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2005/07/28

「月は繭地には果実」From called “∀”Gundam

「月は繭 地には果実」(上・中・下)  福井晴敏:著

3冊やぁっと読み終わった。購入したのが5月下旬。たしか「Z」公開の頃。
3冊を同時に購入し、(上巻)は2.3日で読破。
(中巻)からペースが落ち・・・(汗)ほかに同時進行で何冊か手をつけていたものがあり(言い訳w)、「SEED-D」2巻の乱入があったりで、2ヶ月かかってやっと完了。
数年前に初版されているにもかかわらず、何故今なのか。まず、言わずと知れた「ガンダム」シリーズの原作(厳密に言うと原作ではなく、ノベライズでもない)だったこと。
そして著者が話題の”福井晴敏”だった事、この2点。

福井晴敏・・・「終戦のローレライ」「亡国のイージス」の著者でもある。
それら2作品は、さらに「戦国自衛隊1549」を加え、すべて映画化という極めてまれな状況になっているようだ。

2月「ローレライ」を鑑賞。
「ガンダムA」で 『ガンダムよりガンダムらしい』 と紹介されていただけあって、確かに「ガンダム」風だった。
戦争を背景に「海」という「宇宙」で繰り広げられる人間模様。
軍の言いなりにはならない(離脱)、かといって自国も撃たせない、阻止するために単鑑乗り込む。そして「守りたいものがあるんだぁ~!」(まさしくコレだw)

6月「戦国自衛隊1549」を鑑賞。 (※こちらを参照)

「亡国のイージス」は7月30日(土)公開!

それはさて置き、「月は繭地には果実」∀ガンダム”原作ではなく、ノベライズでもない”と先に書いたが、それはTVシリーズの富野監督も後書きに記している。
企画の段階からの計画でTV版と同時進行で行うということ、福井氏には企画書と冒頭の展開のみ渡しただけなのだそうだ。結果、基本は一緒だけど、違ったのもの、小説として独立したものになったと言っている。

実は「∀ガンダム」のTVシリーズは未見。劇場版「地球光」と「月光蝶」だけ(中巻)の途中であたりで観た。(それはそれで楽しめた、途中展開の速さに意味不明もw)
冒頭部分はさすがに一緒。けれど登場人物、登場の仕方などは同じようで微妙に違っていて、なかなか面白い。
同時進行だけあって、ところどころで同じ展開が繰り広げたりするが、中盤からまったく違うストーリーになったのがもっと面白かった。

今更検証して仕方がないのかもしれないけど、まず

「あっけない”ターンX”」 これがよかった。
TV版ではあくまでラスボスの”ターンX”が(下巻)のはじめ、月に着く前に決着が着いてしまう。何度も繰り返される戦闘シーンを文章でいくら事細かに綴ってもあまり意味がなく、そういうものは”映像でどうぞ!”という役割分担のようなものを感じた。その分、登場人物の気持ちの変化などを重視し小説でしか味わえない面白さを披露してくれていると思えた。

「キエルとディアナ」
TV版の2人の入れ替わり。心を通わせた2人はその時々で機転を利かせ上手く立ち回る。それは”キエルとハリー”の良い関係がそうさせたものであって、小説ではハリーが最後までディアナを愛し続けることによってまったく違うものになった。どちらかというと小説のほうが自然だ。TV版でのヒロイン・キエルの露出度により、視聴者の(今で言うなら「ハリキエ」推奨!)がそうさせたのかな?と勘ぐってみたりするww

「ムーンバタフライとカイラス・ギリ」
小説だけの最終兵器(だと思うんだけど・・)
ムーンバタフライ・・サイコミュ・システムで駆動させるモビルアーマー。無数のファンネルをもつ。パイロットはディアナ。
カイラス・ギリ・・・月面を一周するメガ粒子加速器。謂わば赤道1周が全部発射口というとてつもないのビーム砲。ハリーが作動させてしまう。

本来なら”守るため最終兵器”の2つ。ハリーの”ディアナを守るため”という愛が作動に踏み切らせた”カイラス・ギリ”を止める為に、その気持ちに応えられないディアナが”ムーンバタフライ”作動させる。そしてそんなディアナを守るために”ターンA”を駆るロラン。痛々しいドラマですよ。

「ディアナとロランとハリー」

結末は小説が断然いい(と思う)。決してハッピーではない結末だけど。

「ロランとターンAの対話」
破壊と修復、滅亡と再生。なるほどスパイラル・・・永遠のテーマです。

相違点を挙げたらキリがないのだけど、きっとTV版はTV版の良さが、小説は小説の良さがそれぞれあるのだと思う。
”ノベライズ”(これもあるらしい)はTV版を補足しながら文章に起こすもの。それはそれで、映像では見られない心理的内面が著されていて良いと思うがそれもまた別のもの。

このまったく違った同じ話は”小説”としてとても面白かった。

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コメント

私もターンAのノベライズ版読んだなーと思ってたのですが、なんだか違う感じ・・・。
どっかにあったはずと思って、あちこち探し回って見つけてみれば私が読んだのはスニーカー文庫版(全5巻+外伝)の方でした(^_^;)
でも、こっちもTV版とは微妙に違ったような気がします・・・正直、詳細は忘れてますが。

機会があったら是非TV版も観ていただきたいものです。
きっと、ヒゲのガンダムが癖になりますよ!

投稿: ずびん | 2005/07/29 22:53

■ずびんさん♪
>スニーカー文庫版
ノベライズ、ありますね。古本屋で一部見つけましたw
いまのSEED-Dもそうですが、ノベライズもまったくTVそのものではないところがいいですよね。

この「月・・・」は本当に別物です。
この記事を書くにあたって、一応TV版13巻のあらすじは確認しました。
SEED-Dが終わって、Zの二作目前が見ごろかもしれませんwww
いや、余韻に浸ってる時期か・・・
いずれ挑戦したいと思います。


投稿: たいむ | 2005/07/29 23:12

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