「パフューム~ある人殺しの物語」みた。
音や味以上に言葉での表現が難しい匂い(香り)。 類いまれなる嗅覚の持ち主は、天使か悪魔か・・・。 なんとも言いがたい”残り香”はあるものの、すぐに消え去った。 何も残らないというか・・・それがそのままそんな作品だったように思う。(何が言いたいんだ?) (以下、若干ネタに触れます)
グルヌイユが産み落とされた「パリの市場」の気持ち悪いのなんの。魚の生臭さと血と腐臭が混ざり合ったとんでもない悪臭が目にくる感じ。出産そのものも母親の最期も、とくかく直視したくない衝撃的なもの。ただ、ナレーションだけが淡々と事実だけを伝える”おとぎ話”の語りのように聞こえた。(それで救われる?)
無垢であり、純粋・・・のなせる業か? グルヌイユは学こそなくとも知恵はある。頭はよく学習能力も高い。奴隷のように働いていただけあって身体は鍛えられている。特に、反射神経とコントロールはプロ野球選手並みか(笑) 人並みはずれた…どころか犬以上嗅覚を持ちながらも、悪臭に苦しむことはなく、ただ本能的に匂いを嗅ぎ分ける。
耳は閉じることが出来ない。優れた聴覚の持ち主(例えば絶対音感の持ち主とか)が音に悩まされる話は聞いたことがあるが、「鼻はどうなのだろう?」と思っていた。いかに悪臭を厭わなくても「閉じられなければキツイよな?」と疑問に思っていたところ、そこがちゃんと解決されて良かった。それは”自分に体臭がない”と気がつく場面だが、となるとやっぱり彼は人間じゃないよなーと、思っちゃうよね。 ”体臭がない”・・は、後に「犬も気がつかない」という伏線にもなり、娼婦が抱えていた犬もまた見事な活躍?を見せる。 犬であり、振動であり、バラであり、ちょっとしたものの一つ一つに伏線が張られ、それが見事に生きていた。(猫は悲惨だったが・・・泣) 物語は、単純にいえは”猟奇的連続殺人鬼”のお話なのだけど、そんな血生臭い話ではなく、『無臭が臭気(存在と愛)を求めて創り上げた究極の”媚薬”(=香水)が完成するまで』という感じ。だとすれば「必要だったから」(=材料)も、「涙」(=手に入らないもの・欲しかったもの≒愛)も、結末(=存在しないもの)も、納得がいく気がする。
”落ちぶれた調香師”の先生が良かった。 グルヌイユの才能に一喜一憂するところがなんとも可愛くもある。彼を利用はしたけれど悪人ではない。与えるものは与えるし、約束も守る。彼の才能と純粋さの一番の理解者だったね。 グルヌイユに関わった人物は、誰もが非業の死を遂げているが(彼も例外ではなく)、それでも幸せな気分のまま死んだのは彼だけ。(いや、誰もがそうなのか?) 少なくとも、笑顔だったのは彼だけだった。 総評:★★★★☆ 好き度:★★★★☆ オススメ度:★★★☆☆++
ラスト前の場面については、書くとスパムが増えそうなので止めてとく(^^;) 圧巻ではあったけれど。。。
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受信: 2007/03/08 12:47
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受信: 2007/03/08 13:07
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評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ :観ちゃいけない)
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受信: 2007/03/10 10:44
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美しい女性の香りを手に入れる為、恐怖の連続殺人鬼と化していく男の物語。
パトリック・ジュースキントのベストセラー小説を映画化。
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②彼には体臭がないのか。めっちゃ臭そうなナリしてるのになぁ。(おい)
③体臭がなくとも、気配はあるだろ。みんな、気付いてあげてよ!
