« 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」みた。 | トップページ | じゃすと・IN・たいむ(2/14号・・SEEDファン・ヱヴァ) »

2007/02/13

「ファジィ」でもいいか?!

映画『バブルでGO!!』をみて、当時の流行語のほとんどが今や死語となり、得てして、流行語とはあくまで流行語であり、定着しないものなのだなぁと改めて思った。
たまたまいま読んでいる本が”森博嗣:S&Mシリーズ”で90年代に執筆された作品。。当時の現代劇な為に「今は昔」という印象が、会話に登場する単語や描写に感じられる。正確に言えば、シリーズは90年代後半の執筆でありバブル崩壊後の事なのだが、引き合いに出した理由は、2作目『冷たい密室と博士たち』のなかで、「ファジィ」という言葉が登場しているから。それだけのこと。
「ファジィと確率」についてのちょっとした話なのだけど、「ファジィ」という”流行語が記憶に残っていただけに、興味深かくて「なるほどね」と面白く思った。
あの時代でいう「ファジィ」とは、エアコンや掃除機等、家電製品に組込まれた”機能の通称”であり、その意味を、日本人がこよなく愛する「曖昧なこと」、と説明したばかりに、また当時耳慣れない言葉でもあり、白黒割り切れないもの”全て”を”ファジィ”として誤魔化してしまおうという”風潮”を象徴した言葉と変化していった。(だったと思う) 
今で言う「ビミョー」に近いかな?
元来、「ファジィ(Fuzzy)」とは、複雑なものをあえて「曖昧」に捉えることで最適を得る為の理論であって単なる流行語ではない。現役。家電製品も理論を応用した機能を付加した製品を開発しただけのことだろう。が、「曖昧」という響きの良くない言葉を曖昧にする為に「ファジィ」が氾濫したといえるかもしれない。ぼかすのに丁度よかったのだね。

森博嗣氏のS&Mシリーズ、以前にも書いたけれど推理モノのジャンルではあるけれど、ミステリィな部分はとても分かりやすいから、謎解きの面白みはあまりない。『笑わない数学者』なんかはどうしたものだろうか?と思ってしまうくらいだし。最大の謎と言われた”消えるオリオン像”は、<プラネタリウム>と<屋敷の配置図>だけであっけなく予想がついた。「それが分れば全てが分る」と本文にもあるのだけど、一番初めに分かってしまうのだから困ってしまう。読め ば読むほど(事件が起これば起こるほど)予想は確信となり、分からないのは動機のみ。それも相関関係が明らかになるにつれて読めてくる。そして大きくは外れな い。最後まで答え合わせをしていた気分だった。このシリーズ、やはりミステリィとして楽しむ作品ではないようだ。
現在5冊目の途中。”萌絵”には相変わらず好感が持てないままであり、いつもなら途中放棄するところだが、それでも読み続けているのは、「ミステリィとして読まない」としたことと、クールな犀川先生と数学絡みの話が面白いから、ということに気がついた。生理的に受け付けない描写や矛盾を感じる文章には(独り)突っ込みと入れながらも、やっとこの作品での読み方のコツ、(私なりの)楽しみ方を見つけた気がする。よって、このシリーズは全部読むことにした。
強いて言うなら数学的な問題であり、やたらと定義や屁理屈のような会話が飛び交うところが気に入っている。また、「1メートル」というものの定義など、雑学的なネタが好きだ。言葉遊びもなかなか面白いかもしれない、と思えるようになった。

この作品(シリーズ)、実にファジィだと思う。犀川先生からしてめちゃくちゃファジィだと思えるからかな? 結局、犀川先生と萌絵の関係もずっとファジィなままなんだろうなぁ。そこがいいのかな?ひょっとして。

|

« 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」みた。 | トップページ | じゃすと・IN・たいむ(2/14号・・SEEDファン・ヱヴァ) »

コメント

こちらも、ちょこっと(^^)

もう5冊目ですか〜、追いつかれそうだぁ(^_^;
ミステリーという形式をとりながら、謎解きよりも独自の世界を展開しているところに魅力があるっていう作風は、ある意味、京極堂もそうなんですよね。
萌絵&鵜飼コンビもなかなかファジイ!(笑)

投稿: A-ten | 2007/02/15 20:41

■A-tenさん、どもども♪
確かに5冊目なんですが、実は「F」の次に「有限と微小・・」にぶっ飛びました。(今は「詩的私的・・」だよーん)
「有限・・」はなかなか凝ってましたね(長いから??)
一気に「四季」に突っ込もうかと思ったのだけど、とりあえず戻ることにしました。10冊+4冊を積んでしまったので。
「四季」はVシリーズも関係してるらしいけど、それはパスる予定。(森ワールドにはいまひとつハマリきれそうにないので)
京極作品も森作品も、おっしゃるとおりでどちらも「謎解きというよりは独自の世界」を展開していますが、やっぱり文学的にも京極が好きですね。
「え?」ってところでコロッと場面転回させて読者に肩透かしを食らわせるたりする手法とか、意図的に混乱を招くような一人称の使い方とかが非常に上手く、油断してる暇がないところがとても好き。一番好きなのは京極堂の講釈ですけど(笑)

>萌絵&鵜飼コンビもなかなかファジイ!(笑)
ファジィじゃないのは、真賀田四季だけかもしれませんねぇー。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/15 22:00

>やっぱり文学的にも京極が好きですね。
もともと森博嗣が年に4冊くらいのペースで書いていて、京極は1年に1本くらいのペースだから、内容の濃さが、ね。(^^)

投稿: A-ten | 2007/02/15 23:10

■A-tenさん、どもども♪
京極さんは「神山組」をひとりでやってるようなものですしねぇ(笑)
あと、どのキャラも魅力的なのよね。脇の脇に至るまでw

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/16 17:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106009/13896419

この記事へのトラックバック一覧です: 「ファジィ」でもいいか?!:

« 「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」みた。 | トップページ | じゃすと・IN・たいむ(2/14号・・SEEDファン・ヱヴァ) »