「チャーリーとチョコレート工場」みた。
”ティム・バートン×ジョニー・ディップ”
「チャーリーとチョコート工場 ~ Charlie and the CHOCOLATE FACTORY」
この夏、映画館で散々予告を見まくった感じのこの作品。
子供の台詞に「キモい」とかあってちょっと拒否反応。それは映画に対してではなく、
「キモい」って言うな!! そんな世代でございます(笑)
またそんな世代だからこそ、”ティム・バートン×ジョニー・ディップ”は見なくちゃかも知れません。
とりあえず、あらすじ。(以下、ネタバレまくりですので、ご注意を)
長いこと閉鎖されていた世界最大”ウィリー・ウォンカ”のチョコレート工場。 閉鎖され誰もいないはずの工場から世界各国へ板チョコが出荷される。その中に全世界でたった5枚だけ”金の切符”が封入されており、手にしたものはこの謎めいた工場の中を見学ができるというのだ。さらにその中の一人には”特別賞”がつくという。発売と同時にチョコレートを買いあさる人々。ひとり、またひとりと当選者が決まっていく。そんな中、家が貧しく年に1回誕生日にしかチョコレートを買えないチャリーに幸運が訪れる。”金の切符”を手に入れたのだ。
てな感じでしょうか。
貧しいけれど2人のおじいちゃん・おばあちゃん、お父さん・お母さんと仲良く暮らしているチャーリー。ごくごく普通のコ。この家族がとってもいい。特にじーさんばーさんの”金の切符”を手に入れた子供達の批評はかなり笑える。
この切符を手に入れる子供達は、どいつもこいつもクセのあるガキばかり。
ケチでオバカな空デブ、高慢ちきでワガママな金持ちのお嬢、自信家で自分が一番だと思ってる小娘、知能は高いがどこかネジがたりないオタク小僧。まぁ見るからお仕置きの対象になりそうな子供ばかり。
実際、それぞれがそれぞれにあった形で皮肉られ、お仕置きされていくのだけれど、それがまぁ小気味よく”ブラックワールド全開”という感じだ。”ウンパ・ルンパ”の不気味な歌と踊りがたまらない。
”ウィリー・ウォンカ”はいつだって”忠告”するのに、それに従わない子供達。自業自得と言うわけだ。といいながらもそうなるようにわざとらしく誘導しているのが黒い!ww
”この子供にしてこの親有り”なんてのも実にわかりやすい。
その度に見せる”ウィリー・ウォンカ”の腹黒い表情は上手すぎ。
そんなちょっと今風のどこかに身近にいそうな子供達を容赦なくコケにして楽しむ、というのは”教訓”というより”悪趣味”に近いような気がするけれど、ついつい悪乗りしたくなる気持ちがわかる。結局その子供達は痛い目に合っても改心しない、という”三つ子の魂百まで”みたいな結論は警告でありやはり皮肉なのだろう。
そんな”ブラックワールド”の中に垣間見せる”ウィリー・ウォンカ”自身の子供の頃のトラウマとチャーリー一家の家族愛。これもまた対照的でありながら大事な部分。
「結局はなに?そういうこと?」
ブラックな部分もホワイト部分もバランスがとてもうまく取れていると思う。
ガキ共のお仕置きは予測できるものだけど、飽きのこない最後まで楽しく見れる作品。(どこまでも小細工は欠かさない)
大笑いできるものではないけれど、小気味よさは爽快感につながる。好きですねこの作品。久々に他人にオススメしたい作品かもしれない。
総評:★★★★☆+ オススメ度:★★★★★
追記:クリストファー・リーがどうしても”デュークー伯”に見えてしまうのは脳がまだ浄化されていないせいだろうなぁ。白衣の歯医者さんなのに・・・でもむごい仕打ちはやはり”デュークー伯”?(笑)
追記2:前の席に座っていた3人組のお姉さんたち。席に着くなり持ち込み禁止のお弁当を食べ始め、がさごそと落ち着きなく・・・エンドロールでは後ろに人がいるにも関わらず、手を万歳状態で何度も何度もの~びのび。「あんた達、この映画の何見てた??」ちょっと聞きたくなった。
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» チャーリーとチョコレート工場 [ネタバレ映画館]
いきなりジョニー・デップの右手がハサミになってる・・・初っ端から『シザーハンズ』のセルフオマージュで攻めてきた!
甘いチョコレート。肥満、高血圧、糖尿病、鼻血・・・かつては様々な病気の原因になるようなイメージしかなかったのだが、カカオがポリフェノールを大量に含み、ココアと同様にチョコレートが動脈硬化予防になる等々。お昼の番組でみのもんたが宣伝してたような・・・と思い... [続きを読む]
受信: 2005/09/15 00:38
» 『チャーリーとチョコレート工場』を観た! [☆★☆風景写真blog☆★☆healing Photo!]