... [続きを読む]
受信: 2007/03/10 22:57
» パフューム ある人殺しの記録 [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
かつてのパリの街というのは、相当に悪臭漂う街だったというのは聞いたことがあります。下水設備がなく、糞尿は、道路に捨てていたのだとか。だから、まるで、道路の真ん中が下水道になっていたようなものだったのだとか。そして、そんな街中を足を汚さずに歩ける履物として発達し... [続きを読む]
受信: 2007/03/11 09:50
» 【劇場映画】 パフューム ~ある人殺しの物語~ [ナマケモノの穴]
≪ストーリー≫
18世紀、パリの魚市場で産み落とされたグルヌイユは驚異的な嗅覚を持っていた。青年に成長したある日、赤毛の少女が発する至福の香りに出会うが、夢中になるあまり彼女を殺してしまう。死と共に香りも消えてしまうことを知った彼は、香りを永遠にとどめておく方法を探るため調香師に弟子入りし、さらなる技を求めて職人の街グラースへ向かう。途中、自分自身に体臭がないことに気づき衝撃を受けるが、やがて運命の香りと再会する。(goo映画より)
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コメント
こんにちは、TBありがとうございます。
「パフューム」の犬は大活躍でしたね。グルヌイユを追って小さい犬がかなりの距離を移動したらしく3度目の登場シーンでは毛が汚れていている所がリアリティがあって良かったです。監督は細かい所まで目が行き届いていました。
これからも「masalaの辛口映画館」を宜しくお願いします。
投稿: masala | 2007/03/03 17:40
こんにちは。
いかに人は匂いに支配されているかというものが、皮肉っぽく語られてましたね~。赤ん坊の匂いってミルク臭くてなんか母親にはたまらない良い匂いなんですが、それさえもないとやはり自分の子であっても気味が悪いだろうなと私も思いますもん。
ダスティンホフマンの演じた先生は、弟子が作ったものをさも自分が作ったものとして世にだしてるわけですから、グルヌイユが出て行った後はきっとホッとしたのでしょうね。良心の呵責に耐えられなかった毎日だったと思います。
投稿: シャーロット | 2007/03/03 17:54
こんにちは♪
ダメワードが多いせいかTBが入りません~(泣)
ダスティン・ホフマンったら100種類もの香水の調合を教えさせて、これで一生安心~って思ってたのにあんなことになるなんて!
あの狂宴シーン、エキストラの人も大変だな~なんて思ってしまいました(汗)
高い垣根に囲まれた迷路ってちょっと怖いんですよね。
投稿: ミチ | 2007/03/03 19:03
■masalaさん、こんばんは♪
コメント感謝です。
娼婦の犬の再三の登場には拍手でした。
確かにやつれてましたね、最後は。
ご主人様を余程好きだったのだなぁーと感心してしまいました。
細かい配慮をハシバシに感じられる作品でしたね。
■シャーロットさん、こんばんは♪
匂いっていろいろな意味で強烈ですよね。
なんだか人間の嗅覚は敏感であってはならないのかもしれません。鼻が一番退化した感覚器官なのもわかる気が。。
しかし、ほんと他人の匂いを嗅ぐ行為って気味が悪いですね。
日本人なんか特に体臭を気にするし、恥ずかしく思ってるわけで、嗅ぎまわる人間がいたら敬遠しちゃう気持ち、わかりますよ。
先生は、良心の呵責に苛まれるほど繊細ではないものね(笑)
家の崩壊は予告編で何度も見ていたけれど、そーいうオチだとはびっくりでしたw
■ミチさん、こんばんは♪
私は特別「NGワード」の追加設定をしていないのですけど、ニフのスパムフィルターに引っかかるのかな?自動的に承認待ちになったり、完全に受け付けなかったり、その振り分け条件が私にもわからなくって(汗)
100種類要求して、1000貰ったらホクホクですよね。それだけあれば一生分でしょうし。・・・なのにねぇ(笑)
>狂宴
凄かったですねー。昨日からその手のスパムが何本も(^^;)
庭園の迷路ってイギリス風と思ってましたが、フランスもそうなのですね。あんなところでかくれんぼはしたくないですね。
ちょっとハリポタも思い出しました。
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/03 21:06
たいむさん、こんばんわ。
グルヌイユは死神?って位に彼に関わった人たちがみんな死んでいく様は彼の孤独感を増殖させていたように感じました。
にしてもこの映画は不思議でした。
好きじゃないけど嫌いになれない(苦笑
臭いといえば「犬!」ってことで(?)その伏線がとても良く効いていましたよね。
投稿: ななな | 2007/03/04 17:35
