「アンフェア the movie」みた。

宣言どおり、昨夜スペシャルを見届けたばかりのフレッシュな感覚のまま初回を鑑賞（何もそこまでしなくても・・・と自分でも思うのだが・・＾＾；）　珍しく座席のほとんどが埋まるほどの混雑ぶりだった。チケット売り場で5分以上掛かったのも久々。
「EDは最後まで見てください」の触れ込みは周知のようで、席をたった人は二人だけだった。
それはぶっちゃけ、「続編？」ってだけのことであり、「最高に”アンフェア”だよなー」と誰もが思うのではないかしらね（＾＾；）
（以下、ネタには触れるけど、フェアに、核心にせまるネタバレはしません。）

TVシリーズを見ていないと、わからないか？というと、必ずしもそうではないけれど、見ていた方が楽しめるのは間違いなく、少なくとも相関関係くらいの予備知識は必要だと思う。
今回もまた「警察内部」での事件であり、関わっている人間はすべて警察関係者（現・元共に）　言うなれば、雪平以外は誰もが犯人と繋がっている可能性があるという、TVシリーズからの流れは変わっていないようだ。しかし、今回もまたバッタバッタとご退場。(名のある俳優さんが惜しげもなく・・・というのが実にイイｗ）　どうやら「連鎖」ではなく「ループ」になっているのは間違いなさそう。（おかげで随分と絞られてきたかな）

TVシリーズは実にフェアだったのに、SP→映画は視聴者に対して随分と”アンフェア”になったものだと私は思う。この手の根深い事件を題材としてを掘り下げていくには、時間をかけてジワジワと解明させないとドンドンと唐突さが目立ってくる。今回の結末時点で大黒幕が未だに現存しているのか、既に遺志を継ぐもので構成されているのかでも”アンフェア度”が違ってくるけれど、万が一、このまま私の想像どおりであれば、暴れてやる！って感じ（笑）。続編をするつもりなら、TVシリーズの第２シーズンとしてじっくり時間をかけた幕を引きをして欲しいと思う。

このシリーズ（特に映画）は、「どっかでみたようなー」というモノが満載。しかもその”どっか”のひとつは『２４』だったりするわけで緻密さも迫力も緊迫感もまるで及ばない。単独行動が十八番の雪平にしたって、暴走するジャック・バウアーとは比べものにならない。また、雪平が女である以上、男相手のアクションは非常に無理があるわけで、アクションを最終段階として最小限に留めないと茶番劇になってしまう。今回もアクションは「あちゃ～」だった。けれど、毎度の事ながら”静なる戦い”はとても良いので、できる限りその路線でお願いしたい。
結局、謎は謎のまま終わった。けれど、”何故、雪平は撃たれないのか？”
単に「主役だから」ではなく、それこそが大黒幕につながる唯一の手がかりだと私は思っている。敵であり味方。「キラキラ星」のほかにも何か重要なキーワードが残っているに違いない。
「X」→「Y」ときたら、「Z」でしょう？

総評：★★★☆☆+　　　好き度：★★★☆☆+　　オススメ度：★★★☆☆+

映画を見ながら、ちょっと不振な言動が起こる度に自分の推理を披露しあう馬鹿者が前後に2組も居た。「君たちの（浅い）見解はドーでもいいんだよっ。」って言いたかった。