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2007/05/20

「主人公は僕だった」みた。

Photo_38 「○○はまだそのことを知る良しもなかった・・・。」
”全知の存在”、それが小説に於ける作者であり、現実にはありえない存在。でありながら、小説の中にもその存在はない。実に興味深い。ヒルバート教授の講義には是非参加してみたかったものだ(笑)
そんな語りが”天の声”のように頭に入り込んできた、しかも現在進行系&未来予告。これは悲劇なのか、喜劇なのか?そんなお話。なかなか面白かった。
以下、若干ネタに触れます。

大笑いするところはほとんどない。ププっとクラスは多数。予想外なことにドッキリしたり、予想していても度肝を抜かれたりする部分あり。涙も(私は)あり。とにかくいろいろと忙しい作品だだった。(ツッコミどころも満載)
四角四面で正確無比、毎日毎日ハンコを押したかのような、型に嵌った生き方しか出来なかった男がハロルド・クリック。数字に強いだけあって頭は良い。賢くはないが、鈍感でもない。”天の声”が聞こえだすまではね(笑)
”天の声”はハロルドの言動の同時通訳(しかも豊かな描写)をするわけで、実は、(ありえないのだが)執筆中の”ハロルド・クリックの人生”を描いた小説そのものだった。同時通訳のようなものが、いきなり「ハロルドの死亡予告」をしたことで、ハロルドの人生そのものが様変わりしていくのだが、それが面白いといえば面白いし、上手くいきすぎといえば上手くいきすぎ。
小説が人生なのか、人生が小説なのか・・・。 果たしてどっち??という感じだね。
小説でのキーマンとなる少年と女性、そして後に恋人となるアナ・パスカル。これも必然か、偶然か。
現実なのか、小説なのか、構想なのか、本当の事故なのか、観ているものをも騙し惑わす構成がとても上手いと思った。特に電話のシーンがお気に入り。(想像通りでw)

涙があった私だけれど、主人公が知らずに死を迎えた小説、ではたぶん泣かなかったと思う。「現実がミックスされた小説」が一番の傑作であり、そのお話に涙した私だった。
悲劇は主人公が死んで終わる。喜劇は結婚で終わる。さて、ハロルドの場合は・・・そこは、ご覧になってお確かめください。

総評:★★★☆☆++  好き度:★★★☆☆++  オススメ度:★★★☆☆++

ハロルドが、どうも石原良純に見えちゃって・・・・(^^;)

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コメント

こんばんは。
エマ・トンプソン大好き♪と、
マーク・フォースター作品への興味で
公開を楽しみに待ってました。
わたしって、つくづくこんな映画が好きなんだなぁと思います。
しつこい演出や大笑いがなくて、
内容は観方によって、如何様にも受け取れるって、
あれこれ考えるのが面白いです。

投稿: 悠雅 | 2007/05/20 20:11

■悠雅さん、こんばんは♪
>エマ・トンプソン
狂気じみた苛立ち加減といい、主人公の実在知って苦悩するところとといい、素晴らしい演技でしたね。
確かにしつこ過ぎない演出が好印象ですが、メリハリのあるコメディも私は好きですw

シリアスと見ればシリアスにもなり、コメディと見ればコメディでもある。おっしゃるとおり引き出しの多い作品ですね。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/05/20 21:21

たいむさん、こんばんは!
いつの間にやら、gooからのTBが復活してました(よかったあ♪)。
どうぞ引き続きよろしくお願いします。

>ハロルドが、どうも石原良純に見えちゃって・・・・(^^;)

ははは、私もですよ(^^) もし日本でリメイクするなら、ハロルド=良純、アナ=土屋アンナ、教授=緒方拳、カレン=大竹しのぶ、ですかね?まったくの独断と偏見ですが。

投稿: アビ | 2007/05/20 21:40

■アビさん、こんばんは♪
サポートからはまだ連絡が来ませんが、復活が嬉しいです。
またコケないければ良いのですが。。
コチラこそ、宜しくね!