2005年9月14日
『チャーリーとチョコレート工場』
CHARLIE AND THE
CHOCOLATE FACTORY
★さあ、世界一オカシな工場見学へ!★
2005年9月10日工場大公開
2005年/アメリカ/カラー
上映時間/115分
配給:ワーナーブラザース
イマジネーションが縦横無尽に駆け巡る!
ありきたりな日常を侵食する
魅惑のミラクル・ワールド!
希代の名コンビが選んだ、まさにハマリの
題材は全世界で1300万部以上を売り上... [続きを読む]
受信: 2005/09/15 03:18
» 『チャーリーとチョコレート工場』 [京の昼寝〜♪]
[続きを読む]
受信: 2005/09/15 08:29
» ★「チャーリーとチョコレート工場」 [ひらりん的映画ブログ]
公開初日のナイトショウ(0:15〜)で観てきました。
夜中だっていうのに、ほぼ満員。
さすがチネチッタ川崎?
さすがジョニー・デップ?
それともティム・バートン監督?
こんなにナイトで賑わっていたのは「SWEP3シスの復讐」以来だね。
原題は「CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY」。
2005年製作のファンタジック・コメディ、115分もの。
あらすじ
世界一のチョコレート工場が子�... [続きを読む]
受信: 2005/09/15 10:21
» チャーリーとチョコレート工場 [Akira's VOICE]
ワクワクする幕開けから,ほろっとくる最後まで楽しさ全開!
[続きを読む]
受信: 2005/09/15 17:43
» チャーリーとチョコレート工場 [まつさんの映画伝道師]
第208回
★★★☆(劇場)
「PLANET OF THE APES 猿の惑星」(2001)によってティム・バートンが証明したもの。
それは「リメイクも手掛けることが出来る」ということだった。
よくよく考えれば、彼の大ヒット作「バットマン」(....... [続きを読む]
受信: 2005/09/17 02:19
» 痛快なブラックファンタジー◆『チャーリーとチョコレート工場』 [桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」]
9月16日(金)TOHOシネマズ木曽川にて
チャーリー(フレディー・ハイモア)は、貧しいながらも暖かい家族に囲まれて暮らす少年で、彼の憧れは、ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)が経営する世界一のチョコレート工場。昔、祖父がその工場に勤めていたが、内部にスパ...... [続きを読む]
受信: 2005/09/20 06:37
» チャーリーとチョコレート工場 [cococo]
これは「こういう映画なんだ」と思って観るのがいい。最近、「もごもご」言いはじめる [続きを読む]
受信: 2005/09/21 16:20
» チャーリーとチョコレート工場(映画館) [ひるめし。]
CAST:ジョニー・デップ 他
幼い頃見学に行った某お菓子メーカーの工場がこのチョコレート工場のように奇想天外だったら、人生観が変わってただろうな〜。なんて思ってしまった。
とにかくチャーリー役のフレディー・ハイモアくんがかわいかった。「ネバーランド」の時はそんな風には思わなかったけれど、J.デップがおすすめする気持ちがわかったような気がする。
他の子供たちがクソ生意気なだけあって彼のピュア... [続きを読む]
受信: 2005/09/25 14:40
» 『チャーリーとチョコレート工場』 ☆☆☆☆★ [映画VS名古屋]
さすがティム・バートン!見る前はちょっと舐めてました。
『チャーリーとチョコレート工場』
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、フレディ・ハイモア、デヴッド・ケリー
ヘレナ・ボナム・カーター、ディープ・ロイ
「シザーハンズ」「エド・ウッド」「スリーピーホロウ」に続き、
ティム・バートン&ジョニー・デップコンビの4作目。10月には
またまたこのコンビの「コープスブライド�... [続きを読む]
受信: 2005/09/26 02:47
» 再・『チャーリーとチョコレート工場』 [京の昼寝〜♪]
レビューを書く前に、9/10にこの『チャーリーとチョコレート工場』のレビューをアップしました。 ところが原因は今もわかりませんが、記事が消えてしまいました そこで9/12に“行方不明〜”で、「取り合えず、TB戴いた方には申し訳ないですが、TBはお返ししますが、記事について再度書こうといま思えません。 gooを使っていて、恐らく同じ気持ちになっている方もいらっしゃるかと思います。 もし僕のレビューを参考のた... [続きを読む]
受信: 2005/10/01 12:55
» チャーリーとチョコレート工場 [グダグダいってみる]
~なんとまぁ☆やっとみれたw先週の水曜かな? 感想は、★★★★☆ 星四つですw [続きを読む]
受信: 2005/10/12 23:18
» 小さなおっさん:『チャーリーとチョコレート工場』 [ひたすら映画を観まくる日記アルティメット・エディション]
ああ、とうとう観てしまいましたよ、『チャーリーとチョコレート工場』を。「観よう観よう」と思いつつもタイミングを逃してズルズルと日にちが経ってしまい、もうそろそろ「DVDが出るまで待とうかな〜」という気になりかけていたのですが、ずっとキープしていた1位の座を『....... [続きを読む]
