整理が始まり、嘆きを隠せないシュガ。同じく遺品整理に心を痛めていた一ノ宮のサグム皇子は、自ら整理の任を引き受けること帝に申し出て、遺品を守ろうと画策する。
王としての器量、ザグム自身、自分の虚弱体質を差し引いてもチャグムにある、と核心していたようだが、サグム皇子も善き心の持ち主。ガカイのような教育係からよくぞこのように立派に育ったものだ。といっても、カガイもシュガへの嫉妬が目を曇らせているだけ(器量が小さいともいうが)。伊達ではないのだろうが。
”渇きの相”が消えていないことに気がついているのはシュガのみ。サグム皇子の想い、二ノ妃の希望を胸に、”渇きの相”について独自の調査を始める。
タンダとシュガの出会い。シュガの調査道具を、珍しいオモチャに目を輝かせる子どものようなタンダが可愛らしい。互いに”チャグム”に関わるもの同士。それとなく聞かれた水に関わる調査から導き出される答えは同じところへと向かう。知らずに分かれた2人だが、いつか再び相見える日が来るかもしれないね。
子どもらしい遊びを知らないチャグム。なかなか近所の子どもと打ち解けられないチャグムだが、子供同士、そこはなんとかなるというもの。バルサも余計な手出しはしない。
ひととおり片がつき、平穏無事な日常を取り戻したことと嵐の前の静けさ・・・を意味する今回か。トロガイが情報を持ち帰るまでは、ただ時が来るのを待つしかない今であり、進まない話に苛立つ人もでてきそうだが、なければ無いで後に唐突感を生んでしまうジミだけど大切なエピソード。無駄を作る監督じゃないしねw
次回、「土と英雄」。べーこまモドキ??バルサはチャグムに博打でもさせるのかな?
チャグムとサグムの”珍しい鳥”のエピソード。
これ見よがしにサグムの部屋にいる”変なトリ”にもしっかり意味があったわけだ。ものすごい跳躍を見せるカエルくんもね(笑)
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» 精霊の守り人 #09『渇きのシュガ』 [シチュー鍋の中の混沌]
精霊の守り人 第1巻 (初回限定版)
上橋菜穂子 神山健治 安藤麻吹
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宮廷が舞台の今回の話は、地味に見えるけどやっぱり大事な回。失意のシュガが復活、つまり『乾きの相が消えていないことを、宮廷側の人間が確信する』話であります。
シュガは物語上、『大聖導師カイナン・ナナイの残した石盤を読み解く』という役割を担っています。『水妖』と言うヨゴの伝説と、ヤクーの言葉である『水の精霊』。ヨゴの解釈が正しいとすれば〈ニュンガ・ロ・イム〉は退治さ... [続きを読む]
受信: 2007/06/02 11:22
» 精霊の守り人 第九話「渇きのシュガ」 [よう来なさった!]
なんだか毎回言っているような気がするけど、今回もあまりストーリーの進展は無く地味な内容でしたね。
先の展開へ行くための準備期間、補完的な内容、そんな感じですか。
ま、面白かったので別に良いんだけど、やっぱり変化は欲しいかな。
変化と言うのは話しの変化....... [続きを読む]
受信: 2007/06/02 12:13
» 精霊の守り人 第9話 [ACGギリギリ雑記]
『渇きのシュガ』
シュガ「友情に渇いてるのだ。そなた・・・友となってくれぬか?」
タンダ「いやぁ〜、断るよ」(マテ
宮でハブられたシュガカワイソスw
しかし、たった1つの真実見抜く! 見た目は子供♪ 頭脳は大人! その名... [続きを読む]
受信: 2007/06/02 13:11
» アニメ「精霊の守り人」第9話 感想。 [ぎんいろ(旧夢の日々)。]
第9話「渇きのシュガ」
ある場所に身を寄せていたニノ妃。その場所を訪れたシュガは、どうあっても自分を罵ってはくださらないのかと呟く。
ニノ妃は、チャグムは生きている気がしてならないと感じている。彼女はシュガに、報いたい気持ちがあるのならば、チャグムが生きている事をその目で見てくださらぬかと言う。
チャグムが生きている事など知る由もない宮の者達。
サグムは、帝がチャグムの遺品を集めて回っている事実を知る。それらを極秘裏に焼く事で、水妖の呪いを完全に解こうとしている。
その任を自分に任... [続きを読む]
受信: 2007/06/02 17:10
» 精霊の守り人 第9話「渇きのシュガ」 [Natu sola −ナツソラ−]
チャグムの兄サグムとシュガがメインのエピソード。
王宮の役人にとっては、干ばつを防ぐことこそ急務。
そのためにチャグムを犠牲にし、水妖の呪いを解くために遺品すらも焼く。
国を治めてこその役人だし、権力争... [続きを読む]
受信: 2007/06/02 18:12
» 精霊の守り人 第9話 『渇きのシュガ』 [ティンカーベルをください]
サグムってば、イイお兄ちゃん…!
