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2007/01/31

「幸福の食卓」みた。

Koufuku 「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う。」
「ちちぃ~。ちちとははがいなくなったら、あすかのごはんはどーなるの?」(※注:母も、あすかも登場しません。)
佐和子も、4歳の少女だったらこんなだっただろうになぁ。
誰もが誰もに気を遣い使いながら、波風が立たないように平和そうに暮らす、一度崩壊した家族と再編成の物語。 うん、良かった。
(以下、ネタに触れます。ご注意を)

大浦勉学と小林ヨシコは只者ではない!あっぱれ!!
この、二人の他人の”中原家の人々”への干渉が(直接的であり、間接的であり)、3年前に止まってしまった”中原家の人々”の時間をすすめることとなった。
元に戻ったのではなく、前に進みだしたのだと思う。
近すぎたり、内側にいると見えなくなってしまうことは、実際良くあると思う。一歩下がって少しだけでも遠くから全体を見渡すだけで、見えなくなっていた部分が見えてきたり、ほころびた部分が分るようになったりする。
身内だから言えること。他人だから言えること。他人じゃないと言えないこと。
やはり人はひとりでは生きていけないし、ひとりでは生きていない。

・・・物語は、「まさかねー」と思った方向へと進んでしまった。(原作は未読)
「このパッピーさ加減は、コンディションレッドだよな~」と思っていた矢先だった。佐和子が忘れていたものをさりげなく思い出させてくれた勉学だった。何でもかんでも率直に表現する勉学だったけれど、思いやりも人一倍。決して命の引き換えにということではないけれど、佐和子が手に入れたものの代償としては果てしなく大きかったと、かなり切ない。

すべては、「出会い」から始まった。出会いがひとりの少女に希望を与えた。また、出会いがひとりの青年に本気を取り戻させた。それらからの影響は、少女と青年の家族全体に及ぶこととなった。
ラストに流れる「くるみ」、そのままだと思った。

総評:★★★★☆  好き度:★★★★☆+  オススメ度:★★★★☆

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コメント

 ども、たましょくです♪

 このお話、決して「悲恋」とか「悲劇」とゆー感じで
描かれていないのが、魅力になってますね。家族の絆の
再生の中で、勉学や小林ヨシコとの出会いが佐和子や家
族たちの中に「家族を客観的に見る」とゆーことを教え
てくれたんだと。

 初回で見ていれば、あの「シュークリーム」が入場プレ
ゼントもらえたのに、「どろろ」の1回目を観ていたので
2回目の上映時にはもらえませんでした(あまっていたみ
たいだケド「衛生上の理由」から2回目は配られなかった
です。さすがに『殻』は入ってないでしょーがw)

投稿: たましょく | 2007/01/31 23:42

■たましょくさん、こんばんは♪
勉学にヨシコですね、やっぱり。
一見余計なお世話なのだけど、目から鱗が落ちる思がしました。

>シュークリーム
いいなぁ。地方でそれはさすがに無いですよ。(一応初日に映画館にはいたのですがw)
ゲットできなかったのは、ちょっと勿体なかったですね。
でも、「どろろ」とのハシゴなら、順番的には正解でしょう?(笑)

このシュークリーム、ファミマで売るとか?機会があったらのぞいてみようと思います。
のだめの時もそうだったけれど、好きですね>ファミマ
こうなると、殻は絶対に入っていないでしょうね。しかし、あの殻はデカすぎ。ありえないです(^^;)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/01 18:37

家族の問題は、むしろ他人が介入(語弊があるかな?)ことで、うまく行くことって多いんですよ。ほんと、そう思います。
なので、自分は、尋常じゃない問題(今作の設定ほどではないにしても)を抱えている今の家族(家庭)については、いろいろな人の意見を聞くことにしています。聞かれた方は、迷惑しているかもしれませんけど。(^^;) 北乃きいちゃん、良かったですね。勝地くんは、中学生としては、厳しかったかもしれないけど、「亡国のイージス」からこっち、舞台でも磨きをかけているようで、上手になってきて、嬉しいです。(ちょっぴりファンです)

投稿: あかん隊 | 2007/02/01 21:23

■あかん隊さん、ども♪
>他人が介入
ウチもヘンだよなーと、思い始めている今日この頃。実は周囲からは随分前に指摘されていたような・・・なんて思い当たる節も・・(^^;)、
この作品観て、なるほどなーと思いましたよ。
物語としては、とっても残念な出来事だったりするのですけどね。
>北乃きいちゃん
うんうん。かわいいし、良かったですね。
ドラマ(14歳の母)はみていなかったけれど、今後も期待の女優さんですね。
>勝地くん
以前からご贔屓でしたよね。確かに、中学生はキツかった(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/01 21:55

