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2007/04/25

「神童」みた。

Photo_18漫画が原作だとは、見終わって帰ってきてから知ったのだけど、個人的に 大絶賛のドラマ『のだめカンタービレ』とはまた違う、コメディじゃないけどシリアス過ぎでもない、”本格クラッシック音楽映画”として、すごく素敵な雰囲気の作品だった。
原作は全4巻(文庫版は3巻)。映画は途中までらしい。
(以下、若干ネタに触れてます。)

やはり、音楽っていい。言葉がなくても伝わるもの、伝わってくるものがある。
正直、”うた”のピアノのどこがどう天才的なのか、耳慣れない私には良くわからないのだけど、意味もなくただそれだけで涙が出てくるということは、それが天才の音色なんだろうなと思えてくる。・・・確かに、最初のワオの演奏がヘタクソなのは良くわかったが。
ピアノと呼吸、”うた”の説明は意味が良くわからなかったし、「ダーン!」と目指す音が出せた時、ワオが掴んだ感覚を刻み込もうと何度も何度も繰り返していたのが妙に可笑しかったが、実際、試験でのワオの演奏には呼吸を感じた気がした。後に、やっぱりワオは呼吸が出来ていないと指摘されるのだけど、なるほどなーと思えるわけで、「呼吸」って人間の基本だよなーって改めて思ったりした。
14歳という多感な年頃に成長した”うた”。父のこと、母のこと、学校のこと、ピアノのこと、そして耳のこと。自分でもよくわからない怒りとも悲しみとも付かない感情に苛立ち、もがき苦しむ少女の心が痛いほど感じられた。
”アリとムカデ”の話から、無意識を意識上の乗せた時、うずくまってしまったのが、ムカデ。
意識が無意識を凌駕し、最終的に”ムカデ”を克服した”うた”。「大丈夫、あたしは音楽だから。」という言葉でそれを知ることが出来る。
ワオの何気ない態度と優しさは、孤独だった”うた”の心を解放し、”うた”の才能と危なっかしさがワオの心を刺激する。恋愛・・・とまでは行かないけれど、もはや互いに”大切な存在”であり、”音を共有した絆”を深めて行くという変化がよくわかる。
特別何もないし、言葉もないけど、とにかく雰囲気がそう語る、そんな作品になっていたと思う。
どの演奏も素晴らしく、聴き入り涙が滲む。やっぱり音楽っていいね。

”うた”を襲った悲劇を思えば、決して明るい未来は想像できないけれど、ワオと二人、希望のあるラストシーンは、私は(映画のラストとして)と良かったと思う。
ピエロ君になってしまったクラスメートの男の子がちょっと不憫だけど、”うた”とはこれからきっと良い友達になるだろうし、”うた”自身が”音楽”なら、きっと乗越えられる、そんな予感のするラストに思えたから。

俳優陣の皆さん、良かった。主役の二人は言うまでも無く、ちょっとしか登場しないけど、吉田日出子さんは抜群だなぁ。

総評:★★★☆☆++   好き度:★★★★☆  オススメ度:★★★☆☆++

感じる系の作品でもあり、説明不足で分りにくく多少脳内補完して自分で納得しなければならない部分はあると思う。
ということで、原作を読んでみたくなった(笑)

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コメント

こんばんは♪
何も事前情報無しで見に行きました。
『のだめ』で見たようなエピソードもたくさんありましたよね。
担当の先生が変わっちゃうところはハリセンを思い出しました(笑)
主演の二人も良かったし、脇の方も良かった。
吉田日出子さんいい味出してましたよね~。
あのおかげでワオにも光が見えた気がします。
うたの中学校のエピソードも好き(笑)とっても懐かしい感じがしました。

投稿: ミチ | 2007/04/25 23:55

■ミチさん、こちらにもありがとうございます♪
私も全く情報無しでの鑑賞でした。
教官の交代は、音大なら普通のことなんだ・・とびっくりw 厳しい世界ですね。
結局、教官の好みなのかしらね?政治的なモノも感じるし、ちょっと幻滅・・(ハリセンは生まれ変わるけどw)
それでも、捨てる神あれば拾う神ありで、どこにでもオチ専はいて、実はオチ専の方が・・・なのかも??(笑)
中学校のエピ。特に元バスケ部の私としては、うたの手の大きさ、握力に絶句(笑)
初々しい男の子たちが可愛かったw

のだめも神童も「人間」を描いた作品、良かったです。&のだめもやらないかしら?とか(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/04/26 19:45

私も「のだめ」効果で音楽ブームなので…この映画気になってました。
なるほど、見てみる価値ありそうですね。
上映スケジュール調べてみようっと。

投稿: えのっち | 2007/04/27 23:52

■えのっちさん、こんにちは♪
久しぶりに実写でのピアノはやっぱりいいなぁーと聞きほれてしまいますよ。
ブームがどうーの、というヤな感じですがいいものはイイ。
やはり音楽はリアルでナンボのものですね。
物語はやや説明不足でぐっとくる部分が甘いのですが、のだめを高評価する方なら、ご覧になってみて何か感じるものがあると思います。
ますます実写のだめ、映画化切望!かな?(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/04/28 12:33

たいむさん。こんにちわ!
TB&コメントありがとうございました。
ライブドアが調子悪くて・・・(泣)。
ブログ放棄しておりました。参上が遅くなってすみません(苦)。

音楽映画も、情緒的な作品も大好きなのに・・・なぜかこの映画には
ハマれなかったんですよ(泣)。
温かくて結ったりとしたムードも、繊細な思春期の少女と
大学生の青年の姿が等身大で描かれていたところ
もすごく良かったんですけれど・・・ヨーロッパ映画のような部分を
中途半端に取り込んでいるあたりに疑問が残ってしまいました。