■なななさん、こんばんは♪
>死神
ですねですね。その言葉が一番しっくりいきそうです。
最初の引き取り手も、なめし皮職人も、グルヌイユとは親密でこそなかったけど”存在を知る者”であることは間違いないですものね。孤独の増幅の為の「死」という作者の意図はありそうですね。
嗅覚といえば犬。これも意図的なものを感じますし原作人気が解かる気がします。
ほんと私も好まないけど嫌いになれない作品ですw
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/04 18:21
『無臭が臭気(存在と愛)を求めて創り上げた究極の”媚薬”(=香水)が完成するまで』これは素晴しい表現ですね♪
彼は「恋の香り」に惹かれ求め焦がれ
最後には「孤独」の香りをしったのかもしれないです。
そんな風に考えるとあのはぁ???と思えた
「愛の情景?」も一人加われなかった彼の姿が
切なく感じられたりします。
投稿: くろねこ | 2007/03/05 00:16
たいむさん
こんばんは~
昼間、ちらっとたいむさんの記事みかけて
映画観にいって(笑)自分の感想かいてから
きちんと読みに伺いました^^;
ないものだから、求めるのが人間なのかなぁ~と
思いつつ・・・
香りは、ほんの少したらすのが、よろしいようで・・・
しかも究極ともなると、つけ過ぎに注意しましょう
過ぎたるは・・・消え行くのみなんて
あら、びっくりなファンタジーでしたね。
それにしても、悪臭の描き方のリアルさに
キモチワルクなりそうでした・・・^^;;;
投稿: にゃんこ | 2007/03/05 01:13
■くろねこさん、こんばんは♪
なんだかお褒めいただいちゃって光栄です♪♪
>「恋の香」→「孤独の香」
それもありそうですね。
グルヌイユ自身も、体臭に憧れ執着した理由を、己の無臭を知ったことで悟り、それを持つ美しい者に恋し焦がれたわけでもあり、それを手にすれば自分も仲間になれると信じていたのかもしれませんね。
あの宴の一員に入れなかったことが、彼が真実自分の孤独を悟った瞬間だったかもしれません。
無臭って存在がないのと同じ。失望は孤独以上かも。。
■にゃんこさん、こんばんは♪
わぁー。何度もご足労いただけて感激です。
>ないものだから、求めるのが人間なのかなぁ~と
ですねー。今思うと、本能的に無い物ねだりをしていたのだなぁという気がしてます。
無が有を求めて、やはり無は無のまま無に帰った。
早口言葉みたいですけど(笑)
それにしても、悪臭も狂宴もアワワσ(@_@;)...でしたね。強烈です。
作品の巧妙さには脱帽でしたが。
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/05 18:08
こんばんわ。
私はかなりハマった作品でした。
久々にビリビリするような衝撃を味わった映画です。
これほどまでに嗅覚を刺激する作品を観たのは初体験です。
最近、この作品のCMで、ラストの一歩手前のあのシーンを
そのまま流していて、「一体なんてことしてくれるんだ!?」と
かなり憤慨しております。
投稿: 睦月 | 2007/03/06 00:51
■睦月さん、こんばんは♪
実は、私も未だにアレコレと考えちゃってる作品です。
すごく巧妙に作られている作品だし、深読みすると哲学なんかも感じられちゃってね(笑)
ファンタジックな仕上がりがとても良い効果をもたらしているように思います。
>CM
ハンカチに群がる辺りは、劇場予告でも流れていましたけど、その先まで??(見てないです)
「なんてことを!」ですよね、それは。
そういう作品だと思われても困るし、興味本位でみる作品でもないし、あの流れの果てがアレですものね。
予告編でもTVCMでも、最近ネタバレが多すぎですよね。
もう少し考えていただきたいですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/06 18:25
こんばんは。
自分が臭覚がすぐれているのに
体臭がないってどんな感じなんだろう?
人間ではない何か特別のような気もするけど
孤独感は拭い去れないと思います。
極悪な連続殺人犯なのに嫌悪感を抱かなかったのは
彼に殺された女性がどの人も美しい形で殺された
からなのか?私達もあの媚薬にやられていたのか?
とにかく不思議な雰囲気の映画でした。
投稿: ALICE | 2007/03/09 00:19
■ALICEさん、こんばんは♪
体臭がないって想像できないですよね。
匂いに限らず、自分だけ違うってだけで孤独を感じちゃいますしね。奥深い作品です。
極悪な殺人犯に感じられないのは、グルヌイユが善悪のわからない子供のような純粋さからかなーとは思いますが、どの死体も美しかったですねー(笑)
美的センスも優れていたのかもしれません。
>私達もあの媚薬にやられていたのか?
