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2006/05/09

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション①「砕かれた世界」感想。

GWのハードスケジュールの中、少々遅れてスペシャルエディション「砕かれた世界」をみた。
新規カットや新アフレコとはいえ、やはり総集編には違いないとは確認するまでもなく。
スペエディ第一部としては13話分およそ300時間超を90分にまでシェイプするわけで、当然あの場面、この場面と削られてしまうのは致し方ない。同じような内容の会話、事象の繰り返しならば、違う場面でのそれぞれのセリフを一括りにまとめ、1エピソードとして扱う場合もあるだろう。
スペエディの制作は、スタートも過程もエンディングも変わらないだから、はじめに50話+α分を広げてバラバラに分解し、まずは絶対に外せない核となる部分を抜き出し、それに対して伏線となる必要不可欠なエピソード、セリフ、カット以外を削ぎ落として作業の繰り返しという完全消去法だろう。
削っていった結果、もともと繋がっていなかった部分部分を無理矢理つなげるのだから、当然辻褄が合わないという矛盾も発生するだろう。不自然な流れを自然に見せるために必要なのが新規カットであり、追加アフレコ(なにも全部を新規にする必要性は感じない・・良くなる場合もあるけど)。特に、時間の都合上等でどうしても組み込むことができなかった部分の救済には、セリフの合体や変更・追加が威力を発揮する。新規カットはそれらをなじませ、あるいは補足するという意味合いを強く持つものであり、決して”新規”という観たことがないカットによって購買意欲をあおるだけのモノではないと思いたい。(多少はあるだろうがw)
人それぞれに思い入れる部分には必ず差異があると思う。それでも私は、今回の構成は全体として上手く仕上がっていたのではないかと思っている。
もちろん、本編を通して観た時と比べれば、あれもこれも足りないと気がつくところは沢山有るけれど、ちゃんと残るべきところは残っていたし、カットされた部分はカットされて仕方がないものと判断できる場合が多かったように思う。(大満足!ではないけどね)

以下内容について(長文)

シンファンの間では、ステラとの出会いである「ラッキースケベ」が無くなったと騒いでいたようだ。けれど本編でシンは、そのことをまったく覚えていないわけであり(どこにも思い出す描写がない)削除されてもなんら問題が発生しないということになる。

アスラン(アレックス)がアーモリー・ワンにて、アウル・スティング・ステラの3人を見咎め、ディオキアでの接触時にふいに記憶がよぎるアスラン、も削除。
消去にはまったく問題がないのだけど、こうして改めてみると「小細工は結構たくさんあったハズなのに、ほとんど生かされないまま終わったよなぁ」という感が否めない。今回そういった部分がすっかり削除されて返って“スッキリ”なのかもしないぞ(笑)
(余談:本編でのここに私は、アスランが「どこまでも優秀だ」ということを再確認できて嬉しく思ったりするのだけどねw)

アーモリー・ワン襲撃時、レイとルナマリアの発進が遅れたことに対する理由の場面がまるまるカットなのは微妙。機体が動けない状態にあったということがまるでわからない。(ルナが途中脱落する理由も含めて)ほぼ終わった頃にノコノコと現れるような感じであり、わかっていても「コイツら今まで何してたんだよ」と思ってしまう。

シンのインパルス合体(発進シークエンス・フルバージョン付)での華々しい初登場(&戦闘&換装)と、アスラン&カガリのザク搭乗(&自衛戦闘)からミネルバへの着艦がどうしても外せないのだから致し方ないけれど、なんだか不憫。

特に(アスカガを警戒する)ルナには威勢だけが良い、生意気な小娘的印象だけが残ってしまう。ユニウス・セブン破砕作業へ加わるアスランに対する”馬鹿にした発言”への変更もそれを思わせる。
もしかしたらルナ→アスラン(女難部分)は抹消するつもりなのかな?
結局本編でのミーアはアスランに対して特別な感情を抱いていたわけでもなく、“夜這い”に至っては、アスランのダメっぷりを印象付けるだけのものであり、女難騒動そのものはアスランを不誠実に見せてしまうという結果を招くことになり(そんなことないのに・・大泣)全くここに意義を見出せなかった。
私としては、これこそ完全に抹消して欲しい部分であるわけであり、そういうことならルナマリアの憎まれ口も大歓迎!(注:必要なメイリンの描写やミーアとの関わり合いをも完全に削除せよと言っているわけではない。不必要な女難は削れ、ということ)

イザ・ディアとの再会はユニウス・セブンでの破砕作業&戦闘のみ。お墓参りはバッサリ。
アスランの復隊への決断が、議長とミーアの言葉によって決定付けられた感じになってしまうのがなんとも残念だけど、イザ・ディア絡みをどちらか一方に絞るしかないというのなら当然のことなのだろう。

