「海を飛ぶ夢」みた。
試写会です。今更ながら・・・
我が地方ではやっと公開になるということです。
東京だと、4月16日公開?
うわー2ヶ月以上遅いってことですねぇ(汗)
「アカデミー賞 外国語映画賞」作品 (スペイン映画です) こんな作品なのに・・・
ずばり『尊厳死』についてのストーリー
主人公・ラモンは若き日、海に飛び込んだ際に首の骨を折ると言う大怪我に見舞われ、その後遺症で四肢が不自由となり、寝たきりの生活となる。
家族の介護なしには生きられない自分を苦悩し、そして「死を望む」ことを宣言する。ただし、自分で自分の命を絶つことが出来ない彼は、死ぬことも誰かの介添えが必要なのだ。そこから彼は支援団体などの力を借りつつ、長い時間をかけて「死を獲得」する為に裁判で闘うことになる。しかし結局司法の判断は「尊厳死」を認めない。ラモンの希望は認められることはなかった。
最終的にラモンは彼の支援者の手を借りて目的を遂げてしまう。
その最期にビデオレターとしてメッセージを残しながら。
その中にこんな言葉がある。
「生きるということは権利だ、しかし、自分には義務だった」
裁判の間、彼の周りの色々な出来事が描かれている。
本人の苦悩はもとより、弁護士との出会いと別れ、家族の思い、支援者達とのつながり、友人・知人との付き合い。
それぞれがそれぞれに「尊厳死」について思い、悩む。当然そこには意思のすれ違いも起こる。それがまさしく「権利と義務」という言葉に集約されている。
自分自身、五体満足で何不自由なく暮らしている。
はっきり言って「尊厳死とはなにか」と問われても答えられない。
この映画はラモンの行動が良いとか悪いとかそういうことは言っていないし、感動だ、共感だ、そんなことでもない。
「是か否か」うわべだけを討論するのは簡単なことだとは思うが、
「尊厳」という言葉の意味をを履き違えていないか?
それを再確認する意味では討論、議論を闘わせてみたいと思った。
追記:すでにオスカーを受賞している作品に、評価をつけるのはおこがましいということで、今回も(戦国自衛隊1549に続いて)、ノーカウント。
とても良い作品だと思う。でも私は映画にどちらかというと娯楽を求めているので、最初から最後まで考えさせられる物語はキビシイ。泣くことも笑うこともなく、ただ考えながら見るのはどうも・・ということで
総合評価: ★★★☆☆ 星三つ。
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