「大停電の夜に」みた。
またまた試写会に当たってしまった。立て続けで調子がいいぞ。(おかげで”ALWAYS 3丁目の夕日”がなかなか観れない) ま、”井川遥”の舞台挨拶というオマケ付きだったし、ラッキーなのだよね。
最近ちょっといい感じの”井川遥”。今回も不倫に清算し「ひとつの恋に別れを告げる」草野美寿々役をうまく演じている。
井川×田中の組合せは、停電によって一緒にエレベーターに閉じ込められてしまう設定。密室で二人きりとなると、撮影でも”ドキドキ”だったと話していた。
実際、美寿々がエレベーターに乗り込んだ時のシュチュエーションによって、最初はかなり気まずい雰囲気の密室となる。それがいつしか・・・な展開になるわけだ。
井川遥さん、ご本人は・・・可愛いくもあり、でも意外にがっしり?。膝丈のスパッツ風のパンツ姿は微妙か(笑)。新潟名物(?)”ヤスダヨーグルト”の宣伝にも一役買っていた(協賛だったしw)。でもホント、”ヤスダの飲むヨーグルト”は旨い!今回ブルーベリー味が初登場!!(って、おい!私も宣伝??^^;)
さて・・・・いきなりだけど、この映画のオススメ度:★★★★☆ 私は好きだ。
「こんな夜だから・・」
クリスマス・イブの夜に突然襲った東京の”大停電”
”暗闇”は、ひとの口を軽くする。そして普段は言えないことを告白したくなる”不思議な空間”に変わる。
それは、サンタクロースのくれた今年のプレゼントか?
それとも”神様”の・・・”GODすなわち《X00639》”のもたらした悪戯か?
”暗闇”で想いを語るのは豊川悦司、田口トモロヲ、原田知世、吉川晃司、寺島しのぶ、井川遥、阿部力、本郷奏多、香椎由宇、田畑智子、淡島千景、宇津井健の12人。男女それぞれ6人ずつ。6組のカップルか?というとそうでもない。元恋人であり、家族であり、不倫関係であり、まったくの赤の他人の12人がそれぞれに、様々に交差する。
その世界、出会いは”それぞれ”にとっての”偶然”であるけれど、私たち観ている観客には”周到に準備された必然”であり、そこに”スリル”や”ニアミス”は無い。
まったく無関係のようで、実は・・・なんてことばかり。序盤に”そう”と気がつけば後は芋づるお約束?(ううん、たとえ序盤で看破しなくても問題ない・・・そのほうがいいのかな ^^;)
でもその”必然”がむしろ、微笑ましかったりする。
「うまく出来ているなぁ・・・好きだなぁ、こういうの。」 とにかくジーンときた。良かった!
ちょっと苦くて、ちょっと甘くて、ちょっと笑って、楽しくて、涙もほろり・・・、そんな映画。
”キャンドル”の演出はまさしくクリスマス・ムービーの定番であり、重要なアイテム。
「あなたに素敵なことがありますように・・・」
とつぶやきながら、そっとキャンドルに灯をともしたい、そんな気分になる。
以下ネタバレ注意
老若男女、一応各世代としてペアにはなっている。
10代ペア、香椎×本郷 ここだけちょっと独立した感じ。「僕は中学生だから・・」と“自転車”というのがなんとも可愛いじゃないの。
10代でもできること、背伸びすることなく、それでも「今日しか出来ないことをやろう」。そういう少年の精一杯の思いやりが”ピュア”でとっても温かい。
対して、定年を迎え、孫との語らいを楽しみにしている老夫婦は、ストーリーの流れに落ち着きと深みを加えるものであり、宇津井×淡路はさすがにいい。
「今になって・・・」というこの物語のきっかけともいえる部分を担い、そしてその結末には申し分がない。
「知りたくなかった」から「行きなさい」へと変化する心。この『から』の間に何が起こったのか?それが色々と絡み合ったこの物語だ。
トヨエツ×”昔の女”・・・僕の笑い話。あきらめながらも、でもどこかで「もしかしたら・・」と”今日という日”に”待っている”男。
「来ない。来ないでほしい。」という宇津井の語る”男”の心理。(おそらく「行かないでくれ」と願う立場から)
「必ず来る。来てほしい。」と願う、田畑・井川の語る”女の心理。
・・・・・そして、来る”女” けれど、会わず、語らず、ただそのまま立ち去る”女”
”ダメだってわかっているけど、でも、ひと目だけでも逢いたい、と思うのが女なの”と語る美寿々の言葉のままに。
そんな”女”の行動は、少しだけ男たちに”女”を理解させる。
「そうそう、そうなんだよなぁ・・・」としみじみ共感してしまう、私は”女”(笑)
トヨエツ×田畑、一見ミスマッチの組合せ。けれど二人のテンポの良いやり取りは、小気味よくって可笑しい。この二人の未来・・・・ちょっと気になるエンディング。
寺島×吉川は、そのまんま。いい味を出しているし、グッとくる。寺島しのぶは相変わらずいい。
そして・・・・・田口×原田。ここは・・観てのお楽しみ。やっぱり原田知世だなぁ~
どんな世代が見てもそれぞれに楽しめる作品だと思う。
評価:★★★★☆ オススメ度:★★★★☆
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コメント
おお!試写会、ご当選!おめでとう!