>ハロルド=良純、アナ=土屋アンナ、教授=緒方拳、カレン=大竹しのぶ、ですかね?
いい線ですね。
大竹しのぶは、もう10年若かったら、アナも行けそう!

投稿: たいむ(管理人) | 2007/05/21 18:12

たいむさん、こんにちは!
TBが引き続き順調で嬉しい限りです。

この映画ですが、たいむさんは楽しまれたようですね。
私はイマイチでした。途中が退屈で・・・寝ちゃいそうになりましたよ(汗)
「自分の行動を同時進行で語る声」なんて題材が面白いのですから、もうちょっとお話を広げて欲しかったです。

投稿: 由香 | 2007/05/22 13:56

■由香さん、こんばんは♪
TBいただけて嬉しいですw

そうですね、本当は「もしも昨日が選べたら」ばりの大笑いを期待していたのですが、ちょっと大人し目の肩透かしではありましたね。
テーマは面白いのに、ちょっと勿体無いですね。

けど、まぁ、それなりに楽しかったですよ。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/05/22 18:09

たいむさんこんばんわ♪TB有難うございました♪

あ、確かに石原良純に似てますねーw特に髪型がソックリ(^▽^;)指摘されるまで気付きませんでしたが、ピンと来たたいむさんの観察力もなんか凄いw

でも『良純』として観ちゃうと、この映画はかなりつまらなくなりそうです(^^;)いやー、気付く前に観て少しホッとしてしまいました(笑

投稿: メビウス | 2007/05/22 23:01

■メビウスさん、こんばんは♪
あのファッションとか、髪型とか、なんだかひと目で「良純」でしたよ。確かに興醒めではあったかも・・・(^^;)

メビウスさんの、”デスノート”こそ、笑いましたぞw
本当のコメディなら、アナと上手くいく前に作者を発見して、まず遣りたい放題、だと思いませんか?作者を納得させるお試しとして。アナとラブラブを書いてもらう(アナを操るみたいになっちゃうけど)
それが「3回コール」だけだったのがちょっと残念でした。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/05/22 23:12

こんばんわ。
TB&コメントありがとうございました。
しばらく不在にしておったためにウチの方にもらったコメントにお返事が出来ておりません・・・すみません。

この作品、素敵な1作でした。ファンタジーベースの人間ドラマという感じで、地味ではありますが、ジンワリと心が温かくなるような展開に心地よさを感じる作品だったと思います。

キャスト陣も皆良かったですね。
こんなウィル・フェレルは初めて観たような気がします(笑)。たしかに石原さんに似ております(苦笑)。あの眉毛と目の感じとかそっくり(爆笑)。


投稿: 睦月 | 2007/05/23 00:09

■睦月さん、こんばんは♪
羨ましいですね~長期のお出かけ!
戻ってきたらきたらで、パイレーツ色一色??(笑)

コメディというよりはファンタジーなのかな?
確かにコメディとしてはジミでしたね。
でも、私は好きですよ、こういうのも。もっと大笑いなのも好きだけどwww
この作品は地味なぶんだけ・・キャスト勝ちかな?
皆さん良かったですから。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/05/23 19:00

全体的に抑え目のコメディで、大笑いはできなかったですね。
アホアホ・コメディだと、劇場公開スルーされちゃうんでしょうけど。

投稿: ひらりん | 2007/06/01 00:35

■ひらりんさん、こんばんは♪
アホアホコメディでも下品でなければ公開してほしいですねw
ただ大笑いしたい時ってありますからねぇ。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/06/01 18:22

こんばんは~~♪
最近、映画を何週か遅れて観ています。

確かに大笑いはできなかったけど、けっこう好きです。
いろんなふうに考えてしまって・・・。
自分にも、エマのような作家がいて、
自分の話を考えていたらどうしょうなんて
思ってしまいました。

投稿: kayamariyon | 2007/06/04 21:45

■kayamariyonさん、こんばんは♪
自分が主人公だったら・・・面白くない本だろうなぁー(笑)
でも、自分では思いも付かない、描写の表現ってちょっと興味があるかも。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/06/05 20:08

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