でも。
松山さんが大きな体でピアノを弾くと、ピアノが小さく見えて
なんだか可愛らしかったです(笑)

投稿: 睦月 | 2007/04/29 12:38

■睦月さん、こんばんは♪
早くても遅くても来ていただけで嬉しいですよ。
この作品、おっしゃるとおり中途半端ですね・・とアレから原作を読んでみてはっきり分りました。
原作が傑作か・・というとそうでもないのだけど、納得のいく内容と設定でした。
映画は設定もダイブ変わっていて、かといってイイトコ取りでもない。
睦月さんがのれない理由が分るような気がします。

>松山くん
彼の持つ独特の雰囲気が私も好きです。
以外に身長が高いんですよね。
「大和」では周りがみんなデカかったし、「L」は猫背で座ってばかりいたしで気がつきませんでした(笑)
和音のキャラは、断然映画がいい感じです。(原作の和音は絶対音感にちかい耳の持ち主でしたから)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/04/29 20:26

何時もお世話になっております。
多忙ゆえコメント残し忘れていました。
音楽をかじったり好きな人は絶対外せない作品でしょうね。
私もかつてはピアノを習った身なのでワオがどう頑張っても上手く弾けない気持ちは良くわかります。ただ一瞬でも素晴らしいピアノを弾けてしまうとその後って大変なんですよね。どうしても最高(ワオにとってあの時が最高だったから)を求められるから・・・
うたは父親を亡くして、母親にその才能を道具にされていた事で愛情に飢えて孤独を味わっている中でワオと出会いましたからね。本当に下手なのに好きな事だから続けられる・・・うたにはそれが羨ましかったのだと思うし、うたにとってもそれをわかってくれる人がいた事を描いた作品だったと思います。

投稿: PGM21 | 2007/04/29 22:44

観たくてしようがなかった、松山ケンイチくんを観てきましたよ!(爆) いいですねぇ。この役も。ジュチもよかった(何の話?)
クラシック音楽は、流行とはいえ、いいものですね。特に「ピアノ協奏曲」は、どの作曲家の、どの曲でも、私は好きです。ベートーベンは「エリーゼのために」なら暗譜してます。でも、ショパンは、「雨だれ」にトライして挫折。ドビッシーの「月の光」も最初の部分だけ。(自滅) それでも、ピアノは好きですが、好きなだけじゃダメなんですか?(大笑)>素人なんだから、いいじゃないんでしょうか?

投稿: あかん隊 | 2007/05/01 01:37

■あかん隊さん、こんばんは♪
松山君いいですよね(^^)
うんうん、ジュチもよかったし。
あかん隊さん、ピアノの弾けるのですかっ!?
すげ~。ねっから芸術肌なのですね。
うちは姉がずっと習っていましたが、根性ナシの私はバイエルの上でギブアップ(^^;)
今ではネコ踏んじゃったしか弾けません。
クラッシック音楽はいいですよね。
でも私はピアノよりオルガン。ピアノオンリーよりオケが好みです。
音楽は・・・本人が楽しければ良いですよね。
他人に不快感を与えないモノならば(爆)
それでも・・素人でもイイモノは理屈じゃないから、求めちゃうのかな?

投稿: たいむ(管理人) | 2007/05/01 21:50

こんにちは♪
TB&コメントありがとうございました!
ちょっと説明不足は感じますけど僕も雰囲気は好きでした。
やっぱり音楽って力がありますよね~。

投稿: こーいち | 2007/05/14 13:43

■こーいちさん、こんばんは♪
音楽の作品に失敗なし、ですよね。
タイムマシンモノが終わったと思ったら、音楽モノの連続で、好きなものが続いて嬉しいこのごろでした。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/05/14 18:09

こんにちは~♪
スルーしようと思っていたのですが…
見て良かったです。気に入りました。
やはり裏を知る自分は、本格的クラシック音楽映画となると超がつくほどリアルにしてくれないとイヤなんですよね~。笑
原作もコミックだし演出もなんとなく漫画的で面白かったです。
アリとムカデの話・・・凄く印象的でした。
私も普段あまり考えないので、立ち止まったらきっと動けないかも;

投稿: シャーロット | 2007/06/02 14:46

■シャーロットさん、こんばんは♪
気に入りましたかw
実は、映画を観つつ、シャーロットさんを思い浮かべた私でしたよ。
アリとムカデ・・・なんか別の漫画かアニメかドラマで同じことを聞いた覚えがありました。
私は・・・必死で歩こうとするだろうなぁー
イチ・ニ・イチ・ニとかね言いながら。
もともと頭で考えちゃうタイプだし。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/06/02 17:41

たいむさん、こんばんは。
>説明不足で分りにくく多少脳内補完
私も同じように感じました。うたの行動がちょっと予測できなくて、感情もどう揺れているのかが途中つかめなかった。でもそれはたぶん「理解するより、感じて欲しい」という製作者側からの意図だったのかも…と思えたりもします。

“音を共有した絆”で結ばれたうたとワオの関係はとても良かった。気を遣うでもなく、馴れ合いでもなく、友情でも恋愛でもない。でもお互いを気に掛けていて、刺激し合っている。そんな関係が微笑ましく羨ましかったです(^^)

投稿: GAKU | 2008/05/20 23:58

■GAKUさん、こんにちはsun
感じて欲しい・・というよりは、描ききれなかったのでは?・・と確かその時は思った気がしますが、さすがに一年以上前の作品。スポットスポットしか思い出せません。

絆ってカタチの無い結びつきが面白いなーっていまちょっと思ってます。
他人の評価なのかな=とか。

投稿: たいむ(管理人) | 2008/05/21 22:52

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