良い映画で、ますますラッキー度アップですねぇ。そう、この映画、かなり観たい度が高いのです。最近、洋画より邦画に「味のある」ものが多いような気がしてます。
トヨエツ氏、タイプだし(爆)。自分の好みは、あちこちに飛んでいるので、ひとくくりにはできなんですけどね。(汗) 多分、たいむさんと同じように感じることができると思う。
ダメだとわかっていても…>経験がありますしね。>あれは、いつだったか…忘れたな。。。
投稿: あかん隊 | 2005/11/10 20:09
■あかん隊さん、こんばんは♪
早速のコメント感謝です。
最近の邦画、良いですよね。そんなに場数は踏んでいないけど、多種多様で<「味がある」>まさしく!って感じです。
で?ネタバレまでしっかり見ましたね(笑)
>トヨエツ
私は好みではないけれどw、役どころとして、田畑智子とのコンビが良いです。
田畑智子はこの手の役をやらせたら、ぴか一ですし。”水墨画とパステル画がよく似合う・・”という漫画があるのだけど、まさしくそんな感じ。
さっき「3丁目」を観ていいな、とは思ってるけれど、それでも軍配はこっちかな。
>ダメだと・・
ありますか?(笑)
うふふっ(*゚v゚*) あるよねぇ~そういうのって。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/11 00:36
TB&コメントありがとうございます。
ほんと良くまとめたって感じで楽しめました。
トヨエツだからこそ面白味があるセリフが良かったです。
投稿: やっぱり邦画好き… | 2005/11/16 23:33
■やっぱり邦画が好き・・さん、こんばんは♪
TB&コメントありがとうございます。
>トヨエツだからこそ面白味があるセリフが良かったです。
ですね。トヨエツだから・・・うんうん。
そうそうたるメンバーのなかで好きな組合せが、トヨエツ×田畑でした。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/17 18:25
田畑智子さんは可愛らしくて本当にいい笑顔ですね!
家族や友人にいてくれたらどんなにいいかとつくづく思いました。
投稿: bakabros | 2005/11/19 03:34
■bakabrosさん、こんばんは♪
>家族や友人にいてくれたらどんなにいいか
田畑智子さんはNHKの「私の青空」の時から大好きです。
ホント友人にほしい・・・(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/19 17:06
こんにちは♪
TBさせていただきました。
私もトヨエツのバーのシーンが一番好きです。
田畑智子ちゃんも好きだから、二人のやり取りが楽しかった~。
投稿: ミチ | 2005/11/19 21:28
■ミチさん、こんばんは♪
TB&コメント感謝です!
>二人のやり取りが楽しかった~。
私もどちらも好きなので、特に肩入れしちゃいますw
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/19 22:34
低評価の拙ブログにまでTBしていただき、恐縮です・・・
みなさんの反応が怖いです。。。
投稿: kossy | 2005/11/20 15:53
■ kossyさん、こんにちは♪
>低評価の拙ブログにまでTB
いえいえ、映画でもなんでも好き好きですから。(良し悪しではなく好き好きですからね?と念を押すw)
とにかく良くも悪くも kossyさんの偽りのない感想は好きです。
しかし・・私もボロボロに書くときは、少々びくびくものです(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/20 16:00
原田知世とブレンディ・・・
切っても切れない間柄なんだなぁ~^^;
あそこでインスタントコーヒーって・・・とちょびっと突っ込んでました(笑)
木戸とのぞみは・・・なんとなくいいコンビでしたねぇ(笑)
TBいただきました^^
投稿: にゃんこ | 2005/11/20 17:35
■にゃんこさん、こんばんは♪
>原田知世とブレンディ・・・
ハナから提供ブレンディ・・の文字があったような気がしていたので、まさか・・とは思っていましたが、これ見よがしでしたねぇ(笑)
>木戸とのぞみ
ところであのチケットはいつ出発なんでしょうね?
と思ったりもしましたw
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/20 17:55
はじめまして!TBさせていただきました。
皆さんと同じく田畑智子さんがすごく良かったです。酔っ払ったときのからみとかも。
「あなたに素敵なことがありますように」。この映画にこめられたメッセージなのかもしれませんね。
これからもよろしくお願いします!
