「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(ビデオ)みた。
上映中の 「コープス・ブライド」(記事はこちら) は私にはとても良かったと思える作品。その感想をいろいろなブログさんで拝見して、作品を批評・比較するに当たって、登場するのがこの 「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」 同じくティム・バートン監督の”ストップモーションアニメーション”ということでもってこい、ということなのだろうね。
1993年作ということで、もう10年以上も前の作品。私としては「観た覚えがあるような・・・」程度の記憶でしかない。(というか、ほとんどないに等しい。)
せっかくなので、この機会に見直してみることにした。時期的にも”ハロウィン”が終わって、クリスマス前でぴったりだし。(残念ながらレンタルDVDはなかった)
感想:「ああ、こんなんだっけ?」 そんな感じ(笑)
どちらかというと「コープス」より「ナイトメアー」が好き、という意見が多かったように感じられたけど、私は「コープス」に軍配。
”ビデオ”という媒体のハンディを差し引いても、クオリティの高さは「コープス」が絶対なわけで、それは”技術の進歩”という事であり、対象にはしない。
ミュージカルタッチなのところや、“キモ可愛い”キャラクターもこ“差”はあまりない用に思う。(曲・・という点では多少あるかな?)物語も、ハチャメチャな環境と展開、ちょっぴり切ないラブストーリー、“毒”があるところも含め、大きな意味で“大差ない”作品たちではないかしらね。ただし、「コープス」はラブストーリー中心だから、若干「ナイトメアー」のほうが、より多くのスパイスを取り入れられた物語であり対象が広い、とは思う。
評価の差は、”想い入れ”の違い・・かな?
初めて観て衝撃を受けたものって心の中でどんどん美化されていくし、それが10年以上前となると尚更という感じがする。
私は過去の作品を忘れ去っていて(当時衝撃を受けていないのだと思う)、今回の「コープス」で、ものすごく衝撃を受けたから「コープス」に軍配をあげてしまうのかもしれない。
でも・・・「どっちもいい!」 結局そうなるか!(笑)。
ところで、このビデオ。2本立てだとは知らなかった。
「フランケンウィニー」(白黒・実写版)1984年作
・・・ということはさらに10年さかのぼることになる。
愛犬”スパーキー”を交通事故で失った少年”ビクター”が悲しみのあまり、一度は埋葬したスパーキーを掘りだし、復活させる物語。
学校の理科の授業で、死んでいる元カエルが”電気”の作用によって生き返る(ように見える・・動くし)「カエルの反射実験」から愛犬の再生を思いつく・・という極めて悪趣味なもの。
大がかり電気装置を作り、墓を暴き、雷を利用してスパーキーの再生に成功。
復活したスパーキーは、つぎはぎだらけで(きっと事故でバラバラになったから)、首に電気を通す為の“ボルト”の埋め込まれたフランケンシュタインのような怪物犬になってしまう(見た目だけ)。
つぎはぎの縫い目がばっちりなのと、水を飲むと「ぴゅうー!」っと、首から水が漏れるのは、「ナイトメアー」や「コープス」のキャラと共通する。コレこそが前身なのだろうね。
ご近所を巻き込むやっぱりハチャメチャな展開を経由して、最後は一応ハッピーエンド。
実写なぶんだけ余計に毒々しい(笑) まさしく監督の原点をみたような気がした。
・・・・・それもどうかしら?そんな気もしたりして。
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」はこの冬、映像特典なども含んだDVD(各種)が発売される。”フィギュア付の限定コレクターBOX”などはファンには涙ものらしい・・すごいね。やっぱり“想い入れ”の差で間違いない(笑)
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コメント
TBどうもです!
ずいぶん久し振りに見直してみたのですが、
よく出来た作品でびっくりでした!
「コープス・ブライド」もゼヒチャレンジしてみます。
ビデオには「フランケンウィニー」が入っているんですね!
知らなかったです…これは観ないと!
投稿: garam | 2005/11/19 02:14
■ garam さん、こんばんは♪
こちらこそ、コメントありがとうございます。
よく出来てますよね、ほんとに。
基本は変わっていませんが(笑)「コープス・ブライド」いいですよ~是非!
>ビデオには「フランケンウィニー」
そうなんです!EDロール終わって、さて巻き戻し・・と思ったら突然。びっくりしました。
EDで止めて、直ぐに巻き戻していたら、そのまま返却していました(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/19 17:03
こんばんは、コリオリです。
「ナイトメア~」は観ていないのですが、ティム・バートン監督、いいですね、自分も好きです。
自分が今まで観た監督の作品で一番面白いと思ったのは、「スリーピーホロウ」です。
投稿: コリオリ.F | 2005/11/20 19:59
■コリオリさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
>ティム・バートン監督
いいですよね。
いまやスピルバークやルーカスと並び称されるほどの監督になってしまった感じ(そこまではいかないか?)
悪趣味ではないか?というような内容を、映像でこれほど綺麗に仕上げる監督はほかにいないのでは、と思います。
いつも”毒”のあるメッセージがこもっていて・・それをどう受け取るかは人それぞれのようですが、私にはツボです(笑)
>スリーピーホロウ
もいいですよね。
私が最初にみた作品が「シザー・ハンズ」、これも未だに印象深いです。
「ナイトメア~」も「コープス」もオススメです。ちょっとムシャクシャ気分な時にでもどうぞ。いい気分になれますから、きっと。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/20 21:00
TBどうもありがとうございました。
こちらからもお返しさせて頂きます。
私は『ナイトメア~』にかつて衝撃を受けた人間ですが、作品の完成度でいえば『コープス~』かなあ。
『ナイトメア~』の登場人物はサリー以外はみんな自己中で、自分の世界に入り込んでいるような気がします。『コープス~』は相手に対しての思いやりが感じられ、今の自分の心にストレートに入って来ました。
フランケン・ウィニーも短編ながら面白い作品でしたね。
投稿: ぽたます | 2005/11/20 23:04
■ぽたますさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
>『コープス~』は相手に対しての思いやりが感じられ
ですねぇ。思いやり・・ですよ!
たしかに「ナイトメア~」のキャラは自己中心的かもしれませんね。ソレをやんわり警告しているのが、本物のサンタクロースですね。
よりパワーアップした”ストップモーションアニメ”を10年後にまた観たい感じです。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/21 19:03