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2007/01/12

コードギアス 反逆のルルーシュ(1-12話)に思うこと。

Codegeass 地元では放送されていない『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
月1程度に録画してもらったものを纏めて見ている。毎回の濃い内容とスピード感ある展開がとても嬉しい作品。
気がつけば、第1クールもそろそろ終了。ルルーシュの成功と敗退、新たなる組織の発足と活動、そして誤算。幼なじみスザクとの再会と異なる立場による苦悩。C.C.の謎の一部の発覚など、物語も後半へ向けてドンドンと加速してきている。2クールで終了とは勿体無い。(延長と言う噂も・・・?)
内容には、つくづく様々な要素が盛り込まれている作品だと思うわけで、既に半分まで来てしまっている今、雑感でも長文必至。覚悟の上、次にお進み下さいますよう警告いたします(笑)

※現在、手元に録画はなく、しかも一度通しで見た程度なので、的ハズレな解釈があったら失礼を。

現在「ブリタニア帝国」の最高位に在るのが「ブリタニア皇帝陛下」であり、ルルーシュの実の父親ということになる。妻子を政治の道具に使い、平気で 切り捨てる非情な独裁者のような存在。母の死から、ルルーシュを取り巻く環境が一変。ルルーシュは、日本侵略を切掛けによって「”ブリアニア”に対する復 讐」を心に誓い、数年という時間を経た今、C.C.との遭遇から特殊な「力」(=ギアス)を手にいれたことで、自らを謎の仮面の男「ゼロ」として活動を始 めた。

●強きものと弱きもの
世界は「力あるのみ」、「弱きものは強きものに従って叱り」。
世界の殆どを「力」によって屈服させ、やがては 友好関係を結び「対等」だったはずの「日本」をも侵略した「ブリタニア帝国」。侵攻の理由は、日本の貴重な地下資源”サクラナイト”を”支配”すること が、イコール全世界に於いての力関係を掌握することとなり、揺るぎない世界的最高地位の確保の為だった。
ルルーシュの最大の目標は”ブリタニア” を崩壊させること。(帝国とは言っていないところがミソ?) ブリタニアのような“悪しき独裁国”がある限り、弱きものに平和は訪れない。自ら悪しき元凶 を取り除き、“良き支配者”として君臨することで(ナナリーが)「幸福で平穏に暮らせる世界」を確保することができる、というものだろう。
「弱きものならば当然のこと」と強きものに従うことを強制させられ、言い返すことも出来ず辛酸を舐めるしかなかった非力な子供のルルーシュは、本当に「力がすべて」なのだと悟ったのだろうか?その屈辱がルルーシュを「ならば“力“によって”力“を制圧す」に着地させた。

●力によって支配したものは、やがてより強い力によって支配される。
今のルルーシュの思考にその先の未来は構築されているのだろうか?ル ルーシュの戦い方は、“チェスの対決”のような感覚だ。チェスなら”チェックメイト”したらゲームは終了するのみ。ならば現実は?おそらく”ふりだし”に 戻るだけであり、その先(次)をどれ程までに考えているのだろうか? ナナリーの幸せを基準にした世界ってどんなもの??

●正義の味方
ルルーシュの言う「正義の味方」は、まずは「平等」であることを前提にしている。
「弱きものは我に寄り添い、我を求め、強きものは出すぎるな、慎め。」コレが「平等」を前提にした言い分か?というと疑問があるけれど、簡単に訳せば「弱いものいじめは許さん!」それが「黒の騎士団」の建前だ。
ルルーシュは「個人」が「組織」に挑むことの限界を知り、ならば“対等”以上で戦う術としては「組織VS組織」とすることが最も合理的な解決策とし、その とおりに「黒の騎士団」を結成した。まずは「レジスタンス」という政治的抵抗勢力を従わせ、「正義の味方」として名を変えることで、”何にも属さない組 織”と印象付けることに成功した。それはすべてが支援者となりうる立場を確保することでもある(総じて敵になる可能性もあるけど)。更に「世論」を味方に つけることが有効手段であることを逆手に取り、敵対している“ブリタニア人”を“日本人”から救出するという茶番を演じることで、マスメディアの利用も計 算にいれた用意周到な策を展開し、ブリタニア人にまで「黒の騎士団」の存在意義を決定付けた。加えて、「正義の味方」を定着させる為に、睡眠不足を覚悟で 「すべての“悪”を成敗!」という偽善的で、狡猾的な活動を繰り返すとは、ルルーシュにはまったく頭が下がる。学生はつらいね。

