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2006/08/15

DVD「ゲド 戦いのはじまり-Earthsea」みた。

Ged_1 最新VFXを駆使した”実写版ゲド戦記”。
視聴動機は不純。日本語吹替でのゲド役が石田彰氏だと聞いて(笑)どうしても石田さんに”アスラン”を求めてしまっている今日この頃。(今回はちょっとウフフだった♪)

この作品、若き日のゲド、そしてテナーの話。
鍛冶屋の青年ゲドが“予言の魔法使い”となり、テナーと共に2つに割れ失われたと思われていた“平和の腕輪”を復活させ、“Earthsea”にふたたび平和を取り戻すところまでのお話。

ジブリのアニメ「ゲド戦記」と違って、しっかりゲドが主役。そして影に怯え逃げ惑うのがゲドであり、最終的にはその影を自身に取り込んで支配し、己を取りもどし、強さを身につけるのがゲド本人。
魔法使いになった理由、真の名前とは、テナーとの関係性、影の出現の理由、影との戦い、世界を平和に導く物。ドラゴン。
ジブリ版ゲドとはだいぶ面持ちが違うけれど、すごくわかりやすくなっている。そして何より、ここではじめて原作が読みたくなった。続きが知りたくなった。(アニメでは思わなかったけど)
「ロード・オブ・ザ・リング」や「ナルニア国物語」と並び称される理由が解った気がした。壮大で実に面白いと思えたし、込められたメッセージが感じられ、ゲトと共に学べる気がしたから。

また、スターウォーズ好きの私としては、その原点をここに見た気がした。
(今となっては逆転して感じてしまうけど)ゲドはアナキンであり、ルークだ。(特にその言動は最初のルークそっくり) 師匠となるオジオンは老オビ=ワンであり、ヨーダ。
魔法の力(多大な潜在能力)を持ちながら、鍛冶屋の息子として田舎に閉じ込められ、鬱々と欲求不満な日々を過ごしていること。オジオンに弟子入りし、しかし修行らしい修行をさせてもらえず腐るゲド。師匠の元を離れ魔法学校で学ぶことにはなるけれど、そこでは多くを学び、力を身につけていくゲド。(ここはハリーポッターっぽい) 自ら呼び出してしまった“影(ゲベス)”とはフォースの暗黒面(シス)といえるだろう。
ゲトが魔法で衛兵を言葉のままに誘導シーンがあるのだけど、ここは老オビがフォースでトルーパーを操ったところとほとんど同じ。なんだか嬉しくってニヤニヤしちゃった。(石田さんがルークを吹替えたことも、SWとダブル理由のひとつだと思うけど)

と、本題からどんどんそれていくけれど、実写版「ゲド」。映像も綺麗でとてもよく出来ていたし、物語も細部まで描かれていて解り易い。前後編の2部構成だけど計172分というスケールで見応えがあり、なかなか良いできだと思う。出来ることなら劇場の大スクリーンで観かった。
これは「ナルニア」以上と私は評価したい。(好みの問題かも知れないけど)
もし「ロード」のように創ってもらえたら、それこそ優劣付け難かったんじゃないかな? なんかすごく勿体無い。
とにかく、ファンタジー好きなら一見の価値ありと思う。ぜひお試しあれ。

毎度DVDでも字幕専門な私なのだけど、今回は両方で視聴。長い作品なので疲れたぁー(^^;)
初回が字幕で2回目が吹替え。けれど、吹替えは字幕より言葉が増える分補完にもなったし“アスランもどき”を楽しむことができた。
支配欲に駆られ、不老不死を望む暴君タイガスの吹替えに小山力也氏。思わず「ジャック~。君は不老不死ではないけれど、不死身じゃない?」とつぶやく(笑)
オジオンの田中信夫氏はいつもながらにシブイし、どこか声に”説得力”があるんだよね(笑)
吹替えも、たまには楽しいね。

追記:原作は未読なので、そちらとの比較はできないのだけど、話によると随分印象が違ってしまっているらしい。当然のように賛否両論。けれどそれは原作があるもので、原作ファンを納得させる映像化が出来ている作品が皆無なのと同義だと思う。
作品に何を求め、何を評価するのかは人それぞれ。己の感性に従うまで。

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コメント

たいむさんこんばんわ♪TB有難うございました♪

アスランだから・・・・(^▽^;)(笑
いやいや、種好きガンダム好きなたいむさんらしい動機でいいじゃないですか。・・でも個人的にゲド=石田彰はちょっと不満だったかもしれません。浪川大輔の方が合ってたかな?(笑

そうそう、ゲドってアナキンとかなりダブってしまいますよね。アナキンがゲドにかもしれませんけど・・
そいえばルークは石田彰でしたが、アナキンは浪川大輔だったとです。

