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2006/10/26

「のだめカンタービレ#1~9」読んだ。

10月から放送が開始された”月9”に触発されて、原作コミックの1~9巻を読んでみた。現在発売されているコミックスは16巻。にもかかわらず何故9巻かというと、「とりあえず”日本編”がここまでだから~」と奨められた為。ちっとも”お試し”じゃない量(笑)
でもコレは大正解。途中で止められるものじゃない。一応区切りとしては4巻でひと段落、という感じはある。しかしあくまでも通過点。ココからが本領発揮であって、魅力的な登場人物たちがそれぞれに様々な転機を迎え始め、面白さが加速していく。一気に読みたくなる。(実際、私自身1-4、5-9の2回に分けて読んだ) とても楽しかった。涙も何度かこぼれた。彩子が開き直って開花するところ、真澄ちゃんの卒業演奏会、S☆Rオーケストラの大成功などなど・・
Nodamecdbook_1実は、たまたま古本屋で安価な『のだめカンタービレセレクション CD BOOK(1)』を見つけたので購入し、CDを聞きながら読むことが出来た。”ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番”他、音は(何故か)イマイチながらも、漫画に登場する楽曲が10曲も収録されているためにカナリの心理的効果をもたらしたと思う。おそらく普通に読んだ場合とは、イメージの広がり方が全然異なったのではなかろうか。続きを読むなら『のだめカンタービレセレクション CD BOOK(2)』も是非欲しいところ。本当は『ベスト・オブ・カンタービレ』がその名のとおりでベストかもしれない。とにかく、どちらも入門として手頃だと思う。世界観に浸りたい方、初心者には特にオススメかな。

・・・っと。そろそろ本題にしなくては。(以下若干のネタバレを含む。これから読もうと思っている方はご注意ください)

のだめが主人公であることはたぶん間違いないと思うのだけど、実際はほとんどが千秋視点であり、のだめの”心の声”はほとんど描かれていない。謎多き女(笑) 実写では”変態”的なぶっ飛んだ思考回路や言動がややしつこく感じるが、漫画ののだめは、そこもだんだんと(千秋のように)許してしまいたくなるような可愛らしさがある。よくある”バカと天才は紙一重”なヒロインの、蛹が蝶に変化するサクセスストーリーかと思いきや、今のところそういうわけでもない。素質と才能は初めから見抜かれているのだめであり、あとは本人の気持ち次第なのだけど、当ののだめ自身がてんで乗り気じゃない。”好きなことを、好きな時に、好きなだけ”で自己満足してしまうことでちっとも前進し(ようとし)ない。全てはのだめの幼少時のトラウマが原因だとやっと判った第9巻。克服・・・とも違うみたいだが、千秋やS☆Rオケ、ハリセンetc...からの刺激で何かが変わり始めたのだめであり、フランス留学編の10巻からが”本当ののだめ”になるのかもしれない。

一方、千秋。
最初から最後までほとんど主役状態で、なんともカッコいいスーパースター。
自他共に認める”非の打ち所がない天才”。自らを”オレ様”と言い、高慢チキな天狗かと思えばそうでもない。能ある鷹は爪を見せたり隠したり(笑) オレ様だけど、オレオレではないからか。のだめや峰の為に”A”評価しかもらえなくなった”汚点”にショックは隠せないものの激高したりはしない。”完全主義者ではない”のだと思う。(こだわるべきところを履き違えていない、という意味で)
みんな”オレ様千秋”というけれど、確かに千秋は自分の優秀さを自覚し、自分を魅せる技術も心得ている。多少自意識過剰なところがあるけれど、裏づけのある”正統なオレ様”なのだと思う。それは天衣無縫で傍若無人な”オレ様”とは異なるものと差別化したい感じだ。物凄くいい漢だよ、千秋君は。
結局、飛行機(&船)に乗れない為に留学が出来ず、才能があるのに世界に羽ばたけないでいる不憫な千秋だったが、その無名のマイストロは”井の中”でその実力を見せつけはじめ、それは世界の巨匠をも唸らせ程となる。千秋の弱点も元々は幼少時のトラウマであり、そんな千秋を”井の外”へ飛び出させるための切っ掛けとして、のだめが絡み、互いが影響(共鳴)しあっていく、という構造の1-9巻ではないだろうか。
のだめと千秋の恋模様もあるのかないのか微妙なところ(9巻ではちょっとウフフだったかな?思わず・・だし♪)。でも私は、この二人はまだ”互いの才能”に恋しているだけの状態ではないかと思っていたりする。10巻以降のお二人さんには何か進展があるかしら?とちょっと期待したい感じではあるけれど。

この作品千秋がらみでは、成功成功また成功の連続。万能人間が陥るスランプや冷静さ欠いた失態を演じることは一切ない。突発的なハプニングとして、のだめや真澄ちゃんの伴奏者の急病、黒木君の失恋、清良の寝違えなど、エピソードとしてはあるにはあるのだけど、千秋は救世主だし(笑)
まったくいや~な毒やドロドロの要素がない作品。ただただ”のだめエキス”と千秋やSオケ、Aオケ、S☆Rオケの成功に酔いしれることが出来る。足を引っぱっても逆に蹴り飛ばされるのがオチ・・ということで無駄なページ使いはしない、なのかな?(笑)

