「アタゴオルは猫の森」みた。
3D-CGアニメーション。劇場予告を観たときにその滑らかな動きと色彩の美しさに見惚れてしまった。アニメでも実写でも”動物モノ”はあまり好まないのだけど、猫好きなので、逆に楽しみにしていた作品。
(以下、若干のネタバレあり)
毎度のことながら原作は未読。数々の有名アーティストが絶賛している作品のようであり(劇場予告より)、おそらく原作はとても良いのだと想像できる。
しかし今作品、内容がベタベタ。どちらかと言えば、映像や音楽の美しさや軽快さなど、劇場作品ならではの部分を楽しむべき作品ではないだろうか。それは本当に綺麗だし。
色彩的に言えば、”ティム・バートンのコープス・ブライド”を思い出す。煌びやかで鮮やかな極彩色の世界があれば、単色トーンの世界あり。場面場面の雰囲気を見事に色で表現していたと思う。(”ヒロ・ヤマガタ”作品のようなものが好きなので、見事にツボではある)
物語は至極簡単。大きくは友情と自己犠牲の物語。特別どうという事はない。(”秩序と完璧”、”自由と未熟”の対比なども盛り込まれていたけれど)
この作品、天真爛漫な”ヒデヨシ”の型破りさが笑えるか笑えないかで好き嫌いが別れそう。良くも悪くも自己中心的で愚か者な”ヒデヨシ”。サイテーでサイコーな”ヒデヨシ”。原作を知らない者には、”ヒデヨシ”のサイコーな部分を感じさせる何かがいまひとつ弱いと感じる。だから私は”ヒデヨシ”より”ヒデコ”が断然におちゃめでラブリィで最高だと思ってしまう。(そのヒデコはヒデヨシが大好きなのに・・・)
とにかく映像は見る価値あり。(物語も”悪い”わけではない。絶賛は出来ないけどw)
ということで、総評:★★★☆☆ オススメ度:★★★☆☆
ヒデヨシ役の山寺宏一さんは毎度のことながらスゴイと言うしかない。
その、ヒデヨシ。天真爛漫で傍若無人、「ビショビショくん」だの「トゲトゲくん」だの、なんだか”榎木津探偵”を彷彿するのは私だけ・・・だろうなぁ(笑)
そう思えば、愛すべきキャラであることは、おそらく間違いなさそうなのだが。。
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