「銀色の髪のアギト」みた
今年の一本目がこれ。アニメってことで私らしい?だけどホントはそんなにアニメには詳しくないのよ。(最近、誰も信じない・・^^;)。嵌まればトコトンという性格が災いして、好きなアニメ作品については追っかけるからそこそこ詳しいのは認めよう。しかし監督・声優、無関係(多少はあるけど)とにかく作品次第だね。
アニメの上映予告はアニメ作品の上映前か、子供向けの作品の上映時にしか見られないことが多いし、また御用達の劇場で予定がなければ見ることはまずない。
今回のこの「銀色の髪のアギト」は「ZガンダムⅡ」の時の予告で見て、「映像が綺麗だなぁ~」ってことで観る予定にしていたもの。監督にも声優にも思い入れがなく、「亡国のイージス」に出演していた”勝地 涼”くんがアギト役だというのも、最近はじめて知ったくらい。
ということで(やっぱり)前置きが長くなったけれど感想といきましょうか。
・・・・ってことでいきなり評価 ★★☆☆☆
ここから多少のネタバレ有り。(かなりの辛口なので、好印象だった方は読まないほうがいいかも)
3DCGをふんだんに使用した作品で、奥行き、厚み、質感、透明感、立体感、すごく綺麗だった。2次元の部分とのつながりもさほど気にならなかったし、上手くできているんじゃないかな? 最初の宇宙からの場面、月と地球の破壊。いきなりで迫力あったね。最初”月”だってわからなかったけれど、地球からみた月の割れっぷりがすごい素敵だヾ('o';)ォィォィ
あとはメカだね。古いんだか新しいんだか、微妙なメカの質感はリアルだった。”最先端映像!”と謳っているだけあるわ!
けれど「やっぱりジャパニメーションは2次元でしょ!」って古臭いかもしれないけどそう思っている部分もあるから、やりすぎていなくて良かったという思いもね、ある(笑)
音楽もその映像にマッチした済んだ歌声は耳に残る。(の割りにアクションシーンでのBGMの印象がないのは何故・・^^;) やはり”森と水”というイメージの強さのほうが勝っているということかな?
さて、肝心のお話。これね~・・・ゴメン、って感じ。
劇場備え付けのチラシ程度の”あらすじ”は直前に仕入れた。”「ナウシカ」っぽいのかな?”とまず思った。森の話だし。いざ開けてみたら全体的に「ラピュタ」っポイ。
ラピュタを基盤にナウシカや(ちょっと違うけれど)デビルマンっぽい要素を盛り込んで作ったという印象。アギトとトューラの出会いはまさに「ラピュタ」に近い感じかな?
やたらと叫ぶアギトの『トューラ~っ!』 これにはどうしても『シータ~っ!』と心で叫んでしまう。
そして思う「・・・へたくそ。」(ごめん!(/へ\*)ウヘ…)
声優さんをね、普通の俳優さんを起用するのは別にかまわない。彼らも演技を仕事にしているのだから声だけの演技もきっと出来るんでしょうよ。でもね~でもやっぱり本職さんとはなんか違うんだよね。それにキャラの顔から受ける声のイメージやキャラの年齢と声がぜんぜん合ってない。この作品のキャラ全体的にそう。
ストーリーもねぇ、唐突な部分が多くって”なんかの総集編?”って感じ。とにかく説明がなさ過ぎ。
まず水の大切さ。水が森に支配されていて、そのために苦労しているのはわかったけれど、雨も降るし、まったく手に入らないものではないさそうで、さほど悲観的にも感じられない。それなのに水を盗みにいくのは何のため?(それも冒頭でたっぷりの時間をかけて)アギトとトューラの出会いの演出の為とはいえ、あまり効果的ではない気がした。
そして、現在の森と人々との関係性、アギトの父親の功績とその力、森との契約「禁断の力」について、全くといっていいほど説明がない。少し話が進んで「そういうことか」と感じられなくもないか、という程度。
「禁断の力」を得るアギトはその後重要な役割をになうわけで、急にそれもあっさりスーパーマンはいただけない。
トゥーラもさ、あまり葛藤とかが感じられないんだよね。過去の世界を強く望んでいるとか、シュナックを信じ切っているとか、そうでもなさそうで何考えているんだかよくわからない。アギトに対しての信頼感もね。ヒドイ言い方をすれば・・・ただの無知なワガママ娘?って感じ。(うわあ~言いすぎ?)