投稿: ふくちゃん | 2005/11/21 07:55
■ふくちゃんさん、はじめまして♪
コメント&TBどうもです。
田畑智子さんはこの手の役が良く似合いますし、どんどん上手になっているみたいです。好きな女優さんのひとりです。
相手がとにかくトヨエツ・・という、ちょっと違う世界の住人とのやり取りが逆に上手くかみ合っていたのではないかと思います。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/21 19:09
この作品、かなり気に入ってしまいましたので、TBさせて頂きます。
本当によく出来てましたよね。
繋がっているのかどうかよく分からないあのサジ加減が個人的にツボでした。
キャストは皆さん良かったんですが、田畑智子さんがすごくキュートでした。
この季節にピッタリの心あたたまる作品ですね。
投稿: any | 2005/11/22 01:39
■any さん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
同じように感じているようで嬉しいです。
>サジ加減
ですよね!繋がっていないのがいいのですよ。でもそれは嫌なすれ違いではなくって、逢う時はきっちり逢う。
来年のクリスマスにもう一度観たい感じです(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/22 18:55
観ました! ムーディーでよかったです。
少々わざとらしさもあったけど、いろいろ笑えたし、製作側の「意図」も十分納得できました。映像もきれいでしたね。
Jazzは、大好きで、自分がベースをやっていた(ウッドベースもちょこっと)こともあって、感慨ひとしおでした。あのアルバム、いつも大事に聞いています。大好きな1枚なんです。
投稿: あかん隊 | 2005/11/23 17:14
■あかん隊さん、こんばんは♪
毎度ありがとうございます。
>製作側の「意図」も十分納得
わざとらしさも含め、こういう作品なんだと思います。
”エリザベス”といい、なんだか私のツボ的作品が続いて、少し雰囲気に酔い気味(笑)
ベースやっていたんですか?すごいですね。
また新たなるあかん隊、発見!(爆)
それに比べて、私は体育会系一筋なもので・・・(汗)
イン・ハーも見たいと思いつつ、(あえて感想は読んでません) なかなか行けません。週末いけたらなぁ・・とは思っていますが。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/23 19:24
大停電の夜に 映画を観てきました。お客さん割りと入っていました。女子中学生が何人か、やはりカップルが多かったかな。とにかく、映像が美しいことと、演出は何といっても凄い数のキャンドルです。木戸晋一(トヨエツ)はいうまでもなく素敵で、のぞみが客に対する言葉掛けが観客にも温かさが伝わってくる。なんとも可愛い女性でした。銀二もまた見かけによらず良い奴でした。この映画は観終わった後にジワジワと感動が押し寄せてくる。パンフも購入した。読んでいて、もし、停電になっても心地よい過ごし方を教えてくれる。クリスマスも近いしその頃この映画を観たかった。人に優しくなれるそんなストーリーでした。私は言いたい。観ようかどうしようかと迷っている人、足を運んでください。と。源監督の映画は素晴らしい。
投稿: イルミネーション | 2005/11/24 17:26
■イルミネーションさん、こんばんは♪
コメント・・というより感想文ですねw
>人に優しくなれるそんなストーリー
私もそう思います。
確かにクリスマス直前に見たい映画ですね。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/11/24 20:26
映画の記事にこんばんわ!
私もやっとこさこの映画を見ました。
自分で見るまで、たいむさんの記事は読まないようにしておこうと・・・。(笑)
>「あなたに素敵なことがありますように・・・」
クリスマスイヴの素敵な思い出になりそうな映画ですね!
ほっと幸せな気分にさせてくれるこんな映画大好きです!
投稿: nick_right | 2005/12/04 19:48
■nick_rightさん、いらっしゃいませ♪
>自分で見るまで、・・・
私もいつもそうですよ~
ネタバレもそうだけど、へんな先入観を持って観たくないですしね。
>ほっと幸せな気分にさせてくれるこんな映画大好きです!
私も大好きです!また来年この時期に見たいかなって思っています。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/12/04 21:30
こんにちは♪
登場人物全員がどこかでリンクするのかと
思っていたのですが全然そうではなく独立
したエピもあったのが好印象でした。
原田知世世代にとっては彼女が出てるだけ
でもなんか得した気分になっていまいます♪ (゚▽゚)v
投稿: Notorious♪改め風情♪ | 2006/08/27 14:39
■風情さん♪さん、こんばんは♪
その微妙な関わり合いが絶妙だったと思ってま
す。
原田知世派でした??
薬師丸ひろ子ではなく?(爆)
投稿: たいむ(管理人) | 2006/08/27 19:30
たいむさん、こんにちは。
ちょっと古い作品ですが、TBさせていただきました。
この作品は前から気になっていて、観れなかった作品なのですが、
意外にもかなり良くって「劇場で観れば良かったな」なんて思ったり。
気持ちよく観ることができました。
トヨエツ&田畑智子、田口トモロヲ&原田知世、井川遥&阿部力など、
ペアの微妙なミスマッチも、絶妙な空間をつくりだしていて良かった。
唯一、「香椎由宇のエピソードは必要だったのかな?」とは感じましたが、
まあ幅広い年代の大停電時のエピソード、という意味ではありなのかもしれませんね。
投稿: GAKU | 2007/09/02 13:05
■GAKUさん、こんばんは♪
私はすごく気に入った作品でしたが、世間の評価はフツーだったような(^^;;)
劇場の暗さは絶妙。大スクリーンというよりは、環境として劇場鑑賞が良い作品だったかもしれません。
香椎由宇のエピは、確かにあの中でも少しズレてましたね。
世代的にってことで、若い人寄せですよね、やっぱw
投稿: たいむ(管理人) | 2007/09/02 18:47