ですね。目が離せなかったですし何かに酔っていたかもしれませんね。。
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/09 17:53
ども、たましょくです♪お返事遅れて申し訳ありません。
「世界最速~」もそうでしたが、何かひとつのことに傾向
する人間とゆーのは、不思議な魅力を放っているよーに思え
ます。しかし、彼が転身すると周囲に人間が不幸になる。彼
を食い物にした報いか、そーゆー星の元に生まれてしまった
のか。
主人公の「変態さ」を単なる変態で終わらせることなく、
芸術にまで見事に昇華させている点が最大のポイントですね。
いかにして「臭い(香り)」を映像で伝えるか、出来そうで
出来ない偉業だと思います。
投稿: たましょく | 2007/03/10 10:43
■たましょくさん、こんばんは♪
>主人公の「変態さ」を単なる変態で終わらせることなく、
>芸術にまで見事に昇華させている点
そうなんですよね。「芸術」!
遺体の美しさもすべて芸術的でいやらしさが無いの。
そもそも原作が秀逸なのでしょうが、纏め上げた脚本と計算された映像美がとても素晴らしいと思います。
匂いもちゃんと映像で表現されていましたよね!
実際に香りこそしないけど。(香ってきても困ってしまうけどw)
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/10 22:16
たいむさん、こんばんはTBお邪魔します
なんだか異様な感じのする映画でしたね。スクリーンからも、悪臭や快楽の臭いが漂っているかのようです。凄い映画ですが、カタルシスは得られないでしょうね。
なぜ彼と決別した人物は皆、死んでいったのでしょうね。
投稿: ケント | 2007/03/11 18:29
■ケントさん、こんばんは♪
狐につままれたような映画、とでも言いましょうか?
一歩間違えばエログロなんですけど、ちゃんと芸術に感じちゃうんですよね。
>なぜ彼と決別した人物は皆、死んでいったのでしょうね。
やはりグルヌイユを徹底的に孤独にする為の単なる演出・・といったらリアリストと言われてしまうでしょうか?(笑)
浦沢直樹の漫画「MONSTER」で、大黒幕に徹底的に孤独にされる老人がいるんですよ。老人の名前を知る人が次々に殺されていくんです。なんだかそれを思い出しました。
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/11 19:28
こんにちは♪
冒頭のパリの市場のシーンの気持ち悪さに構えて
しまったのですが、気づけばドンドン物語りに
引き込まれちゃってましたよ。
感情らしい感情を発露しなかったグルヌイユが
絞首台で涙を流すシーンは印象的でした!
あの究極の香水って一体どんな香りなんでしょうね~?
でも、原料が女性とは言え、人ですからね。
もしかしたら加齢臭みたいな香りだったりして…。r(^^;)
投稿: 風情♪ | 2007/03/14 15:33
■風情♪さん、こんばんは♪
ほんと、最初の最初にアレで、ちゃんと最後まで直視できるのかしら?と思ったけれど、その先はドンドン美しくなっていって安心しました。
グルヌイユの涙はなんだったのでしょうね?
「やっと手に入れた、と思ったのに・・」ということかしらね?
奥深い内容の、素晴らしい作品だったと思います。
>加齢臭
う~ん(^^;)
それならカレー臭の方がまだマシかも~~(爆)
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/14 20:41
いつもどうもでーーす。
よく行くシネコンに、この香水が展示されてたけど、
恐くて素通りしてきたひらりんでーーす。
媚薬に酔って、スッポンポンになりたくないもーーーん・・・
とは、観賞後の感想ですが。
投稿: ひらりん | 2007/03/15 22:50
■ひらりんさん、こんばんは♪
私も、この香水ちょっと嗅いでみましたよw。
ローズ系の香りがしたような気がしますが、”ローズ”の香り入りなので当然かしら?(笑)
といっても、媚薬に酔いたくはなかったので恐る恐るでした(爆)
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/16 22:58
この映画、翻弄されっぱなしですごく疲れたのですが、
たいむさんの言われる‘言葉の対比’でちょっとスッキリ。。
「純粋=残酷」「無臭=臭気」「涙=愛」「結末=無」・・・
主人公に関った人間が死に導かれるのも、お伽話っぽい。
最後のオチには驚きましたが。。。
投稿: 未来 | 2007/03/17 01:22
■未来さん、こんにちは♪
真剣に見ちゃうと、グロいだけに疲れますよね。
私は最初の語りで「御伽噺スイッチ」がはいったので、割とすんなり受け入れられましたが、作品の奥深さという余韻で、観たあとの方がモヤモヤしてました。
他のすべてが何かに置き換えられそうな気がするので。
オチにはやや唖然。あのような、我を忘れる体験は、出来ればしたくないかな?(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2007/03/17 14:59