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2006/04/27

「V-フォー・ヴェンデッタ」みた。

Vfor 「殺せ!」 ガーン、ガーン、ズガガガ...ガーン...
「次は私の番だ」 シュキーン、シュパッ、シュパッ....
昨年の秋くらいから、何度も何度も観てきたこの予告編。
この続きが気になって気になって(笑)
漸く、放たれた”ナイフ”の行く末を見届けることができた。
(以下、ネタバレあり)

まず冒頭での”チャイコフスキー”と”花火”にいやがおうにも期待度が高まる。
舞台は第3次世界大戦後のイギリス。力によって支配され、”恐怖”が人を縛る。
それこそが”平和”であると支配者は声高に繰り返す。
意図的に創られた世界。”違う”モノはすべてにおいて排除の対象と見なされる。
そんな世界を作り出した者達へに対する、仮面の男の”V”の復讐劇。

仕組まれた第3次世界大戦か・・・と思うとぞわぞわしてしまう。
まったくありえないとは言えないし。その後に待っているものが、独裁社会であり、与えられた平和となると、なんとも遣り切れない気分。

ストーリー展開はテンポ良く、”V”の視点であり、”V”と運命的ともいえる関わりを持ってしまうイヴィーの視点であり、彼らを追う警視の視点であり、謎と種明かしに引き込まれ目が離せない。

命よりも大切なものを見つけたイヴィー
復讐という名の正義を貫くしかできなかった”V”
全てを悟り、最終的には銃をおろした警視や軍。

「カオス=混乱」 ”V”による復讐を完成させるもの。
仮面を託された人々は、誰に強制されることなく自分たちの意思で与えられた”平和な世界”の破壊に集結する。
けれど、最終的には「カオス」は起こらなかった。私はそう思う。
”平和ではないかもしれない世界”に”希望”を求めて起ち上がった人々。
そこに向かっては撃たれなかった銃に、それこそ”希望”を見出せた気がしたから。
そしてその後、次々に外されていく仮面に、既に動き出した新しい世界への第一歩が踏み出されたと、そのように解釈したいと思う。

冒頭を再現するような、それ以上に華々しともいえる”悪しき世界”の終焉。
再び鳴り響く”チャイコフスキー”と打ち上がる”花火”には鳥肌がたった。

「殺せ!」の声と共に銃弾を浴びまくったにも関わらず、死なない”V”
直後、「次の装てんの前には・・・」と予告どおりに全員を返り討ちにする”V”
「何故死なない」と問われ、”私は「正義」そのものだから”と答える”V”
”V”自体は創られた生身の人間だったけど、その存在は”正義”であり”希望”の具現。
「父であり、母であり、弟であり、私であり、あなたであり、全ての人々」というイヴィーの言葉が胸にしみた。(けど綺麗に纏めたなぁ~ともw)

総評:★★★★☆  オススメ度:★★★★☆ 
色々な意味でとても良かった。エンターテイメントとしても面白いしね。

追記:書き上げてから、初めていろいろと感想を拝見しているのだけど、あれも、これも、と思い出すことがいっぱい。それだけ濃厚な作品だったと改めて思っている次第。
物語の感想ではなく、追加したいことと言えば・・・
”V”の自己紹介。まぁ早口なこと。字幕の切り替えに付いていくのが大変(笑)
その後もずっと彼の雄弁さには、泣かされた。

すべてにおいて、『たっぷりと!』そんな作品だったなぁ。

以下(裏感想)
・人は死んでも、その”理念”は伝えられ、例え長い年月が経とうとも、世界変えることができる。
・”議長”による”教化”策・・・抑圧と服従による統一、異物の淘汰と排除=”平和”
・”自由と正義”は勝ち取るもの
『これは・・・!?』と、少しばかり何かを彷彿せずにはいられなかった私でもあった。

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コメント

こんにちは♪
エンタメ性に優れていて、しかもいろいろ考えさせられることもある映画でした。
広場に集まった仮面をつけた民衆、破壊される国会議事堂、Vの悲願達成・・・・これにもろてをあげて「良かった!」と言えない自分がいます。
カオスの後がとても気になります。

投稿: ミチ | 2006/04/27 09:25

 TBありがとうございますm(_ _)m

 ある意味、Vとイヴィーの悲恋のようにも
感じました。去っていたイヴィーを思い、鏡
を砕くVの震えが切なかったです。

投稿: たましょく | 2006/04/27 13:36

■ミチさん、こんばんは♪
いつもありがとうございます。

>これにもろてをあげて「良かった!」
確かに「大絶賛!」という感じではないですね。

色々な要素が満載で、上げ出したらキリがない、という楽しさはあります。
ある意味「水戸黄門」的なのかな?


■たましょくさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。

>Vとイヴィーの悲恋
そんな部分もありましたね。
とにかく話題満載で・・・忙しい作品でしたw

投稿: たいむ(管理人) | 2006/04/27 19:48

『映画と秋葉原とネット小遣いと日記』のhideです
たいむさんTB&コメント有難うございます
( ̄▽ ̄人)♪たいむさんも、この映画を堪能されたようですね。嬉しいです。
この映画の世界観と言うか?案外深い映画で意外に面白かったでしたね。

>じゃべりまくりには、それこそ字幕に置いてけぼりにならないように必死でした。

(^_^;)hideも少しそれを感じました。ちょっと舞台劇にも出来るのではないかと(笑い)
まあガイ・フォークスの故事も理解してて、コミックやノベルなどで、慣れ親しんだ英国人とまで行かなくとも、
有る程度、予備知識が有るか無いかで、この映画の楽しみ方は大きく違う感じはしました。

