「夜のピクニック」みた。
時代錯誤のイカレタ行事、”鍛錬歩行80キロ”。 私の通っていた隣の校区の中学校が秋になると”20キロ徒歩遠足”を催していた。毎年、朝の通学時間に丁度彼らとクロスし、「校区がこっちでよかった!」と言いながら、「みんながんばれ~」って思っていた。本当はちょっと羨ましく思ってた当時だったりして。(残念ながら今は止めてしまったらしい) 20キロどころか一晩かける80キロ。確かにイカレてる。でも・・・「特別なんだよね」って意味もわかる気がする。 (以下若干のネタバレあり)
ひと晩かけて80キロを歩きとおす”鍛錬歩行”。本当にただ歩く。もくもくと歩く。歩くことが目的。自分のペースでいい、道草も少しならアリ?歩きながらのおしゃべりは楽しい。元気なうちは歌も踊りもとび出しそう。(あれ?それは無かったか?) 共に励ましながら歩いて歩いて歩いて、同じ苦しさを分かち合っているというどこかいつもと違う環境は、いつもよりも親密にいつもよりも大胆にしてしまうものかもしれない。
異母兄弟と同じクラス。本妻の息子と愛人の娘。互いにその存在を知り、気になっていても話し掛けることができない状況。いつもいつも目で追っているのに。周囲はそんな二人が純情100%の両想いだと勘違い。切っ掛けを作る絶好のチャンス! (お門違いではあったけど)友人達のお膳立て、弟のポロリによって、踏み出せずにいた一歩を漸く踏み出し歩み寄る二人。いざ対峙してみたら…何てこと無かった。「いつか」の約束ができるくらいにわだかまりは解け、心はすっきり、気持ちは晴れ晴れ。しかめっ面ばかりだった二人の顔には、高校生らしい屈託のない笑みが溢れだす。 ずっとずっと険しい顔して「そんなんじゃない」とばかり言続けていただけに、ラストの笑顔と『ありがとう』がとても良かった。完歩することによって、ほんのひと晩なんだけど、みんながみんなちょっぴりいいものを手に入れて、すこーしだけ成長したかもね、って感じ。 歩きながらや休憩時のおしゃべりから始まる小劇場や思い出話、そこからの回想も楽しかった。ただ歩いているだけのお話なのだけど、様々なプチお笑いネタで飽きが来なかった。万歩計、歩数と消費カロリーの結果も知りたかったなぁ。 総評:★★★☆☆ オススメ度:★★★☆☆ そういえば、バナナはなんで売れ行き悪かったんだろう?しかもあのオジさんは何者? 満身創痍、凛、嫉妬・・・ヤベぇ。私も書けそうになかった(^^;)
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» 【劇場鑑賞105】夜のピクニック the Night time Picnic [ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!]
1000人で一緒に24時間80km歩く
高校生活最後の歩行祭
『並んで一緒に歩く。
ただそれだけなのに、
どうしてこんなに特別なんだろう。』
特別なこの日なら
2人の関係を、きっと変えられる。
「たぶん私も一緒に歩いてるよ!!
去年おまじないをかけ...... [続きを読む]
受信: 2006/10/02 20:15
» 夜のピクニック☆独り言 [黒猫のうたた寝]
恩田陸原作『夜のピクニック』当初、浜松での公開予定は・・・たぶんなかったです(笑)(公式サイトに公開劇場として掲載されてなかったし)本屋大賞受賞作、結構集客あったから、そーいうことでの上映でしょうが・・・TOHOシネマズ・・・そうきたか、、、汗上映時間は、朝か...... [続きを読む]
受信: 2006/10/02 20:46
» 「夜のピクニック」:勝どき橋南詰バス停付近の会話 [【映画がはねたら、都バスに乗って】]
{/kaeru_en4/}夜の勝どき橋もライトアップされてきれいだな。
{/hiyo_en2/}ちょっとピクニックでもしてみたい気分ね。
{/kaeru_en4/}高校生みたいにか。
{/hiyo_en2/}そう、「夜のピクニック」。
{/kaeru_en4/}あれは、80kmの道のりを歩くんだぜ。歩行祭という学校行事で高校生たちが夜通し歩くだけの、恩田陸の小説を原作にした映画だ。
{/hiyo_en2/}そ�... [続きを読む]
受信: 2006/10/02 21:59
» 夜のピクニック [ネタバレ映画館]
アルバム名「マシン・ヘッド」と曲名「ハイウェイ・スター」を一緒にしてもらっては困る。その後に流れる曲が「スモーク・オン・ザ・ウォーター」というのも・・・ [続きを読む]
受信: 2006/10/02 22:00
» 映画「夜のピクニック」 [ミチの雑記帳]
映画館にて「夜のピクニック」
第二回本屋大賞を受賞した、恩田陸の同名ベストセラー小説の映画化。
一昼夜をかけて80キロを1000人一緒に歩きとおす学校行事“歩行祭”
甲田貴子(多部未華子)は一度も話しかけたことのないクラスメイト西脇融(石田卓也)に話しかけるという賭けをしようとしていた。
“並んで一緒に歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう?”
