「笑う大天使(ミカエル)」みた。
原作が漫画である場合、得てして実写でそれを超える作品を見たことがない。やっぱり偉大な原作を超えることって難しいのね。
史緒さんを中心においしいところを繋ぎ合わせた、頑張った作品だったけど、奥深さがもう一歩及ばない。なにせ原作は3人が3人とも、そして3人の保護者が3人ともいい味を出しているから、その内の1組に絞るなんて勿体無いんだよね。
※映画化に際して川原氏のコメントに『真の主役だったのか~~~』とあることだし(笑)
(以下ネタバレあり)
この作品「笑う大天使(ミカエル)」は川原泉原作の漫画。
川原泉作品とはなんとも懐かしい~とは思ったのだけど、実はきもーち世代がずれていた為にはまり込むことなく(というか幼くて理解できなかったw)そのまま通り過ぎてしまった。(あの24年組みなんだよね、川原氏は)
今回映画がある、ということでもあり、たまたま(運よく?)古本屋で綺麗な文庫本を見つけてしまったから予習のつもりで購入。
これがすごいんだ。めちゃ良かった!大好きだよこーゆーの。しかもホロリとしてジーンとなる。
3人の出会いから、3人組となって活躍する”誘拐事件”のエピソードと、3人それぞれが主人公になった3つの物語(同時進行の後日談とでもいおうか)との2部構成。映画は史緒さん中心の物語として1つに纏められたわけだ。
もともとファンタジー要素が強いだけにVFXを駆使した作品でもなんら問題はなく、それはそれでよかったと思う。
原作にないハチャメチャなアクションシーンは素直にカッコよかった!(合成はわかっているがw)
ダミアン君、出番が多かったねぇ(笑) しかし、(黒いのに)天使も良いが、やっぱご褒美にケンタッキーフライドチキンをあげて欲しかった。(説明がなければ意味不明かもしれないけど)そういえば、麦チョコの伏線はなんだったんだ?
やっぱ今で言うなら”ヘタレたダミアン君”が好きかなぁ(笑)
ルドルフ君は完全にサービスカットだね。
”アジの開き”のモクモクと理科実験室のモクモクを纏めたのは上手い作戦だ。
ロレンス先生の日本語が上手じゃないのはいただけないなぁ。
ということで、原作と映画の設定にはカナリの変更がみられた。なまじ直前に原作を読んでしまったことからの違和感と、背景の脳内補完が可能となったこととで、その良し悪しは相殺かな?今回の場合は。それなりに楽しめたし。
映画としてはたぶん普通。本音を言うなら(映画はともかく)ぜひ原作をオススメしたい。
総評:★★★☆☆ オススメ度:★★☆☆☆+ 好みの問題でしょう。
追記:川原氏が現在活躍中の雑誌「メロディ」の8月号に、映画化記念の特別編『あれから○×年・・齢を重ねたダミアンが学園で見た夢と現に迫る!』なんてものが掲載されていたらしい・・・が、残念ながらバックナンバーは無いようだ(TT)
| 固定リンク | 0
コメント
こんにちは♪
川原泉の漫画は、ぷぷっと笑うような面白さなんですけど
この映画前半は「いい感じ」だったのに
誘拐劇からダウンしちゃいましたね。
投稿: 更紗 | 2006/09/28 19:39
■更紗さん、こんばんは♪
川原泉作品にすっかりはまりそうです。(今更ながらに)
>ぷぷっ
うんにゃ!ってね(笑)
特にダミアンには笑わしてもらったのですけどね。
投稿: たいむ(管理人) | 2006/09/28 21:28
上野樹里ちゃんに大阪弁をしゃべらせたのは
「庶民」を誇張したかったからですかね?
誘拐事件も本性隠しも兄妹とのエピソードも
なんでもかんでも詰め込むには
ちょっとムリがあったかなと。
そのくせ、説明のつもりで
ウンチクだけはいれようとするし、
その分もたついたのがもったいなかった。
原作はプププと笑えるゆるゆる感がありました。
映画のあと読んだんですが
とっても面白かったです。
投稿: Ageha | 2006/09/29 13:04
ちは〜♪
えっ?真の主人公ってダミアンじゃないの?