投稿: hide | 2006/04/27 22:39

こんばんは~
>次々に外されていく仮面に、既に動き出した新しい世界への第一歩が踏み出されたと、そのように解釈したいと思う。
・・・そうですね。私も希望的解釈をしてます。ホント色々考える事が多くて。毎日忙しいから映画に逃避してるのに、映画でも忙しいなんて。参っちゃうけど、大好きです、こういう作品。(*^_^*) 

投稿: charlotte | 2006/04/27 23:24

こんにちは♪

どうも自分が思い描いていた内容と実際の内容に
かなりギャップあっために最後まで戸惑ってしま
って馴染めなかったです・・・。
ナイフ捌きとフィンチ警視役のS・レイだけが
救いでした♪ (゚▽゚)v

投稿: Notorious♪ | 2006/04/28 10:02

■hideさん、こんばんは♪
お返し感謝です。
>有る程度、予備知識が有るか無いか
全然予備知識はなかったけれど、しっかり堪能しました。
とにかく忙しい作品。
初めて吹替えでゆっくり観たい。なんて思っちゃいました。


■ charlotteさん、こんばんは♪
希望を胸に、前向きで能天気な私です(^^;)
>参っちゃうけど、大好きです、こういう作品。(*^_^*) 
私も好きですねぇ、こういうの。
考えさせて、メッセージがあって、しかも楽しい。
これほど難しい作品はたくさんあるけど、忙しい作品は・・・とにかく良かった!


■ Notorious♪ さん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。

>ギャップあっために最後まで戸惑ってしまって馴染めなかったです・・・。
私は何も思い描いていなかったので、ただただ楽しみました。
そのなかでもナイフのシーンは印象的でも有り、フィンチ警視の渋さは光ってましたね。

投稿: たいむ(管理人) | 2006/04/28 19:32

たいむさんこんばんわ♪

個人的にはVの過去をもう少し掘り下げて欲しかったですね。監獄に入る以前の彼?が気になる・・・
けどこの映画、『マトリックスのスタッフが作った~』なんて宣伝効果もあって、結構なアクション映画だと期待した人は泣きを見ちゃうかもしれませんね。
意外に社会派でしたしね。

投稿: メビウス | 2006/05/01 01:50

■メビウスさん、こんばんは♪
>Vの過去
あったらあったで、Vを正当化したくなる描写になりそうですね。
かといって、彼の正義はエゴに満ちていて、必ずしも正義ではないし。
ねずみ小僧に似ている・・と思ったり(笑)

マトリックス・・実は「1」しか見てないのです。
あんまりがちがちのアクション映画は好みではないみたいです、私(笑)

投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/01 21:00

こんばんは。たいむさんの、この記事や他の方のブログ記事をみて、観てみようと。
昨日、観てきました。予備知識がなかったせいもあるのか、緊張しっぱなしで…。少し疲れました。ナタリーのあの頭は、どこかでみたような気もしました。カンヌの時かな?
言わんとするところは、理解できましたし、音楽もすてきでした。ミュージック・ボックスから流れていた曲、好きです。

イヴィーが捕まった後の部屋で、相手が「黒い革手袋」だったことから、「ああ…」とすぐにわかりましたが、随分なことしてくれるなぁ、とは思いましたね。「復讐」という言葉が、自分からは遠いためか、どこか冷めてしまっていた感じもしました。でも、おもしろかったです。

投稿: あかん隊 | 2006/05/01 22:23

■あかん隊さん、こんばんは♪
なんだか色々疲れる作品でした。
ナタリーも今ではいい具合に髪が伸びていましたね。美しい人はどんな髪型でも似合って羨ましいです。

>イヴィーが捕まった後の部屋で、相手が「黒い革手袋」だったことから、「ああ…」と
私もそこにすぐ目がいきました。
キッチンでのことがヒントになってましたよね。
そこになんの意味があるのかと思ったら、ちゃんと様々なものが裏にあるわけで。
とにかく忙しかったのですが、私も面白かったです。
現実味が感じられないのも確かで、最後は劇中劇として見ていたような気がしますが。

投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/01 23:42

コメント&トラックバックありがとうございました。
ハリウッド映画は時にこのような深遠なメタファーを持った娯楽作を作れるところがやはり凄いです。理解できても出来なくてもそれなりに楽しめる仕上がり具合も日本映画には(予算面だけでなく)なかなか真似できない芸当です。

投稿: まつさん | 2006/05/03 07:59

■まつさん、こんばんは♪
社会派作品だといえば社会派だし、ファンタジー的といえばファンタジー的。恋愛モノといえば恋愛モノ。
見る人の角度でナンにでもなる作品ですね。

私としては、珍しく、もう一度観たい作品のひとつになりそうです。

投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/03 22:17

たいむさん、こんばんわ♪

私もVの自己紹介のところは字幕に必死でした・・www
私は元から読むのが遅くて遅くて・・
なのでちょっと多少読め切れなかった部分もあったような、なかったような・・(笑)
でも、Vの性格・・なんか好きでした(#^_^#)
料理するVがよかったです(笑)

本当「たっぷり」内容がつまった映画でしたね♪
今回見てよかったって思いますo(*^▽^*)o~♪

投稿: えみたん | 2006/05/05 01:58

■えみたんさん、こんばんは♪
>料理するVがよかったです(笑)
おちゃめでしたね~~
あのパンもおいしそうだった(笑)

字幕敗北の分、DVDで吹替えでじっくり鑑賞したい感じですねw

投稿: たいむ(管理人) | 2006/05/05 22:07

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