突っ込みどころ・・というか、いただけない部分がたくさんで、これ以上はやめておく。
あれだけの映像技術に音楽。”一見の価値あり!”と言いたいけれど、内容もそれに見合ったものであって欲しかったな。
ということで オススメ度:★☆☆☆☆ ごめんなさい。
追記:予告で「ケロロ軍曹&ゾロリ」「ブレイブ・ストーリー」「ZガンダムⅢ」なんかやっていた。なかでも「ブレイブ・ストーリー」これも声優さんが気になります。ウエンツ・・・ダメっぽくない? まぁ宮部みゆき作品だし作品そのものは問題ないと思うけれどね。
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コメント
最初の龍を模したような森が地球の街を襲うシーンは迫力ありましたね。KOKIAの幻想的な曲も相まって臨場感は出てましたが、それ以後はちょっとストーリーも首傾げで、ジブリアニメにも似たり寄ったりな感じだったので、オリジナルアニメの割にはオリジナルティがちょっと薄かったかな~と(汗
投稿: メビウス | 2006/01/10 15:15
■メビウスさん、こんばんは♪
>オリジナルアニメの割にはオリジナルティがちょっと薄かったかな~と(汗
まったくです。どこかに原作とかはないんですよね?それにしてはなんていうか、欲張りすぎてどれも薄味になってしまいましたね。
投稿: たいむ(管理人) | 2006/01/10 18:47
こんばんは。やっと、これ、観てきました。
酷評ばかりですね。どこも。
なんだか少し哀しいです。評価厳しいの、わかります。そうだなぁ…って。
それでも『ブラック・ジャック』(映画)より、ずっとよかった。お話もわかりにくいとか…。あの程度のはしょりだったら、自分は許容範囲でした。
勝地くん、悪くないと思いました。宮崎あおいは、よく研究しているのがわかります。
ちょっと目を閉じて、声だけ聞いた時に、本人の顔が想像できちゃうようなのは、だめだと思ってます。
ああ、でもなぁ。久しぶりに映画を観た、という感慨が深かったから、ひいき目かなぁ。
心配なのは、ウエンツくんより松たか子でしょう。予告編からして「松たか子」でしかありませんでした<主人公の男の子。
そこいくと『スチームボーイ』の鈴木杏は、すごいと思う。
この映画、記事アップを悩みます。時間ないし…。。。
投稿: あかん隊 | 2006/01/18 23:02
■あかん隊さん、こんばんは~♪
そろそろ一段落しそうですか?
少しは余裕がでそう?・・・でもないですね。
>『ブラック・ジャック』(映画)より、ずっとよかった
酷評はやっぱり仕方が無いような気がします。
ブラックジャックは見ていないのだけど、予告で既に見る気が失せた私です(TVアニメチックだったから)
ブラックジャックの内容そのものが、なんか時代遅れのような気もして・・・(TV版より)
大塚さんはいいのですけどね~(バトーさん!)
以前作られた劇場版のブラックジャックはすごく良かったのにな。(BS2で観たw)
>勝地くん、悪くないと思いました
うわーごめんなさい。
「ヘタ」というのは言葉のあや・・というか、似合ってないような、そんな感じです。
あの可愛らしさの残る”少年”の声には聞こえなかった、そんな意味です。
演技そのものはさほど悪くないと思いますけど・・・でも、やっぱり比較の対象が「パズー」(田中真弓さん)だったりすると、どうしても・・ね?
>ウエンツくんより松たか子でしょう
松たか子、すこし不安ですね。
本人バレバレなのはだめだめ、と「荒巻課長」の阪さんが語ってますしね。
ウエンツはー個人的に嫌いだから(笑)
商売繁盛何よりです。
とにかく風邪なと引かぬように。
投稿: たいむ(管理人) | 2006/01/19 19:39
TBが入りませんでした。残念。
いつもなら、基本的にオススメの姿勢で
レビューを書くんですが今回はダメダメでした。
心の葛藤もストーリーの深みもなくて
声優もあちゃ~・・・。
エンケンさんはええ声してるんですが
顏と声あってたかな~あれって。
ブレイブストーリー、予告編だけでも
松たか子の声が
やっぱりどう考えても松たか子で
少年の声に聞こえない・・となると
今度の映画も二の足踏みそうです・・・。
投稿: Ageha | 2006/07/04 16:58
■Agehaさん、こんばんは♪
コメント感謝です。
今年最初の鑑賞作品だったのに・・という無念を思い出しました(笑)
私もけちょんけちょんに書くことはあまりないのですけど(汗)
>ブレイブストーリー
ちょっと心配していますが、映像には期待してます。
逆にそのギャップがね~とならないこと希望。
ゴンゾーは何をしたいのか?
二番煎じではないはず、折角なのだから、オリジナルな特性を発揮して貰いたいですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2006/07/04 19:00