1976年版『犬神家の一族』
BS-iにて放送。
石坂×市川での『犬神家の一族』は何十年ぶりだろう?ってくらいに久しぶり。でも「やっぱりこれだよこれ!」って感じ。”金田一耕助”は様々な役者さんが演じているけれど、私は石坂×金田一が一番好き!
それにしてもみんな若ーい!!(あたりまえw)
犬神松子役”高峰三枝子”の貫禄はやっぱりスゴイなって思う。(富司純子がんばれ!)そして何気にスゴイのが”三国連太郎”扮する犬神佐兵衛。奇妙な存在感は「そっか、三国連太郎だったんだぁ」とミョーに納得してしまった。(仲代達也・・なら問題なしかw) そうそう、そういえば坂口良子!かわいかったなーって思い出した。(深田恭子かぁ~)
時折刻み込まれるカットインや、静止画のコマ送り、早い切り替えのカメラワークなどの、魅せる技はやっぱりお見事としか言いようが無い。全体的に戦後の昭和の薄暗さを漂わせ、よそ者排除な閉鎖された地域のなかにおいてもユーモアを垣間見せ、重苦しい雰囲気だけで終わらせないのも素晴らしい。耳に馴染んだテーマソング。メリハリのある音楽もいいしね。やっぱ”金田一耕助モノ”は市川監督でキマリでしょう!(笑)
12月16日からリメイク版が公開ということで、CMには予告編がバンバン入った。(右上にちょこんと居るスケキヨくんがキュートw) 本編を見ながらその直後に何度も対比ができるなんてね、とても面白かった。劇場予告ではあまり感じなかったけれど、こうして比較しながらだとリメイク版の凄さが一目瞭然のようだ。
リメイク作品の場合、前作が良くなかったかのように変えてしまうことが多いのだけど、どうやらこの作品はそうではなく、役者さんの一挙手一投足までも忠実に再現しているように思われた。古館弁護士が「遺言書」をカバンから取り出すこところなんて、角度まで同じじゃないの?ってほどに。(それだけ前作には自信があるってことだよね)
されど平成リメイク版はただ再現しただけじゃない。例えば、”菊人形の佐武”の質感は、モロ作り物の76年のそれはと全く違うし、お馴染み”湖の足”も「うわ~」ってね。前作の良いところはそのままに、プラス現代の技術をフルに活用して、今できる最高の作品に仕立てあげようとしているかのような、監督の強いこだわりがすごく感じられる気がした。
また、前作からして豪華な俳優陣だったけれど、今回はそれにもまして超豪華。石坂浩二ほか、加藤武、大滝秀治など、同じ役で登場してくれるのがとっても嬉しい。更に、竹子役だった三條美紀が松子の母親役、梅子役だった草笛光子がお琴の先生役という配役も嬉しい。(琴の先生は岸田今日子が引き続きでも良かったけど、他に役がないしね)
とにかく、リメイク版の期待度満点!更に公開が楽しみとなった。
追記:76年の「佐武」が「地井武男」だったと、今回初めて知った(気がついた)。リメイク版に登場しないのがちょっと残念w。
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コメント
ども、たましょくです♪
石坂金田一は、たましょくの中で唯一無二の「金田一耕助」
なのでもちろん「金田一耕助DVD-BOX」を持っているの
ですが、何故か「犬神家」だけは、入ってないんですよね。
深キョンとか三谷幸喜とゆーキャスティングには、ちょっと
だけ首をかしげてしまいますが、今年最後の注目作です!映
画の雰囲気とは真逆なストラップも若い層にはウケ(るかも)
そうですよねw
投稿: たましょく | 2006/11/30 00:08
■たましょくさん、こんばんは♪
私もですね、「石坂金田一が唯一無二の”金田一耕助”」なんですよ。実はw お仲間が近く?にいてとっても嬉しいです!・・・でも、BOX持ってません(^^;) 羨ましいです!
三谷幸喜は自己申告ではないかと疑っていますが。。
「古畑任三郎」のOPは間違いなく、このシリーズを意識してましたしね。(三谷幸喜の作品はともかく、自身はあまり好きじゃないので、よく知りませんが)
>ストラップ
いつもは前売券は買わないのですが、これ欲しさに買ってしまいました!!
投稿: たいむ(管理人) | 2006/11/30 19:07