皆がいろんな思いを抱えて80キロを歩�... [続きを読む]
受信: 2006/10/02 22:07
» 「夜のピクニック」和解して80キロを完走した先にみたゴールとは・・・ [オールマイティにコメンテート]
「夜のピクニック」は1昼夜をかけて80キロを歩き通しながら人との関係を深める実際に行われている学校行事を映画化したストーリーである。80キロの長さは確かにあるけれど、それを人生と見立てたらそれほど長い道でもあるし色々な事を経験するだけに1日で何年分の経験...... [続きを読む]
受信: 2006/10/03 00:58
» 夜のピクニック/感想 [映画★特典付き前売り券情報局]
2006年09月30日公開の映画「夜のピクニック」を見た。
* ネタバレあり *
24時間かけて80キロを歩く「歩行祭」。
学校行事には参加してる当事者しか“味わえないもの”がある。その独特な感覚を見る側にどう共有さ... [続きを読む]
受信: 2006/10/04 01:58
» フタリ。~「夜のピクニック」~ [ペパーミントの魔術師]
『みんなで夜歩く、ただそれだけのことが どうしてこんなに特別なんだろう』 その答えを体感する物語。 原作の感想はコチラで。→「夜のピクニック」 確かにただ、歩くだけのお話なんで、 「彼らといっしょに歩けるかどうか」で 映画を見終わったときの感想がちゃうでし..... [続きを読む]
受信: 2006/10/06 13:17
» 夜のピクニック(映画館) [ひるめし。]
特別なこの日だから 私は秘密の賭けをする。
製作年:2006年
製作国:日本
監 督:長澤雅彦
出演者:多部未華子/石田卓也/郭智博/西原亜希/貫地谷しほり/加藤ローサ
時 間:117分
[感想]
青春ものが好きなワタシはこの映画を密かに楽しみにしてたのよ・・・。
原作本も先に読むか、後に読むが迷ってたし・・・。
期待が大きかったせいか、なんか思ってたのと違くて拍子抜け・・・。
80kmを24時間かけて歩く歩行祭って行事はお... [続きを読む]
受信: 2006/10/08 14:14
» 夜のピクニック [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
恩田陸の同名小説
を映画化した作品です。
原作のイメージ通りの真っ直ぐな青春映画でした。原作のイメージを壊していないのは見事だと思います。が、あまりにそのまますぎるという感じもします。原作のある映画作品の難しいところだと思いますが、原作から離れすぎても不満... [続きを読む]
受信: 2006/10/09 19:58
» 夜のピクニック [八ちゃんの日常空間]
The Night time Picnic
[TOHOシネマズ市川コルトンプラザ/SC2/シネマイレージ・スタンプラリーにて無料]
『特別なこの日なら2人の関係を、きっと変えられる』
TOHOシネマズのシネマイレージ、6本観ると1本タダ。会員になって最初のタダ観。あんまり行動範囲にTOHOシ....... [続きを読む]
受信: 2006/10/13 08:04
» 「夜のピクニック」見てきました [よしなしごと]
映画紹介のサイトの「あらすじ」を読むと青春と純愛がテーマなような感じを受けたので夜のピクニックを見に行ってきました。結論から言うと純愛はほとんど関係なかったのですが。。。
ちなみにこの作品は本屋さんが選ぶ本屋大賞の第2回受賞作品です。... [続きを読む]
受信: 2006/10/22 14:31
» [ 夜のピクニック ]青空から星空へ [アロハ坊主の日がな一日]
[ 夜のピクニック ]@歌舞伎町で鑑賞
本作は恩田陸の同名小説の映画化。原作は第2回本屋大賞
も受賞している。
全校生徒1000人で、24時間かけて80キロを歩き通す。
高校生活最大のイベントでもあるこの「歩行祭」ではあるが、
それは歩くものにとっても、観るものにとっても苦行のよ
うである男子がシンクロパフォーマンスでショーを行うわ
けでも、女子高校生が学園祭でブルーハーツを演るわけで
もない。青春映画によくある高校生の燃えつきばかりの輝
きはない。なぜなら、長澤監督が描く青春... [続きを読む]
受信: 2006/10/25 00:17