原作も読んだのですね(^^)
観る側の姿勢が、映画に原作の文学的感動を求めるかどうかで、評価は変わりますよね。
私はじゅうぶん楽しめましたよ〜。
別件:とりあえず、デビュー作の「すべてはFになる」をおすすめしておきます。文庫になっています。そのあと同じ主人公のシリーズがつづきます。また別のVシリーズ、Gシリーズ、スカイクロラシリーズ、千年女王シリーズ、四季シリーズ、単発ものなど色々あって、私もまだまだ読めてません(汗)
MORILOG ACADEMY 愛犬パスカルが可愛いです
ttp://blog.mf-davinci.com/mori_log/index.php
投稿: A-ten | 2006/09/29 20:08
訂正:千年女王じゃなくて「女王・睡魔」でした。ごめんなさい。
ttp://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/myst/nenpyo.html
投稿: A-ten | 2006/09/29 20:48
たいむさん、こんばんは♪
またまたTBのお返しが遅れてゴメンなさい。
うーん、原作おもしろそうだな~~。
家中本とかマンガであふれ返っているので、これ以上厳選しないと増やせないから、今度立ち読みしてみようっと(笑)
安っぽいCGもヘンテコアニメも許容範囲なのだけど、ドラマとしてあまり面白くなかったような気がします。
もっと面白く作るには監督の腕が足りなかったのかしら?
投稿: ミチ | 2006/09/29 23:16
■Agehaさん、こんばんは♪
>上野樹里ちゃんに大阪弁
まず、あれ?なんで大阪弁?って思いましたよ。
「庶民」を強調するなら、確かに大阪弁はわかりやすいですね。(気がつかなかった・・)
>兄妹とのエピソード
これは余計だったかも・・と思います。
ハチャハチャ誘拐劇で充分楽しめる作品になりそうですしね。
原作はとっても良いですよね。
文庫本2巻の特にホロリ加減も良いですし。
(本人前にして語らないで欲しかった・・・)
■ミチさん、こんばんは♪
TBにコメント、毎度いただけるだけで感謝です。
原作は面白いですよ。
私の場合、映画を観ながら原作を思い返してそっちの方で楽しんでいたフシも・・(笑)
デスノほどではないですけど、漫画にしては読み応えのある本かと。立ち読みで収まるかなぁ。
2巻は泣けるし・・(ミチさんの涙腺はカタイのでしたっけ?でも・・泣けると思うんですが)
溢れんばかりの本と漫画(笑)
わかるなぁ~ウチもそれに近くなってますしw
もし宜しければお貸ししますよー。
投稿: たいむ(管理人) | 2006/09/30 00:17
■A-tenさん、こんばんは♪
>えっ?真の主人公ってダミアンじゃないの?
え?ダミアンだったの?
ダミアンなら良いのに・・思ってました(笑)
>原作の文学的感動を求めるかどうか
ですね。
私は最初からそれは望めないとして別物扱いってうのかな?日が浅い分、作品に対する強い思い入れが無かったので、比較しつつ、分析しつつ、そこそこ楽しみました。
>別件
ありがとうございます!
「すべてはFになる」しかと承りましたっ!
文庫でありがたいです!早速手配してみます。しかし、
>そのあと同じ主人公のシリーズがつづきます
(^^;)・・恐いなぁ。
これでハマルと私の場合芋ズル確定間違いなし。
全部揃うまで買い始めますから~
毎度情報も感謝です!!
このブログ、本になってますよね?書店で見かけました。犬のお話が多かったような・・・
私、猫派なんですよねぇ(笑)
”ザクロ”だったら買ってたかも(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2006/09/30 00:29
こんにちは~、アビです。
やっぱたいむさんとは観るものの傾向が似てるようですね(^^)
> そういえば、麦チョコの伏線はなんだったんだ?
うんうん、私もそこを突っ込みたかった。ダミアンと言えば、麦チョコとフライドチキンですよね!ご褒美もらって感激してる様子が見たかったです。
原作面白いですよね~。私は本編よりもサイドストーリーのルドルフ・シュミット氏の話とか俊介さんの話とかの方が好きです♪
投稿: アビ | 2007/01/08 22:52
■アビさん、こんにちは♪
ほんと似てますねぇ~(笑)>傾向。
>ダミアンと言えば、麦チョコとフライドチキン
ですよねですよね!!
CGとしての動きなんかは、よても良かったのですが(何となくギクシャクした感じ?w)彼の喜怒哀楽もナレーションして欲しかった~
>ルドルフ
うわ~ん(号泣)
本編もサイドも最高傑作でしたね。
投稿: たいむ(管理人) | 2007/01/09 10:04