投稿: メビウス | 2006/08/15 19:50

■メビウスさん、こんばんは♪
TB連続ウチになっちゃいました(笑)
おそらく次もかち合いそう・・と密かに思ってますけど(笑)

>アスランだから・・・・(^▽^;)(笑
えへへ(笑)
石田さん個人には特別に思い入れがないのですけどねぇ。
確かにメビウスさんオススメの浪川さんのほうがこの手の役どころには似合いそう。
でもアナキンもフロドもゲドも・・って、みんな同じになっちゃいそうですね(笑)

ルークは島田敏さんがDVDなどで一般的。
石田ルークも聞きなれればまぁまぁ。
それは、やっぱりアスランとして聞いてるからなんだけどね(爆)

投稿: たいむ(管理人) | 2006/08/15 20:20

こんにちは♪
私は吹き替えで観ました。
アニメではわからなかったゲドとテナーの関係もわかったのは良かったです。アニメの方はずっと後の話なんですね。

私もスターウォーズ好きです♪
確かに置き換えができますね。
でもハリポタっぽいところもあったり、いろいろな作品が入り交じった感じですが、わかりやすく面白かったと思います。

投稿: ゆかりん | 2006/08/15 21:29

こんばんは。自分も、この実写版、レンタル店で見かけて少し悩みました。見ようか、どうしようか。(^^;)
たいむさんの記事で、時間ができたら、今度。
ジブリの方を観た時も、これ、実写版だったらいいのに~。『ロード…』くらい、お金と時間を費やせばすごいかも…と思ったことは確かです。
原作もねぇ。翻訳でない、原文で読んでみたいと思いはするのですが、積ん読状態の本も、見てないDVDも山積しているからなぁ。。。(汗)

投稿: あかん隊 | 2006/08/15 21:48

TBありがとうございました。
興味をお持ちなら、是非原作にチャレンジされることをお奨めします。
色々な意味で衝撃を受けると思いますが(苦笑)、
とりあえず実写版もアニメ版も忘れてお楽しみください。

投稿: Excalibur | 2006/08/15 21:55

■ゆかりんさん、こんばんは♪
コメント感謝です。
長編ファンタジーの一部を、それも中ごろを抜き出したアニメ版とのことですからね、関係性や既に出来上がっている世界についての説明はほとんどすっ飛ばされてましたしね。
けれど、イチからの説明では本当に描きたい部分が書けなくなりますし。2時間で完成度を高めるのは大変なことですね。
いろいろな作品が混ざり合ったようにも感じられるけれど、実はこちらが先なのかな?
それだけ原作が素晴らしいということなのでしょうね。
ミーハーな動機とはいえ、私も面白かったと思ってますし、観てよかったです。


■あかん隊さん、こんばんは♪
お時間が出来たら、観てみてください。
ファンタジー作品として楽しめるし、上手く纏まっていると思います。
私は、好きです。(不純な動機はともかくw)
↑のExcaliburさんの コメントにあるように、原作には衝撃を受けるようです。(おそらくその素晴らしさ・・という意味だと思うのですか)原書を読める頭はないので、せめて翻訳を読みたいと思ってますが、私も本が溜まる一方。「邪魅」ももうすぐだしなぁ。
熱が冷めないうちに・・・なんですけどね。


■Excalibur さん、こんばんは♪
コメント感謝です。
Excalibur さんの記事を見て、なるほど~と初めて知りました。
原作ファンの酷評は良くあることなので、それはそれとして、(原作未読の)私の率直な評価として書きました。
けれど、コレで原作に興味が持てたのもまた事実。
なんとか時間を作って原作に挑戦してみたいと思います。
そのときは、実写・アニメは忘れることにしましょう。アドバイスありがとうございました。


投稿: たいむ(管理人) | 2006/08/15 23:26

たいむさんこんばんは!
さっそくお邪魔しました。

ふむ、原作未読の自分ですがちょっと実写版は
興味が出て来ましたよ、それにスターウォーズ
以外で石田彰氏の洋画吹き替えは珍しいような。

なので仕事がひと段落ついたら観てみます。

トピ違いですがこれだけはどうしても。
ホワイトベースの艦長が物故されるとは・・・。

投稿: ひー | 2006/08/15 23:34

■ひーさん、こんばんは♪
早速のご訪問ありがとうございます。
石田さんだしSWっぽいし(SWは影響を受けていると、どっかのブログさんで読んだのよね)ひーさんに紹介したくって・・・ほとんど押し売り(笑)
何度か観ると、アラや突っ込みがどんどん出てくるけど、初回は「ほほ~」という感じでした。
意外に人気(?)でレンタル待ちかもしれませんが、見つけたら是非に。

>ブライトさん
翌朝の新聞の訃報でびっくりしました。
まだままだお若いのに病気だったなんてね。残念です。
「なにやってんの」とPSPで怒られるとちょっと泣けてきます。

投稿: たいむ(管理人) | 2006/08/16 17:52

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