只者ではない!
だからこそお兄ちゃんもヨシコに惚れたんだし、
佐和子も惚れた。
二人も恋人持っちゃって、とんでもない女だと思ったけど、
一番頭のいい子だったのかもしれませんよね。

投稿: kossy | 2007/02/01 22:37

■kossyさん、こんばんは♪
只者ではないです!
小林ヨシコは小林ヨシコでしたね。賢い人ですね。

「イケ好かないトコもあんのよっ。」
それまでは、佐和子の視点で尚ちゃんを見ていた私であり、目から鱗でした。
油持参の時は「てんぷら&フライ」で、のり持参の時は「手巻き寿司」。これも幸せな食卓?(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/01 22:48

 こんばんは♪
 TBどうもありがとうございました。
 よろしくお願いします◎

 やさしい目線で、家族について考える。
 すごくよかったですね。

 原作も、とてもよいですよ。
 直ちゃんやお父さん、お母さんのことも
 もっと描かれているし、
 佐和子の葛藤の描写も、いいです。
 オススメですよ☆

投稿: miyukichi | 2007/02/02 00:59

■miyukichiさん、こんばんは♪
原作はまるっきり知らなかったのですが、あたたかい作品でしたね。
目から涙と鱗が落ちました。
でも、勉学にはとても残念で残念で。皮肉な結果が切なかったです。
>原作
なんだかとっても良さそうですね。
あまりヒューマンな作品は読まないのですが、ちょっと読んでみたくなりました。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/02 18:07

何時もお世話になっております。
最近TBの調子が悪くて入りませんでした・・・それ以上に迷走しておりました。
あれだけの出来事がありながら3年も崩壊せずに持ちこたえていた家族の愛も凄かったけれど、家族修復を手助けした勉学とヨシコの存在はまた凄かった。はやり身近にいるよりも外から見た方がわかる事ってあるんですよね。食卓は朝は殆ど揃わないですね・・・最近は夜も・・・日曜日位かな全員揃って食べるのは・・・でもこの映画を観て食卓って大事なんだなと思いました。

投稿: PGM21 | 2007/02/02 23:03

■PGM21さん、こんにちは♪
勉学とヨシコはすごい、という言葉がピッタリな気がします。
しかも素だし。
いま、世間ではどのくらい朝ごはんを一緒に食べている家庭があるでしょうね?
家族の食卓。賑やかがよいですよね。

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/03 10:45

こんにちは♪
原作を読んでいたので、あの展開は分かっていました。
分かっていたけれど、できれば避けたい展開でしたよね。
佐和子の家庭がまた繋がる代償としてはあまりにキツイ・・・。
食卓を家族が一緒に囲んでいる間はその家庭はなんとか大丈夫なんだろうな~と思います。

投稿: ミチ | 2007/02/04 14:37

■ミチさん、こんばんは♪
過酷な代償でしたね。
でも、16歳で2回ではなかったことがせめてもの救いかな?

>食卓を家族が一緒に囲んでいる間
そうですね。いつも一緒はムリでも、朝ごはんを食べることもとても大切な気がします。
でも、重大発表は夜がいいなぁ(笑)

ファミマのヨシコのシュークリームを食べたら、殻の変わりにアーモンドスライスが入ってました。上手い代替ですよねw
味は・・イマイチ(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/04 22:31

またまた、映画の記事にTB失礼します。
やっとこさこの作品を見れましたが、本当に良かったですね。
今年一番の感動作になってしまいました。
微笑ましい恋愛模様あり、家族の大切さを感じさせてくれたりと本当に素敵な作品でした。
そう言えば、我が家では家族が揃って食卓を囲むなんて、週末の夕食あるかないか…ぐらいです。(笑)
ミスチルの歌うテーマソングもとても良かったです。

投稿: nick_right | 2007/02/24 20:39

■nick_rightさん、こんばんは♪
勉学の事など、やや反則気味ではありましたが、勉学といいヨシコといい、やられちゃいましたね。
でもでも、やっぱり勉学は生きていて欲しかった。。。

>家族の食卓。
家族の努力次第で実現は可能。
献立のリクエストとか、どう??

ミスチルの「くるみ」は名曲ですよね♪

投稿: たいむ(管理人) | 2007/02/24 22:17

TBありがとう。
予告編がいいですね。
「お父さん、やめることにした」
これはなかなか、名セリフですね。
僕も、言ってみようかしら(笑)

投稿: kimion20002000 | 2007/07/02 00:02

■kimion20002000さん、こんばんは♪
>僕も、言ってみようかしら(笑)
おお!大胆発言ですね。
けれど、本当に言っちゃったら上へ下への大騒ぎになりますよ、ご注意ください(爆)


投稿: たいむ(管理人) | 2007/07/02 18:44

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