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2007/03/13

『ハチミツとクローバー』よんだ。

Hatikuro10_1 アニメも映画も存在だけは知っていたけど、まるっきり興味が無く、タイトルしか知らなかった『ハチミツとクローバー』(作:羽海野チカ)を全10巻、大人買いして3日かけて読んだ。
もちろん中古だけど綺麗なセット品で、プラス「0巻」の11冊で2800円。(妥当かな?) ・・・なのだが、偵察目的で古本屋へ行ってはみたものの覚えていたのはタイトルのみ。作者・出版社ともに知らないのは痛恨の極み。しばしウロウロ。途中、”羽”から始まる名前だったことを思い出すが、”作者別”陳列棚の「は」で探すという愚行をしでかす。当然のごとく発見できず。
※羽海野・・とかいてウミノと読むのだそうだ(^^;)
(おそらく)人気作品だろうし、無いわきゃない、と店員さんに聞いてみた。「全巻揃ってますよ」と、入り組んだ広い店内を最短距離で単品の並ぶコーナーへと案内してくれた。「集英社か・・」と呟きつつ(作者の名前はまだ読めない)、値段や絵をチェックしていたら、再びその店員さんが現れた。セットを持って。
買う買わないは別としても、ちょっと嬉しい心遣い。親切心なのか、仕事熱心なのか、どうであれデキル店員さんだったということは間違いなさそう。好印象。
で、偵察のつもりが、そのままお買いあげしちゃったんだけどさぁ~(笑)

2ndgiglog2 そもそも、何故この期に及んで『ハチクロ』か?なのだけど、切っ掛けは『攻殻機動隊』だと言えば・・・もっと意味不明??まるで無関係に思うだろうが、実は『2nd GIG Official Log 1』の中に、【神山健治監督×羽海野チカさんの対談】が収録されているんだよね。それで神山監督が『ハチクロ』ファンだと知り、ムクムクと興味が湧き上った(超単純)。毎度のことながらビミョーな動機が私を行動させる。対談の内容が半分しかわからないのが悔しかったのもある。とにかく知りたいと思った。(「広く深く」宣言したばかりだしー)
そして、実際に読んでみて、「なるほどなぁー」「そういうことかぁー」と、対談の意味が理解できた。もう一度対談を読み直して、うんうんと頷けた。
一件落着。メデタシメデタシ。

『ハチクロ』は、懐かしくも甘酸っぱい見事なまでの青春群像劇だった。
なんだか昔の”別マ”(今はどうか知らない)の匂いがした。かな? 紡木たく、いくえみ稜、くらもちふさこ、とかね。特に作風が似てるナーと思ったのは川原泉かな?(別マじゃないけど)
6年モノを一気に読んだからだろうけど、前半と後半で随分と印象や雰囲気が変化しているように思う(特にキャラの)。悪く言えばブレかな。なかなかキャラが安定しない。中盤あたりで作風が固まったからはどんどん良くなっていったけれど、それは成長し続けるキャラと同じく、設定が必然的に変化していった(せざる得なかった?)からかもしれないね。

竹本くんとあゆには、それぞれに1回ずつ素直に大泣きさせられた。(あゆにはウルウルが何度かも)
竹本くんではラストのラストで。タイトルにもつながる感動のラストには「はぐちゃんにヤラレタぁ~」といっしょにボロ泣き。最後にこう来るか!と、とにかくスゴイと思った。
あゆちゃんはね~。。。相関図に表したら、ほとんど誰もが一方通行の矢印しかない『ハチクロ』だけど、特に彼女の逡巡には、どうにも昔の自分と重ね合わせてしまう部分がたくさんあって、きゅーんとなってしまう。
けれど、今は昔。とりあえず落着している事象ということで、現在進行形ではなく、「そーだったよなー」と過去形に思う自分がちょっと寂しいかも(^^;)。ま、気分的には”教授たち”に近かったよーな(笑)
15年くらい前に出会っていたら、感情移入しまくりで大絶賛していただろうなぁ。恋愛模様も「誰と誰」、「誰と誰」みたいな勝手に妄想を思い描いて、納得のいくラストになったかどうか・・・。(今、このラストには大いに納得な私。ちなみに一番のお気に入りキャラは、「花本先生」だし♪)

ところどころでのボケとツッコミが楽しく、みんな心が温かくっていいコばかりの心地いい作品。作者の思惑や意図しない部分で変化や変更はあっただろうけど、きっと最初からラストが決まっていて、伏線を張りながら大切に丁寧に描かれた作品だと思う。
ひとつだけ、”気付き”での”心の言葉”を書いた、帯状のベタに白抜き文字(専門用語がわからない)には、絵と交互で分かりやすくはあるけれど、ぶつ切りがちょっぴりもどかしく感じた。ほんとうに言葉の使い方が綺麗なんだもん。折角の詩のような言葉を、もっと流れるように読みたいと思った。(私のテンポには合わないだけかもしれないけど。)
神山監督が『ハチクロ』を好きになった理由、(対談の内容からも)なんとなく分かった気がした。佐藤大さんのオススメ・・というのも何となく。(気がしただけだけど)

とても素敵な作品だった。読んでみて良かった。

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コメント

羽海野チカさんが押井監督の大ファンで、押井監督に書評か何かを書いてもらったというのは知ってましたが、神山監督が羽海野チカさんのファンというのは。。。まあ、その系統か(爆)
そういえば森博嗣氏のブログでも、森氏と吉本ばななさんが二人で羽海野チカさん宅をたずねた話が書いてありましたなぁ。いろいろつながっとりますね。
ハチクロのまんがは読んでないんですが、アニメは見ました。アニメも良かったですよ〜オススメです。いま「のだめ」やっているカサヰケンイチ監督&J.C.STAFF製作です。最初に「のだめ」を見たとき「ハチクロ3」かと思いましたよ(笑)