受信: 2005/10/15 02:22
» チャーリーとチョコレート工場 [きょうのできごと…http://littleblue.chu.jp/]
コレも10月には観ていました。
感想あげるのが遅すぎです。自分。
お菓子好き。、特にチョコレート大好きな、私。
このタイトルだけでも「美味しそう!」(面白そうじゃないのかよ)と、
惹かれるものがあります(笑
というわけで、きっとスゴクスウィートで美味し...... [続きを読む]
受信: 2005/11/09 23:38
コメント
んー。良さそうですね。ほんとは、今日行こうかな、と思っていましたが、水曜日なのでやめました。レディース・デイって、この頃混み合っているし、傍若無人な女性が多い。俗に言う「おばさま」たちと一緒にされたくないとも思う。んで、レイトやナイトに出かけることが多い自分でございます。はい。>観てきたらTBをお送りさせてくださいね。
投稿: あかん隊 | 2005/09/15 00:38
最近、映画鑑賞をピクニックと勘違いしている人が多くなってきたように思います。
持ちこみ禁止を徹底してもらいたいですね。
投稿: kossy | 2005/09/15 00:40
そのような場合は、上映終了後おもむろに立ち上がり、「どうだ!地の利はこちらにある!」と叫びつつ、頭を殴ってやりましょう。(^^ゞ
あるいは「パワー!」と叫びながら、電撃浴びせるのも可です。
アニー:「辛抱です、マスター」
ヨーダ:「怒りはダークサイドに通じるでな」
投稿: ラフマニノフ | 2005/09/15 00:49
■あかん隊さん♪
いつもありがとうございます。
>水曜日なのでやめました。レディース・デイって、この頃混み合っているし
ええ、それで追記のような失敗ですw
観たい映画は本当に見たい人が行く時間帯を選んだほうが無難ですね。夕食時は最悪です。
>>観てきたらTBをお送りさせてくださいね。
”させてください”だなんて・・大歓迎です!!
■kossyさん、こんばんは♪
コメントありがとうございます。
>映画鑑賞をピクニックと勘違い
まったくです。
ケータイカパカパも多くって・・・
ファーストデーは特にひどいので(安さで普段行かない人がいくからかな?)サービスデー関係は極力避けたい今日この頃です。
時間選びも考えなくては。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/09/15 01:01
■ラフさん♪
_(T▽T)ノ彡☆ばんばん! 大爆笑www
>「どうだ!地の利はこちらにある!」と叫びつつ、頭を殴ってやりましょう。(^^ゞ
後ろですからね、確かに”地の利”ありました!
実は本日、エンドロールではぶつかった振りして席を蹴飛ばしましたwww (ワタクシ、キレテシマイマシタ)
「前の席を蹴らないでください」
そんな注意書きもあるんだけどなぁ。。。
私も常識のない人間の仲間入りですね・・(汗)
投稿: たいむ(管理人) | 2005/09/15 01:07
TBありがとうございました。
私は持ち込みオッケーのLサイズポップコーンとLサイズアイスティーを食べ捲りでこの映画を観てたけど、周りに迷惑だったかしらん^^;。でもあっという間に平らげることが出来ちゃった。まぁそんな気楽な雰囲気で見れる映画でした。
ジョニデには感心しましたが、好みは『パイレーツ…』のほうなので、そちらを早く観たくなってきました。
投稿: ayuto | 2005/09/15 21:15
■ayutoさん♪
>持ち込みオッケーのLサイズポップコーンとLサイズアイスティー
私もMサイズのアイスティー持ち込んでましたよ。
あくまで”常識の範囲”を考えましょうよ、ってことでwww
>気楽な雰囲気で見れる映画でした。
わらいあり、涙あり(たぶん)、苦笑い大いに・・そんな映画ですよね。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/09/15 21:52
はじめまして(^∀^)
バートンならではのブラックワールドたまらないですよね~(≧∀≦)普段ウザイって思うようながきんちょたちを映画の中で小気味よく意地悪してる辺りが爽快でしたwウォンカジョニー最高です(*^▽^*)
TBさせていただきます~vv
投稿: わさ | 2005/09/16 11:53
■わささん、今晩は♪
コメントありがとうございます。
>普段ウザイって思うようながきんちょたちを映画の中で小気味よく意地悪してる辺りが爽快
まさしく!って感じです。
まさにそんなガキばかりですからね。
チャーリーが凄くいい子に見えちゃうけど、拾ったお金でゴールデンチケット・・・これはどうかしら?www
投稿: たいむ(管理人) | 2005/09/16 19:07
コメント&トラックバックありがとうございます。
個人的にはティム・バートンもジョニー・デップも子供が生まれてから「判りやすい」作品選びをするようになっている気がするのですが、その中で個性を発揮しているのはハリウッドの中ではなかなか出来ないことなので凄いと関心しております。
旧作では映画が提示する「教訓」が微妙に違うので(より原作に近い)比較してみるのも一考です。
投稿: まつさん | 2005/09/17 02:28
■まつさん♪
コメントありがとうございます。
あまり監督・俳優の細かいことはわからないのですが、独特な作風なのは賛否両論なのでしょうか?