瞳に強さの無いシュガが、やるべきことを思い出す回デシタ。
※ネタバレあり [続きを読む]
受信: 2007/06/02 20:06
» 精霊の守り人#9「渇きのシュガ」 [Sweetパラダイス]
お妃様は、生まれて初めて家事というものをした。チャグムが死んだと思い込んでいたシュガは、自分が無力なためにこの結果を招いたと、強い責任を感じていた。懺悔をしに来たのか?お妃様は信じている!まだチャグムが生きていることを。だってバルサ姐さんのあの目を見た...... [続きを読む]
受信: 2007/06/02 20:25
» 「精霊の守り人」第9話 [ひねもすのたりの日々]
精霊の守り人アニメ公式サイト出版元の「守り人シリーズ」公式サイト(ネタバレ注意で [続きを読む]
受信: 2007/06/02 22:51
» 精霊の守り人 第9話 [落とし穴には気をつけろ!]
第9話は「渇きのシュガ」。
サグム王子って頭のいい人だなあ。チャグムの遺品を守るために、逆に遺品を焼き水妖を払う仕事を引き受けるとは。これなら自分の地位も脅かさずに目的を達せられます。体は弱いようですが、この人も十分王の器量がありそうです
シュガは複雑な人物ですね。チャグムを助けたい内心思いつつ、聖導師の後継者としてチャグム討伐もやむなしという立場に立ってた筈なのに、それでもやはりチャグムを助けられなかったことを気に病んでしまって。。。渇きの相が消えていないことに気付いて、これから先彼はどちらの... [続きを読む]
受信: 2007/06/03 09:41
» 精霊の守り人 第9話「渇きのシュガ」 [エンドレス・ナイトロード]
<あらすじ>
シュガは、チャグムを救えなかったという深い無力感と自責の念に駆られていた。そしてその思いは、消えていない空の――干ばつの予兆――に気付かない星読み達への苛ちとして表れる。
チャグムを可愛がり、その死を悼んでいたはずの兄、サグム皇太子も、この所は人が変わったように自信に満ち溢れ、チャグムの遺品を焼いて水妖の呪いを祓う仕事なども進んで引き受けるようになっている。
そんな中、皇太子の教育係ガカイが、チャグムの遺品を捜そうと、シュガの私室に無断で立ち入る。それを見てガカイと言い...... [続きを読む]
受信: 2007/06/03 19:42
» 精霊の守り人 9話「渇きのシュガ」感想 [月の砂漠のあしあと]
精霊の守り人 第1巻 (初回限定版)
失意のシュガを中心に、宮中の空気や動き、チャグム(渇きの相)に対する現在情勢、そして二ノ妃、サグムの未だ尚消えないチャグムへの愛が見事に描かれた素晴らしいエピソード。
奥にやられ、馴れぬ家事をするようになりながらも、....... [続きを読む]
受信: 2007/06/04 09:51
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