●正義の味方の誤算
やはり物事は計算どおりには行かないものである。
【三つ巴】・・・一次的に“2>1”の体制をとることで、”最大の敵”の弱体化が可能となる場合がある。ただし、組んだ互いの思惑通りに事が運ぶとは限らない。
【アドリブ】・・・ルルーシュの頭の回転の速さには舌を巻いてしまう。同じ失敗を繰り返さないのはもちろん、第2案、第3案と常に幾つものロジックを組み立ててシュミレーションしているようであり、機転も利くし切り替えもすばやい。ただし、計算高い割りに日常に於ける突発事故には対処しきれないところもあるかな?
【い らぬ犠牲】・・・「正義の味方」にあるまじき行為が、守るべき弱者に被害を及ぼすこと。広域の場にて“敵”を襲撃する場合には、“無関係なものの存在”を 想定し対策を講じておかなければならなかった。にもかかわらずこれほどの単純明快な構図をルルーシュは失念していた。結果、一般人を多数巻き込む事態と なった。想定外な事故??そんな言い逃れは通用しない。このようなことが続けばやがて世論の評価は下がり始め、「所詮はブリタニアと同じではないか」と、民衆の心は離れ始めるだろう。ギアスの力 を得て、次々と思惑通りに、しかも短期間でいとも簡単に事を運んできたルルーシュであり、その驕りから彼の視野はどんどんと狭まり始めているかもしれない。 シャーリーの父親の死を知り、少なからずショックを受けたルルーシュには、ゼロとしても、ルルーシュとしてもカナリのダメージが感じられる。
次回以降、ルルーシュはどのような解決策を見出すのか?「割り切る」などということを持ち出すのなら、その末路は見えているようなもの。

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この作品は、映画『V-フォー・ヴェンデッタ』を彷彿する。(感想はコチラ
『V -フォー・ヴェンデッタ』も、何もかもが“力”で支配された、抑圧された世界に反旗を翻し、政府を嘲笑うかのような攻撃をしかける「V」なる“正義の味 方”が登場し、いつしか圧制に辟易していた民衆を味方に付け、”悪しき政治・悪しき独裁者”を排除し、世界を覆そうとするものだった。しかしその実、 「V」の”正義”は単なる“私怨”であり、民衆を利用し暴動を起こさせることで、“混沌の世界”という“破滅”を目指したものだった。ただし彼はイヴィー との出会いから“自らの破滅”も計算していた。望んだ世界の為に行動しながら、同時にまったく正反対の別の世界をも望んでいた。

正義とは何か?
ゼロの言う「正義」に納得がいかないスザクも、自分の思う「正義」を上手く表現することが出来ないでいる。ただ「ゼロの“正 義”は正義なんかじゃない、何かが違う」と言うのが精一杯。確かに正義の「定義」はとても難しい。けれど、「自らが思う正義がすなわち正義」であるのもま た叱り。スザクにも、ルルーシュと再会するまでの空白の期間(おそらくブリタニアの日本侵略時~直後位かな?)ブリタニア軍に志願した経緯あたりに、良心 に呵責に苛まれるような事実が隠されているようだし、彼の「正義」がどこでどんな「正義」へと変化し発動されるのか今後の楽しみだ。