見事な爽やか青春学園クラッシック(ラブ?)コメディ万歳!!
よって、私はパリ編に進みたいと思う。

想像するに、千秋の指揮するオケ(S☆Rオケかな?)とのだめでの”ピアノ協奏曲”がクライマックスじゃないかなぁー、なんてね。

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コメント

たいむさん、こんにちは。

ネタバレありとのことで、本文は読めません(笑)。
わたくし、図書館の予約待ちでございます。あと120人ちょっと。
1巻目を読んだらまたおじゃまします。って、いつやねん。(^.^)

投稿: ピアノ協奏曲第2番作者と同じ名前 | 2006/10/27 13:55

■ラフマニノフさん、こんばんは♪
一瞬、「誰だよ、コイツ」と、スパムかいな?って思いましたよ(笑)
よって、久しぶりにフルで書いてみました~(笑)
ネタバレらしいネタバレではないですが、通しでの感想ですしね。
覚えていたら、いつか読んでください(笑)

本が何組あるのかわかりませんが仮に1組だとしたら、1人1日で返却でも3ヵ月後??TVも終了してますよ~(11回だし)
宜しければお貸ししましょうか?
11月頭の連休にはそちら方面に出向きますし。
その頃には16巻まで揃ってるでしょう(爆)
CDもつけますよ~~♪

投稿: たいむ(管理人) | 2006/10/27 19:48

たいむさん、こんばんは~。
のだめカンタービレ…いい漫画ですよね。
漫画をたくさん読んでいる人たちが、「これは面白い!」と、進めてくれていた作品だったので、私もちょっと前に全巻そろえました。今も買い進めています。
のだめちゃんは、少女マンガにはあるまじきヒロイン像ですよね(笑)。
それでも素直に愛せてしまう、不思議なキャラクターだと思います。

この漫画のすごいところは、プロの楽器演奏者の方が見ても違和感を感じないほど、奏者の演奏姿勢をきっちり描かれている、ということらしいですね。この間ABCラジオで紹介されていました。
だから、クラシックの演奏シーンで素直にのめりこみ、時に涙するのだと思います。
CDはまだ買えていないんですよね^^;。
どこか古本屋で安く売ってないかしら。
ではでは(^_^)/~

投稿: 農家の嫁 | 2006/10/27 22:48

■農家のお嫁さん、こんばんは♪
不思議ちゃんのだめの本領発揮を期待している、たいむですw
ホント、実はかなり自己中でもあるわけで、一般的なヒロインからは逸脱してますよねぇ(笑)

評論家の評価はともかく、”本物”は素人にも感じられる、ということなのではないでしょうか?
音楽の世界であるだけに、TV化で実際に”音”を聴くことが出来るのが相乗効果もたらしてますね。
ぜひぜひCDゲットしてください。鳥肌の立ち方が違いますよー(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2006/10/27 23:55

こんにちは♪
日本編読了おめでとうございます~(笑)
この調子でフランス編へなだれ込んでくださいね~。
たいむさんのように詳しい考察はしておりませんが、この作品は大好きです。
音を絵で表すのはとても難しいはずなのに、なんとなく音が聞こえてくるような気がするんですよね。
知っている曲ならなおさらネ。
CDブックは導入にはいいのですが、やっぱりさわりだけなのでちょっと物足りないかな。

投稿: ミチ | 2006/10/30 09:07

たいむさん、ふたたびおじゃまします。

私もフルネームを書くのは、コメントでおじゃまするときだけなので、もう、省略形に変更しようかなぁ、とも思うんですが。フジの回し者と思われるのはしゃくだし(笑)。

図書館ですが、7冊くらいだったかな? 一人2週間です。たぶん、半年じゃ無理でしょう。(^_^;) ネットで確認できるので、順番が減っていくのを見るのは楽しいものですよ。


>宜しければお貸ししましょうか?

ご厚意感謝します。m(__)m ただ、うちの奥さん曰く「画が受けつけないと思うよ」とのことなので、とりあえず図書館レンタルで様子を見てみます。(^_^;)

投稿: ラフマニノフ | 2006/10/30 11:32

■ミチさん、こんばんは♪
直ぐに”大人買い”してしまう、大人気ない私です(汗)
フランス編も準備OK!(爆)
TVは日本編の半分くらいでいっぱいいっぱいではないかと思いますが、最高のオケを今から楽しみにしてます!

>詳しい考察
と、思えるかも知れませんが、その実は「千秋、大好き!」と言っているだけです(笑)

>CDブック
途中で切れちゃいますからね、物足りなくはありますが安いので(笑)
入門としては丁度良い感じでしょう。
『ベスト・オブ・カンタービレ』が聴きたいところですが、クラッシックばかり聴くようなことは、今だけになりそうな予感もあるので、CDBOOKでヨシとすることにします(笑)

ここでなんですが、トラブルに遭ってしまわれたようですね。辛いですね。悲しいですね。お気持ち、お察しします。
本物かそうでないかは、みんな判ってると思いますよ。元気出してくださいね。

投稿: たいむ(管理人) | 2006/10/30 19:30

■ラフさん、こんばんは♪
一応7セットもあるのですね。なら・・・どうでしょう(笑)
待ちくたびれたらいつでも言って下さいね~といいたいところだけど、高値のうちに売るかも??(←おぃ!)

>順番が減っていくのを見るのは楽しいものですよ。
カウントダウン速報、楽しみにしてます(笑)


投稿: たいむ(管理人) | 2006/10/30 19:33

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