» 夜のピクニック 〜 その年代だけに存在する“特別” 〜 [Prototypeシネマレビュー]
〜 その年代だけに存在する“特別” 〜
第2回本屋大賞に輝いた恩田陸のベストセラー作品を映画化したこの作品。全校生徒1000人で、24時間かけて80キロを歩くという伝統行事「歩行祭」を通じて、青春時代の若者の想いや感覚を瑞々しく描いています。
ヒロインは、目力が...... [続きを読む]
受信: 2007/04/21 10:04
コメント
たいむさん、こんにちは♪
原作が好きなのですが、この映画の前半のチンタラ振りには少々参ってしまいました。
やっぱり映画にするって難しいのね~。
バナナ屋のオヤジにご贔屓俳優の徳井優を発見して嬉しかったです。
バナナはエネルギー源だけど、喉が詰まるから売れなかったのかなと思いました(笑)
投稿: ミチ | 2006/10/02 22:10
■ミチさん、こんばんは♪
>前半のチンタラ
ですねぇ。でも「私は紅天女、月影せんせぇ~」とか笑っちゃいましたけど。
>バナナ
喉にはつまりそうか、なるほど。
運動中には最適の食べ物なのにって、なんで売れないのかただただ不思議でした。
>オヤジ
徳井優さん、って言うのですね(^^;)
顔は知っていても名前が・・って。
「救命病棟24時」でキタさん、でしたよね?
投稿: たいむ(管理人) | 2006/10/03 18:23
たいむさん、こんばんは。
こちらこそ、TBありがとうございました♪
万歩計はお約束の展開になっちゃいましたもんね~(;´∀`)
同じく、歩数と消費カロリーが知りたかったです。
投稿: ふぁん | 2006/10/04 22:51
■ふぁんさん、こんばんは♪
お約束は仕方ないとしても、しりた~い!
DVDのコレクターズエディションとかなら答えを入れてくれそうですけど(笑)
でもコレは青春ではなくって、現実(現在)的かな?(笑)
私が高校生時には時万歩計なんてつけたことなかったものw
投稿: たいむ(管理人) | 2006/10/05 18:04
映画の前に出るスピンオフってのも
珍しいですけど、
「ピクニックの準備」のほうもオススメ。
本編ではさらっと流されてしまう脇役さんの
ショートコント(イヤ、本人たちにとっては、
大真面目なオムニバスストーリーですけどね。)
でもって、本編がさらにおもしろく見れます。
実際に長距離歩いて見ると
最初こそ鼻歌だったのに、だんだん無口になり、
夜になればえ~っっていうような
打ち明け話も飛び出す。
そういう実体験もして撮影に望んだそうで
ダラダラ歩きも気晴らしのギャグも
かなりリアルに見えました。(笑)
投稿: Ageha | 2006/10/06 13:16
■Agehaさん、こんばんは♪
コメント感謝です!
実は脇キャラの途中経過や結末がとっても気になってました。
「ピクニックの準備」ほんと気になります。
映画なんだけど、素も出ていた・・という裏話も楽しそう。
時間・・あるかなぁ~
観たい映画が目白押しの秋冬でして・・・
投稿: たいむ(管理人) | 2006/10/06 17:20
たいむさん、こんにちは。
今更ながらにこの作品を観たのでTBさせていただきます。
前半、ちょっとスローペースが気になりましたが、
もともと地味な作品だろうなぁというつもりで観たので
意外と良かったという感想です。
青春時代に引き戻される感じは「時かけ」とちょっと似ているかもしれません。
「いまどきの高校生はもっとスレているだろ」というツッコミは置いておいて。。。
余談ですが、この「夜のピクニック」というタイトル。
キャッチコピーが“ソウを連想させるサスペンス”なんて書かれてあれば
内容とは正反対の作品もイメージできてちょっと面白い。
ホントに邪推ではありますが。。。
投稿: GAKU | 2007/04/21 11:04
■GAKUさん、こんにちは♪
>今更
いえいえ、嬉しいですよ。
TBも何故か保留がかかるのですけど、ちゃんと受信しているのでガンガン送ってやってください。
青春時代を思い出す、いい感じの作品でしたよね。
今時の子も、20年後にそんな風に思ってくれるといいのですけど。
>“ソウを連想させるサスペンス”
それではおそらく、苦情が殺到?(爆)
投稿: たいむ(管理人) | 2007/04/21 13:30