« ちょっとだけBLOOD+15話「おいかけたいの!」 | トップページ | 小説版「交響詩篇エウレカセブン1 BLUE MONDAY」(後篇) »

2006/01/22

小説版「交響詩篇エウレカセブン1 BLUE MONDAY」(前篇)

発売延期かとおもいきや、やっぱり2/1発売の「小説版2巻」なので急いで執筆?にかかった次第。
現在放映中のアニメ「交響詩篇エウレカセブン」
その小説版は完全なるノベライズではなく、ならば、その視点から相異を楽しんでみよう、と思ったのがコレ。全く違う部分も多く、対比するのは難しいのだけれど、同じ設定部分からその前後をあわせて比べてみようと思う。

ということで、早速スタート・・・なんだけど、まずこのTV版の冒頭部分と小説の序章がまるで違っている。
『人と人との記憶・・・記憶というのもは決してそれだけでは存在せず、環境に支配されているということだ』というストナーの講釈からはじまったTV版。
『あのままの時間を留め置くことこそが、ここにあてがわれた命令、宿命、任務だ・・・・」後は私が私のやり方でやる』とデューイの釈放からはじまる小説。
この「スタート」の違いが「エウレカゼブン」をどのような視点から進めていくのか、ということを物語っているような気がするが・・・どうだろう?

1章「14歳」 2章「レントン恋をする」 3章「CAN YOU FLY?」
→→→「01ブルー・マンデー」 「02ブルー・スカイフィッシュ」

さすがに小説はTVのように一目瞭然というわけにはいかなから、事細かに説明がなされている。LFOとは?KLFとは?コンパク・ドライヴとはどんなものでどういう仕組みなのか?ニルヴァーシュの説明もちゃんと書き添えられている。また、この星の構造、スカブの隆起とトラパーの関係性、パイルバンカーの役割と必要性などがしっかり説明されているのがとても助かる。(知らなかったからw)

小説版:レントン・・・
代わり映えのしない、刺激のない毎日に飽き飽きしている14歳の少年。
リフのテクはイマイチ。それでも「いつかは”カットバックド・ドロップターン”をLFOで決めてやる」という夢を持っている。
”ホランド”や”ゲッコー・ステイト”への憧れはTV版よりも強く感じる。
父親:アドロック・サーストンへの思いは複雑。遠い他人のような存在とも・・・。「英雄の息子」であること、そういう目で見られることをかなり嫌悪している。
TV版ではそのことに対する”からかい”にムキになって殴りかかっていたが、小説では「笑い返せる術を心得ている」というほどは成長している。
知らないことばかりの自分の現状に不満を持ち、14歳という立場からも外に踏み出すこともできずにいる自分に対する苛立ちが強く感じられる。この後の行動も含め、TV版より少ーし大人なレントンのようだ。
しかし、「ゲッコーステイトにスカウトされる♪」・・・というような妄想を抱いているあたりは同じ。やっぱりレントンはレントンかw

エウレカ&ニルヴァーシュ・ホランドの登場・・・
いきなり現れて、”カットバック・ドロップターン”の失敗からレントンの部屋を破壊するニルヴァーシュ、そしてマシューやストナーと共に蔭でその様子を伺っているホランド、というTV版。
対して、軍の秘密?部隊に襲われたアクセル(じっちゃん)とレントンを救出する為に、エウレカ&ニルヴァーシュとホランドが一緒に現れるのが小説。
やはりコレは視覚に訴えるというか、ニルヴァーシュ初登場ののカッコよさ、エウレカの神秘的なイメージはTV版が圧倒的だね。

小説版:ホランド・・・
「ご無沙汰しています」 きちんと最初からアクセルに向かって挨拶をするホランド。後にTV版でも同じ挨拶をするけれど、この態度、かなり違和感がw
自分を良く思っていないであろうアクセルに、直接”アミタ・ドライブ”を受け取りに来たことを告げるホランド。
「ありがとう」と素直に言うホランド。TV版に慣れてるとムズ痒かったりしてw 
自分の”ファン”であるレントンのボードにサインしてあげるつもりなのも・・・・もう、いっかそれはw
とにかく”誠実”な印象を強く受けるのが小説版ホランド。TV版のようにアクセルに食って掛かるような態度もなく、この差が後にどうなるか・・・

小説版:エウレカ・・・
「カワイくて、クールでちょっと変わった女の子」という印象は同じ。
TV版のように「火炎放射器」などという、訳のわからない行動はない。
「この子、喜んでいるみたい」とニルヴァーシュを表現する言葉がやたらと多く語られている。

ニルヴァーシュへ・・・
”アミタ・ドライブ”を受け取っていないまま”軍”に襲撃され発進を余儀なくされたニルヴァーシュ、という部分は同じ。それをレントンが届けるのも同じ。
しかし、アクセルに「行け」と言われて届けたTV版に対して、アクセルに(逆に)「待て、どこへ行く」と言われているにもかかわらず、エウレカを助ける為に自ら行動を起こす小説版。
臆病な自分、平凡な日々を打破する為に勇気を振り絞って崖に飛び込む小説のレントンはカッコイイかも。