とにかくいろんな要素が満載で、感想書くにもどうしてよいのか迷ってしまう。深読みすればめちゃ社会派は作品なんだもん。力の在り方や正義だのの他 にも、人種差別や人権問題などが何気にリンクしてたりするから。「イレブン」であり、最近すっかりヘタレキャラ扱いの「オレンジ君」が良い例だ。
領 土を侵犯し、国民には「人権」を奪うことが「力関係」を見せ付ける一番簡単な手段から、まず”日本”という名を奪って日本人の人権を剥奪し、彼らを“イレ ブン(11)“と名ではない、単なる”ナンバリング”をした。ナンバリングされた日本人は既に人にあらずと言わんばかりにブリタニア人の下位と蔑まれ差別 されるようになった。”イレブン”というだけで、まともな生活を送ることすら困難となった。同じ人間だというのに。
「オレンジ君」は、ブリタニアのエリート軍人だったが、ゼロのギアスで操られ、本人の知らぬ状態のまま大失態を演じてしまった。裏切りの罪状こそ上々酌量 されたものの、同族には裏切り者と非難され、疎まれ、差別されはじめる。村八分となり、汚名を返上する機会すら与えられない者となった。
イレブンだから、 裏切り者だから、というように「差別の理由に真実は無関係、事実あるのみ」、ということだ。人間は、最初から他人より優越性を持っていれば当然のように、 同じであっても「弱きものがより弱きもの」を発見する嗅覚だけ発達しているようだ。逆を返せば「弱みを見せたらやられてしまう」ということで、これはイジメに 通じるものがある。
・・・オレンジ君は、ブリタニア人の中での「差別」に嘆き苦しむ者となった。ルルーシュのたった一言のハッタリ、「オレンジ」のために・・・不憫。。。
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なんだかダラダラと意味不明で脈絡のない文章になってしまった(汗) しかも自己満足なだけの超長文。ここまでお付き合い頂いた方には感謝を。
読んでくれてありがとうございました!!(&お疲れ様でした!)

最後に・・・(まだ続くのかっ?)
登場人物がたくさんいるけれど、私はやっぱり「ルルーシュ」が一番気になるキャラクター♪(↑では散々に書いてきたけど) 命取りになりかねない” 甘さ”にハラハラし、このまま行けばラストは”覚悟の死”じゃないかしら?と想像してしまう。ギアスだって諸刃の刃としか思えないわけで、ルルの考え方には賛同できなくても、どうも彼本人には感情移入度が高くなってしまう。 
次は「C.C.」だなぁ。最近、どうも“俺様”キャラに好感を持ってしまう傾向があるし。スザクの一族との関連も気になるところ。京都の少女(名前わかんない)とも無関係じゃなさそうーな気がするし。
実 は「コーネリア」もお気に入り。たぶん独自の哲学を持つキャラであり、テロに屈しない心の強さは本物。周囲に言われるほど”冷酷無比”ではなさそうで、 結果論のみでの人物評価である気がしてならない。果たしてルルーシュの手にかかってしまうのか?今後の注目どころだ。なんだかそうならない気も・・・。

どんどん長くなるので、とりあえず今回はこれにて終了。機会があったらまたいつか。
こんなに書いたのにランスロットとか、紅蓮弐式とか、カレンとかetc.. 
まったく触れてないことがいっぱいだー(^^;)

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コメント

たいむさん、こんばんは。
私も毎週コードギアスを鑑賞していますが、突っ込んで書くとなかなか書くことが多くなりそうで未だ書けないでいます。
本当に、あんなに頭の回転がいいルルーシュなのに、なぜ行いからくる結果が予想できていなかったのか。そのために今週悩んで苦しんではいたんですがね・・・
まったくナナリーしか眼中になかったんでしょうね。思ったら一直線な感じで、誰かさんにそっくりな気もします(笑)
今週はシャーリーが父を討ったゼロの正体を知る(?)ことでどんな行動をするのかとても楽しみです。

また、コードギアスの中では正義という言葉がよく取り上げられていて、そもそも正義とは何かということを考えさせられられます。
ブリタニア帝国軍での正義、イレブンたちの正義それぞれ地位立場によって異なる正義があり、ルルーシュとスザクという幼馴染を通してそれぞれの正義を見ることはできますが、『正義』という言葉の危うさが垣間見えた気がしました。正義からくる『何が正しくて何が正しくない。』これって何度もDESTINYで話題が揚がっていましたね。
ついつい今でも種な思考をしてしまいがちです(笑)

