DVD HOLiC 5巻から。
第十三話「ヘンボウ」
再登場の管狐。もう四月一日にまとわりついていっこうに離れる気配なし。四月一日も、”ヒトではないモノ”とはいえ、これだけ好かれれば悪い気持ちはしないよね。しかし、冬場ならば”狐の襟巻き”ってとっても温かそうだけど・・・・(笑)
久しぶりに良くないアヤカシに狙われる四月一日。餌にされそうになったところを危機一髪救ったのが、でっかくなった管狐!なんとその正体は強い妖力(霊力?)を持つと言われる”九尾のキツネ”。九本のしっぽをブンブンと回転させて攻撃防御の”盾”にするとはね。四月一日じゃないけど唖然ボーゼン。でっかくなった管狐は物腰まで気品溢れるというか、侑子さんとの2ショットがなかなかキマッテル。まだまだお騒がせ?な管狐。次回は「サイカイ」で再々登場!
第十四話「フウイン」&第十五話「カイホウ」。シリーズ初の前後編。双子なのにまるで性格が正反対な姉妹のお話。 「どうせ、上手くできない」「どうせ、見つからない」「どうせ、わたしなんか」、どうせ、どうせ、どうせ・・・・・。活発で器用な妹に対して、すべてに対して劣等感の固まりと化し、ドジで不器用を演じ続ける姉。
侑子さん曰く、人が唯一使える鎖が「言葉」。「言葉」は口に出した瞬間から他人にも自分自身にも有効な”呪い”に変わる。
『コトバってうのはね、イキモノなんだから。』by侑子
私はずいぶん前に「どうせ××だし」とか「どうせ私なんか」という言葉を封印したから、ウジウジするばかりの姉に対して、共感どころか同情すらまったく感じなかったけれど、改めて言葉の持つ力の大きさなり、恐さであり、使い方を誤ってはいけないモノだと肝に命じなくちゃいけない、と思う回だった。一度発してしまった言葉は、二度と取り消すことも、無かったことにすることもできないのだからね。
時に「言葉」は凶器となる。意識無意識に関係なく、いとも簡単に他人を傷つけるし、逆に傷つけられてしまうこともある。自分自身ですら縛ったり傷つけたりもする。人と人との決定的な別離とは、まずは”言葉の行き違い”が発端で、最終的には心無い言葉、もしくは悪意のある言葉によって決定付けられてしまうものではないかと思う。他人の真意や本心、思考や思想などは当人以外の誰にも知りようがないからね。「こんなはずではなかった・・・」となる前に、言葉を選ぶことはもちろんだけど、黙して語らないことも必要かなって思う。正直が必ずしも良いとは限らない。自分の事、本当の事だからといって何でもかんでも言葉に出すことは良策ではないということ。私自身のイタイ経験からの教訓!(笑)
だいぶ話がそれてしまったけど、”言葉に縛られたまま”・・・というのも、実は心地よいモノらしい。当人がそのままでよいと望むならば、それはそれで問題なんてどこにもない。やはり選ぶのはすべて自分。まぁ、結局はそういうことなんだよね。
それにしても、デパートといえば、やっぱりまずは地下の食料品売り場! 侑子さんと四月一日での”テパ地下”デートはとっても楽しそうだった。
今回はブックレットでの原作者たち「CLAMP」4人の対談インタがなかなか楽しかった。(冒頭の”モコナ”の話題もここから)
動きが付いたことで漫画以上にコミカルで賑やかなキャラになった四月一日とか、漫画ではセリフが無くても存在感をアピール出来る百目鬼も、アニメで無言は不可能なことから雄弁で、さらには食いしん坊な百目鬼になってしまった・・・などなど。
脚本参加の大川さんは、当初は”西尾維新:ノベライズ版”からの「ジショウ」の為だけにスタッフ参加する予定だったらしい。ほか、漫画では曖昧な、アニメならではの細部にわたる設定や、襖や障子・壁紙等のさりげない装飾など、アニメーターさんの遊びゴコロにはとても感心したとか、4人もいるからいろんな言い分(感想)があって面白かった。互いが互いを褒めあってる感じもあるけれど、裏ではダメ出しもきっとあったハズ。完成図からではこんなもんでしょう(笑)
DVDも早5巻目。折り返し地点を過ぎ、残すはあと3巻。6巻の発売は12月20日!
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コメント
こんにちは。クランプは何やってもいい意味クランプっぽいですよね。
基本的に言葉好きな気がする。
他人の潜在意識が表面化するのも言葉だったり
その言葉が呪縛となって他人の心や行動さえもコントロールしてしまう要素は日常生活にも溢れているコトですからね。
やっぱり言霊ですから。
発言には責任が伴い。自分の運命さえも時には大きく左右するコトがあるモノですね。
投稿: しし | 2006/12/01 21:42
■ししさん、こんばんは♪
はじめまして・・かな?(えーっと、デスノでは意味不明なコメントをつけてしまってすみませんでした)
>クランプは何やってもいい意味クランプっぽいですよね。
ほんとそうですよね。ある意味、雄弁詭弁で煙にまいてない?ともいえますがw。それでも大人相手というよりは、子供相手にいつもそのものスバリを描いている感じではありますね。なんというか、一応誰しもが「アルアル」ってトコロをテーマに選ぶような感じだし。そこで「お~コワっ」って終わらせてしまうか、自分なりに咀嚼するかは読者次第なんでしょうが。。。
今回は「言葉」がテーマであって、私自身、わかっちゃいても時折失敗してしまうので長々語ってしまいました。
おっしゃるとおり、「言霊」なんですよね。
ビミョーな記事にお付き合いくださいましてありがとうございました。(結局、私も言葉好き・・なんです。。汗w)
投稿: たいむ(管理人) | 2006/12/01 22:50
ちは、ちょっとごぶさたです(^^)
キツネちゃん大活躍とデパ地下が印象的でしたね。
スケッチの絵もしっかり描いてあって、それに動くし、さすがです。
3日(今日だけど)はシュヴァリエ1話&押井守インタビューがWOWOWでありますよね。楽しみです。
投稿: A-ten | 2006/12/03 10:23
■A-tenさん、こんばんは♪
以前キツネの話題で盛り上がったのこのあたりでしたよねw
四月一日ともあろーひとが、「デパートといえば」”地下”にならないのは意外じゃありませんか?
原作では、デパ地下までの道のりが”赤バット”購入のときに通った、あのヘンな時空をゆがめた道だったのですよ~。色々とクロスしてあって楽しいです。
横手さんが、原作6巻までをシャッフルして大まかな構成を組んだとのことでした。
>シュヴァリエ1話&押井守インタ
見ましたよ=、んで、続きが早く見たーい!!
その後のあらすじを聞いてますます。。。
でも、一挙放送見られません。ひたすらDVDを待つことにします(泣)
押井インタは相変わらずですねぇ。
人形、よく出来てました。でも・・・やっぱり人形って恐い(日本人形よりはいいけどw)
投稿: たいむ(管理人) | 2006/12/03 17:40