スカイフィッシュ・・・さすがに文字だけで説明するのは難しいようだ。
TV版だと”スカイフィッシュ”は魚の”エイ”みたいなヒラヒラした感じで描かれているけれど、小説ではどうやら”感覚”というか「波から差し伸べられる手」「波を導くもの」そのような元来見える者にしか見えない物、として表現さているように感じる。(違うかな?)ホランドもそれを感じているが、レントンの周りのスカイフィッシュを確認しているわけではなさそうだし。

セブンスウェル・・・発生の要因は同じ。
「死を導く光」その美しさはTV版最高!
♪ニルヴァーシュのテーマBGMと共に最高潮の盛り上がり。何度見ても鳥肌が立つのがTV版。コレはやっぱ文章では難しいね。百聞は一見にしかず。

月光号へ・・・
レントンがアミタ・ドライブを届けたことをホランドに感謝され、”ニルヴァーシュの専属メカニック”として「彼女もそれを望んでいる」といってスカウトされる小説版。
無理強いはなく、リフボーダーとしての例えで、「今までと変わらない下に向かう波と、先の見えない上に上る波、好きな波を選べ」というホランド。
知りたいこと、世界のこと、父親アドロックについて、姉さんを探し出すこと、それらを意識し「戻ってくるから」と行くことを決心するレントン。

対して、”今自分が何をすべきなのかわからない”というレントンに、「何を信じ、何を決意するかはすべておまえ自身の責任だ」というホランド。
”セブンスェル現象”そのとき何を信じたのか? 「答えは出ているのだろう?」とレントンを促すホランド。
『ねだるな・勝ち取れ・さすれば与えられん』アドロックの言葉とのとおりに、「”信じることで彼女を助けられる”という証明になると思ったから信じた」と答えるレントン。
「本当にそれを証明したいなら、一緒に来い」とホランド。「一緒に行こう、君じゃないとだめみたいなの」とエウレカ。
「アミタ・ドライブを守る」「もう一度この子を信じよう思った」と決心するレントン。

「何かを守るため」この後ポイントとなる事であるだけに、スカウト部分はTV版が好きかなぁ。この後のレントンの月光号での役割があいまいなTV版。どこかいい加減なホランドにも”あらあら、レントン災難”とは思うけど(笑)

・・・つづく!  

追記:あかん!(こんなに長いのに)まだ1/3しか進んでいない(大汗)ちゃんと終わるのか?

追記2:そうそう、TV版ではレントンがボードで決めた”カットバック・ドロップターン”小説ではニルヴァーシュで決めたことになっている(のちのちに影響してきそうだから補足)

|

« ちょっとだけBLOOD+15話「おいかけたいの!」 | トップページ | 小説版「交響詩篇エウレカセブン1 BLUE MONDAY」(後篇) »

コメント

こんにちは。姫鷲です。
ついに着手されましたね。
これでもう逃げられませんよ(ニヤリ)

小説もアニメも単独ではなく併せて見ると面白いですよね。視聴覚効果はアニメから、背景描写は小説からという感じでそれぞれ補完していくと、だいぶ理解が深まります。どこまで設定が同じなのかわからないという問題もありますが(苦笑)

やっぱり1番印象が変わってるのがホランドでしょうね。アニメ版ほど尖っていないのが妙に新鮮でした。決めの台詞を波(リフ)に喩えるところはちょっと鼻につく感じですが、「リフボーダーたちのトップ」としては悪くないです。アニメ版第2クールにあたる部分でどう化けてくれるのか、はたまた違った展開になるのか、ちょっと楽しみです。
ドギー兄さんに至っては・・・あれは同名の別人です(笑)


こちらの記事の続編も楽しみにしています。
頑張ってくださいね。

投稿: 姫鷲 | 2006/01/23 18:58

■姫鷲さん、こんばんは♪
コメント感謝です!
性格上「やる!」と決めて、頭に文章や構想が浮かび「書ける!」と言うところまでくれば、(時間さえあれば)怒涛の勢いです。
勢いだけで書いてる・・という逆の見かたもありますけど。

SEEDのように9割がた設定が同じならば、ノベライズは背景やキャラの感情などの内面的部分が補完され、その世界を楽しむ上でとても有効なのですけど、エウレカは思った以上に相違点が多くって・・・「同じであって別のもの」という意味ではとても新鮮で面白いですが、それを表現するのは予想以上にシンドかった!(笑)というのがコレを書いての感想です。
※このコメントを書いている時点では、すでに後篇も書き上げアップ済み。とりあえずほっとしている感じです。

>ホランド
大きく違いますよね。
さしずめやんちゃな次男坊・・っていうのがTV版ですか(笑)
若干、大人度の高い小説版、どう壊れるのか?楽しみです(笑)

>決めの台詞を波(リフ)に喩えるところ
ホランドにリフボーダーとしてのカリスマ性を初めて感じた私ですw

>ドギー兄さんに至っては・・・あれは同名の別人です(笑)
確かに別人ですね(笑)
レントンとのエピソードを切られちゃったからその”嫉妬”の部分の仮の表現なのかな?と誇大解釈。

後篇・・・なんかワケガワカラナクナッテシマッテマス・・・(大汗)

投稿: たいむ(管理人) | 2006/01/23 21:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106009/8271119

この記事へのトラックバック一覧です: 小説版「交響詩篇エウレカセブン1 BLUE MONDAY」(前篇):

« ちょっとだけBLOOD+15話「おいかけたいの!」 | トップページ | 小説版「交響詩篇エウレカセブン1 BLUE MONDAY」(後篇) »