投稿: めぐっさん | 2007/01/14 01:09

■めぐっさん、こんにちは♪
ながーいのにお付き合い感謝!!
>突っ込んで書くとなかなか書くことが多くなりそうで未だ書けないでいます。
毎週きちんとレヴュー出来ればピンポイントで書き易いんですけどね~。といっても、私もDESTINYの時のような、毎週の濃いレヴューはもう2度と出来ない気がしてます(^^;)
13話は2月までみられないのだけど、予告では悩んでましたね~>ルル
続きを楽しみに待つことにします。

>『正義』という言葉の危うさが垣間見えた気がしました。
ですね。
正義という言葉が、定義も理由も目的もバラバラなまま、建前として「大安売り」されているのが現状かな?鵜呑みにする事がどれだけキケンか、お子様にも伝わるといいなーと思いますが。。深夜枠だし。。。
それだけ相対的に変化するものであり、人の数だけ「正義」が存在する・・かも。散々議論しましたねぇ(笑)

設定や内容がやたらとSEEDに被りますが、出来は・・・(^^;)
もちろんSEEDは大好きですよ~(ふぉろーになってる??w)

投稿: たいむ(管理人) | 2007/01/14 11:00

こんばんは!

うーむ、最大の関心事は、いつアーサー(ネコ)が巨大化するか?(え、ない?)

>2クールで終了とは勿体無い。

んじゃ、同じ谷口監督の「ガンXソード」をおすすめいたします。でも、私は見てないんですよー、見たいんですがレンタルまでは手が回らなくって、あははは(^_^;
ちょうど「種デス」と同時期に(たぶんテレ東系で)放送してた作品で、声優さんもちょっとかぶってて、あのアニメの裏でこんなのやってたんだと思って見ると、面白さ倍増との噂もあります(笑)

>”サクラナイト”

サクラダイトじゃなかったですか?(あまり自信がないけど)なんだかセーラームーンに出てきそうな名前だわ(笑)

>オレンジくん

きっとそのうち変態仮面になって復活しますって(爆)


正義という方便を、さまざまな角度かわかりやすく浮き彫りにしていますよね。「交換」のバランスもなかなか良い感じに思います(^^)

投稿: A-ten | 2007/01/15 23:03

■A-tenさん、こんばんは♪
あの猫、アーサーなんですか?やけにスザクと相性が悪いみたいで、何かありそうななさそうな。一回やってるしなー無駄使いのネコネタ。

>ガン×ソード
自分が見てないものを奨める根性が好きです(爆)
こちらではテレ東は問題外ですから見てないし、折角なので時間があいたら試してみますね。(感想書けって言われてるみたいだしw)

>サクラダイト
(汗)調べてないけど、そんな気がしてきました。
1回ないし2回の視聴のみ。テキスト系は(ブログレビューも含めて)殆ど見てないので、聞き違いのまま思い込みです。ご勘弁を。鉱物系で、「~ナイト」って石もよくあるんで気にしてませんでしたwご指摘感謝!!

>変態仮面になって復活
オレンジの仮面だったらどうしよう・・・(^^;)

どっかのなんかよりはずっと分りやすく出来てますよね。萌系なんかもきっちりとメリハリがあるし(笑)
とはいえ、アレはあれで分りにくいところが逆にツボだった私でしたがw

投稿: たいむ(管理人) | 2007/01/16 00:19

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» レビュー・評価:コードギアス 反逆のルルーシュ/Stage12 『キョウト からの 使者』 [ANIMA-LIGHT:アニメ・マンガ・ライトノベルのレビュー検索エンジン]
品質評価 18 / 萌え評価 41 / 燃え評価 10 / ギャグ評価 19 / シリアス評価 74 / お色気評価 46 / 総合評価 36レビュー数 362 件 思い切ってルルーシュをデートに誘うシャーリー。だが、ルルーシュは黒の騎士団メンバーとともに「キョウト」の代表と対面するため、富士鉱山へ向かっていた。キョウトの代表は、ゼロの素性を問いただす。一方、シャーリーを思わぬ悲劇が襲う。... [続きを読む]

受信: 2007/09/07 14:59

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