アスランを見送るカガリ、の場面の変更。特に言うこと無し、としておく。(書けと言われればどこまでも書けそうだけど)
なくちゃ困るエピソードで、だけど本編には苦笑いの私。けど、本編でのあれはあれであのままで良いのだろうし、スペエディでのこれはこれで有りだろうと思う。どちらがどうとは言わないけど、どちらかといえば、私はスペエディの方が“らしい”と思うし“自然“だと思い、好感が持てるかな。
作画がガラリと変わったこの場面。一つだけ言わせて貰うなら、カガリの笑顔か(笑)
あの目のアーチ加減はやりすぎじゃないかなぁ。”笑い男”のマークを思い出しちゃったもん。ミーアとの会食中のアスランの回想でも再び登場するわけで、それにはちょっと笑っちゃう。

一番残念だったのは、アスランの「敵って誰だよ」の削除。
テンポを考えると、確かに射撃訓練は不必要なところ。仕方が無いのかも知れない。
けれど、「”敵”とは何か?」とっても重い言葉であり、この時点でのアスランの答え。
欲しかったなぁ~(制作陣も泣く泣く削るしかなかったのだと思いたい!)

スペエディに対して、そんなに書くことはないかな?と思っていたけど、あげだしたら意外にあるものだね。他にもまだまだかけそうだもん。
変更箇所だけではなく、物語のおさらい、という意味でも改めて感じたり気がついたりすることもあったりする。でもそれ対しての考察は今更でもあり、やめておく。
心は過去の出来事より「動き出した選ばれた未来」へと飛んでしまっている(わけでもないけど・・・・いや少しはあるかw)。
スペエディがやっと4部中の第1部が発表されたばかりだというのに、何故この時期に映画化(続編)の発表などしたのだろう?
商売商売・・・夢があるのかないのか、それが現実なのか。
とにかく大人の事情で振り回されっぱなしの私達。
映画化はわかった、けど、劇場公開時のEDクレジットの後に
【劇場版第二弾、制作決定!】などとはならないことを切に祈りたい。

話が劇場版へと流れてしまった・・・
スペエディ第2部「それぞれの剣」のDVD発売は8月。夏休みの事も有り、また事前のTV放映はあるのかな?
劇場版とはスタッフが違うのかどうなのか。
まだまだ続くスペエディも可能な限り良いものに仕上げて欲しいと、こちらも切に願っている。

追記:♪Result
実際の曲より長めのイントロではあったけれど、入りはいつもほど、ぐっと惹きつける感じではなかったかな?個人的な意見としては、「♪Reason」のほうが良かったかなーとか(笑)
これも大人の事情ってヤツですかw

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コメント

ご無沙汰してました~(汗)。
実は覗いてはいたものの、最近血+の感想をめっきり書いてなかったのでコメントもTBもできずってかんじでした(。´Д⊂)うぅ・・・。

それからアニフェスお疲れ様です!!あたいも行ってみたかったなぁと皆さんのレポを読みながら思ってる次第です(苦笑)。
最近日増しにこういったイベに参加してみたくなってきましたね。

>「小細工は結構たくさんあったハズなのに、ほとんど生かされないまま終わったよなぁ」
なんか妙に納得(笑)たしかにそうですねぇ~。
結局アレはなんだったの?みたいなとこ多い。
伏線張りっぱなしというか…

>【劇場版第二弾、制作決定!】などとはならないことを切に祈りたい。
これ、ほんとシャレにならないというか(笑)。
いまからホンキで心配ですね~。
アニメまとまらなくって映画でまとめられるのか…夫妻よ…
でもホント、商売上手です。あたしはまんまんと乗せられてますから…


それと、ずっと言おう言おうと思いながら言えなかったのですが…(>ω<*)
うちでリンク貼らせていただいてもいいでしょうか??
ノロノロ巡回なあたしですが(苦笑)もしよかったら…


長くなりましたけど最後に…1周年おめでとうございます!!
GW明けと書いてあったのでもうすぎてしまったでしょうか??
たいむさんの考察はホント、すごくって毎回ナルホドね~なんて思わされてマスww

これからもよろしくお願いします☆★

投稿: | 2006/05/10 04:08

■(名前がないけど)きりんさん、こんばんは♪
お久しぶり?でもないでしょう。
覘いていてくださってだけで充分に嬉しいですよ。

>結局アレはなんだったの?みたいなとこ多い。
>伏線張りっぱなしというか…
色々な意味で、実に勿体無い作品だったDESTINY。無印SEEDではかなりいい感じにアレコレと生かされているのにね。
映画では目いっぱい手間をかけて、どこにも矛盾のないものになって欲しいものです。

テーマや着眼点はすごくいい作品なんですよね、本当は。
だからこうして踊り続けるわけで(アスランのせいでもあるけどw)、
制作人のプライドとして「まず商売ありき」での制作決定ではないことを”作品で”証明して欲しいと思ってます。(スペエディも、映画も)

>リンク
(笑)こんなトコでよければいつでも何処でも貼っちゃってくださってかまわないですよ。
私もなかなか巡回できずに気まぐれ訪問ばかりで申し訳ないのですけど。

>1周年おめでとうございます!!
どうもありがとう!8日で満1歳になりました♪
映画化のおかげで満2歳は確実です(爆)
こちらこそ、これからも宜しくお願いします!!