最初から原作と比較できるのが一番なのでしょうが、後になってアレもコレも・・とやれ小説だ、DVDだと両方こなすのはなかなか大変です。最近こんなのばかりだし。
リメイクが凄くよくって、そのうち原作も・・こんなパターンが気楽かもしれません。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/09/17 22:25
そういえば、たいむさんの記事を読んで思い出しました。
『スリーピー・ホロウ』には、ダース・モール
(ただし顔出しはないが)
『ビッグ・フィッシュ』には、オビ
『チャーリーとチョコレート工場』には、ドゥークゥー伯爵。
すると、順番的には次のバートン作品に出るのは、ヘイデン・クリステンセン?あるいはサミュエル・L・ジャクソンか?
ヨーダはさすがにないだろうなぁ…。
投稿: ラフマニノフ | 2005/09/18 02:13
■ラフさん♪
>ヘイデン・クリステンセン?あるいはサミュエル・L・ジャクソンか?
実現したらすごいですよね。
関係ないですけど、明日19日、BS2で「戦場に掛ける橋(1957年)」を放映しますね。
”アレック・ギネス”ですよ。
48年前のオビ・・いえアレックは、ユアンと似ているかしら?
投稿: たいむ(管理人) | 2005/09/18 23:55
観ました。「それなりに」楽しめました。いじわるおばさんは、
○勘当した息子でも成功してたから、いろいろ反省もし、思い直したりもしたんじゃないの? 落ちぶれて、犯罪者になったりしていても、おなじような反応になるだろうか?
○拾ったお金の持ち主が現れて、「返せ」「戻せ」…この恩恵は、自分にも権利が有るぞ、と主張したらどうなるのか?
なんて、いろいろ思ってしまいました。とさ。
リスは、気性の荒い、結構乱暴な生き物なのに、外見でトクしてますねー。ハムスターの方がよほど大人しいのに。
投稿: あかん隊 | 2005/09/21 16:26
■あかん隊さん♪
ふたたびありがとうござます。
>○勘当した息子でも・・・
それは思ったwwちょっと都合よすぎ・・
でも親父何歳だ?そんな突っ込みいれてみた。(だからクリストファー・リーかw)
>○拾ったお金の持ち主が現れて
お金だから真の持ち主はわからないだろうけど、あんなによい子を演じてたのに、拾ってすぐに店に走るってどうよ?って突っ込みは誰しも思ったことだろう。
ということで、きっとあかん隊さんは意地悪ではありません・・・どういう結論だ(爆)
リスがたくさんで、その瞬間噴出し、すぐ結果も見え・・・リスのあの凶暴さに加え、あの数。たとえハムスターでも怖いかも。
投稿: たいむ(管理人) | 2005/09/21 21:31
たいむさん、こんにちは。この記事には、1年9ヶ月ぶりのコ
メント(笑)。
個人的には、いまいちノリが悪かったです。でも、見終わって
から食べた、ガーナチョコはおいしかったです。
観ないで書いた自分のコメントのほうが、観た後に書こうとし
たコメントよりおもしろそうなので(笑)、コメントは控えさ
せていただきます(なんじゃそりゃ?)
TBは不発でございました。(>_<)
投稿: ラフマニノフ | 2007/06/07 15:31
■ラフさん、毎度!
以前にも頂いていたのですね、コメント(笑)
読み返すと・・・バカやってましたねぇ、私たち(爆)
そっか、ラフさんとの出会いは、ワーナーのサンクスフェアで、繋がりはスターウォーズでしたもんね。なつかしーぞ!!
投稿: たいむ(管理人) | 2007/06/07 17:51