投稿: A-ten | 2007/03/14 00:06

あ、すみません、記憶違いでした。羽海野チカさんが押井監督のファンなだけで、とくに何か書いてもらったわけじゃなかったです(^_^;
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872339568/genshikyu-22/ref=nosim/

投稿: A-ten | 2007/03/14 00:16

何時もお世話になっております。
え~とこの作品昨年映画化されて観たんですが・・・
たいむさまは映画を観ない方が良いかもしれませんね。
色々な意見を聞いて原作は悪くないらしいけれど、原作ファンが映画観た人には途中で観るのやめて帰った人もいました。
私の昨年ワースト2の映画だった「ハチクロ」なので・・・
個人的には才能に恋する事が私自身には許し難いものがあったんですよね。
それ以上に才能さえあれば許されるみたいな面があったので・・・
それ以上に私自身に絵の才能0と言うのがこの作品を理解できなかった一因もあったんですけれど・・・
やっぱり人は才能に恋する弱さがあるのは個人的に否定し切れない面は認めるんですけれど・・・

投稿: PGM21 | 2007/03/14 00:30

■A-tenさん、訂正付コメント感謝です(笑)♪
さすがですね。アニメの守備範囲の広いこと広いこと。
珍しく新潟でも放送していたアニメだったらしいのですが、完全にノーマークでした。
この手の作品は卒業してたしね。
かつての「ママレード・ボーイ」とか「花より男子」のアニメ枠(日曜早朝)なら観てたかも(爆)
そっか、アニメは良くできてましたか。ちょっと気になるけど、原作を踏襲しているのならとりあえずはパスかな?(2シーズンだし時間ないし)
羽海野さんは、ジブリ好きの自称オタク(まだまだ域に達してないと、後に撤回してたけど)とプロフィールに書かれてますね。「攻殻」も好きだとのことだし、押井ファンというのも頷けますね。
神山監督は、上でも書いたけど佐藤大さんのオススメっていうのがなんとも微笑ましい(笑)「こういうの好きでしょ」といえる大さんも凄い(爆)
いつも思うのですが、この手のネットワークって羨ましいですよね。互いには接点が無くても、お互いに”有名な相手”に対して「(一般的に)いちファンです」と言えば、何かを介して簡単に会えちゃったりするから。
で、意気投合とかしちゃってね。よだれが出そうな相関図が出来てたりするのよね。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/14 16:41

■PGM21さん、こんばんは♪
そう言えば映画を観る前から、低評価するといって、そのままてボロクソでしたっけ?
私は憧れますよ、才能には。才能に恋しちゃう気持ちも分かる気がしますし。
もし、そこに人間の弱さを感じるとしたら、それは憧れと同時に嫉妬もしちゃうからではないかと私は思いますが。これって表裏一体だし、自然だと思うけどなぁ。
映画はその内TVでやるんじゃないかな?そしたらみるかも、くらいな感じです。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/14 16:42

こんばんわ!ご無沙汰してます。

たいむさん、ハチクロ読まれたんですね!
私は3巻っくらいから漫画を追いかけていたので、作風がそんなに変化しているようには思ってなかったのですが。
いっきに読むとそう思うものなんですね。なるほど。

ハチクロの大ファンなのでアニメも映画も見てますが、一番はやはり原作です。
映画は、観るのなら、原作とは別物として考えてみるとオススメです。
羽海野先生が「人におろせるものにしてください」とお願いしてたように、漫画で表現できても実写ではムリがあるところは変更をたくさんしてできあがっていますし。
わたしはなかなか好きですよ。

好きなキャラは森田さんとあゆで…まぁ、キライなキャラクターなんでいないんですけど(笑)。
どこもかしこも共感してしまうところが多くって、本当に大好きな作品です。
困難にぶち当たったときに恋愛ですべてを解決しないところなんかも好きですね。自己との葛藤が多いですし。

まぁ、とにかくあゆが最後は幸せそうでよかった!!

投稿: きりん | 2007/03/16 00:25

■きりんさん、こんばんはー♪
今更、とおもいつつ一気読みしちゃいました(^^;)
素敵な作品だと私も思いますよー。アニメも実写も観てないけど、「原作が一番」はなんとなく理解できそうです。
きりんさんならばドンピシャの世代ですよね。大ファンなのもわかる気がします。もし、私もキャラ達と同じお年頃なら(もしくは、その世代に憧れる中高生なら)、共感しまくってどっぷりだったと思います。きっとそれは物語が等身大で、自分と同じように悩む(就活とか恋愛とか)キャラに現実の自分を投影しちゃうからでしょうね。
私がキャラに感じるブレは、そのままみんなの成長として受け取れば気にならない範囲のモノ。ただ、最初に強烈に印象づけた「コロッケ」のエピなどは、次の「高級肉」や「はぐちゃんのくつ」までで終わってしまい、森田くんの爆睡とかも含めて、その後に全く触れられていないのがちょっと残念。「守銭奴なのに、みんなに土産」ってギャップがなくなっちゃった。みたいな。
私も、嫌いなキャラは一人もいないです。
きりんさんの、森田くんご贔屓は意外なよーな(^^)
私はやっぱり花本センセです。これは年のせい?まずいなぁ(笑)
昔だったら・・・竹本くんかな?(^^)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/16 23:13

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