投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/10 20:01

たいむさま、ご無沙汰で〜す。
ソニーミュージックアニメフェスお疲れ様です、そしてたっぷりなスペエディの感想も面白く拝見いたしました。
昨日、連休中に録画したスペエディをやっと見たら、興味深い記憶の上書き・改ざん体験ができました(爆)
新規アフレコ、新作カットと若干の軌道修正といえば「劇場版Zガンダム」の手法と似ているなあと思い出しました。「Z」くらい本編放送から時間が経過していて、”新約”と銘打った作品と、終わって1年も経ってない作品だと、編集方法が似ていてもだいぶ印象が違いますね。
デジカメの普及で写真の証拠能力がなくなっているご時世ですものね、ちょっと抵抗を感じる自分は古い人間なのかなあなどと思いました。もちろん、映像がクリーンアップされていたところはそれなりに良かったと思います。

そうそう、GW中のBSアニメ夜話はご覧になりましたか?神山監督と石川社長がそれぞれ別の日にゲストで出演されていて面白かったです。

投稿: A-ten | 2006/05/11 23:31

■A-tenさん、こんばんは♪
小波さんより、”4月に再びお会いしたよ~”と聞いていました。すれ違っちゃって残念です。

>興味深い記憶の上書き・改ざん
あはは、そうかもしれません。
とにかく人が持つ、自分の好きな部分だけを良いように解釈し(時間とともに)どんどんと美化していってしまうという不思議な能力(?)が厄介ですね。
リメイク時には必ず「アレレ?」てなりますから。

素材になるものが決まっているのは同じで、制作陣が作品は(どこか)失敗だったと思っているのも同じで、しいて言えば、この再編集、
「Z」はインチキで、「DESTINY」は商売(とは思いたくないけど)というのが一番の違いかなぁ(笑)
私としては、どちらも”ほぼ別のもの”として捉えたいと思っています。ほぼ、ということろがミソなんですが(^^;)

>BSアニメ夜話
どちらもリアルで見てました!
改めて神山監督がいいぁ=と思いましたw

「BSアニメ夜話~イノセンス」はアップしたいなぁーと思っていますが、なかなかまとめる時間が取れなくて。
技術的な話が多かったですよね。
とても興味深く、面白かったです。

投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/12 20:27

こんばんは! 感想書きましたー。それでやっと、たいむさんの感想を読めましたー(T^T)

「どこの部分が無かったか」たいへん勉強になりました。おかげでいろいろ思い出せてうれしいです。(←もっと本編見ればいいのにねぇ)
「ラッキースケベ」が無かったことすら意識してなかった私ですが、そう言われるとなぜか無性に惜しいシーンのような気がしてきました(笑)

投稿: 実衣 | 2006/05/17 21:15

■実衣さん、こんばんはぁ~♪
先日は妙なお願いを引き受けてくださって、ありがとうございましたw

ここまでネタバレを我慢しているなんてすごっ!
私も見るまでは、小波さんのところくらいとはいえ、やっぱり我慢は出来なかったですよ。
だって、アスラン主役(笑)

スペエディは、間違い探しをするつもりはないのだけど、やはり比較してしまいますね。
>無性に惜しいシーンのような気がしてきました(笑)
いや、アレはまったくいらないでしょう(笑)

それだったら、「敵って誰だよ」コレですよ、コレ!

投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/18 19:21

ガンダム関連にお邪魔するのは非常に心苦しいルーピーQです(汗)
たいむさんのように深い考察の出来ないままにスペエディ観てました。^^:
ガンダムって奥が深くてなかなかついていけないんですが、
劇場版もきっと観てしまうんだろうなぁ、、自分(笑)

投稿: ルーピーQ | 2006/05/19 00:21

■ルーピーQさん、こちらにもどーもです♪

>ガンダム関連にお邪魔するのは非常に心苦しい
いえいえ全然、こちらこそお恥ずかしい感じですw
私の考察なんてまだまだですしw

>ガンダムって奥が深くてなかなかついていけないんですが
あぁ、わかっていただけていて嬉しいです。
ガンダムは”アニメ”と馬鹿にできない内容であり、1年という長いスパンで描かれた作品ですからね。映画の考察以上に真剣に取り組んでました(笑)

ルーピーQさんの、映画における鋭い「斬り」には、毎度好感が持てます。
時々壊れる私としては、見習わねば・・と思ってます!

余談:テニス・・
意外にいい、という話もちらほら(笑)
でも・・DVDでいいかな?私はww

投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/19 17:36

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