「戦国自衛隊1549」みた。
『ローレライ』に次いで、【福井晴敏】作品の映画第2弾。
【半村良】原作の「戦国自衛隊」と同名で1979年に映画化されているもののリメイク版とでもいいましょうか?
ただし、内容は「タイムスリップ」と「歴史を変えるんだ」というクダリ以外はまるっきり違うと言って過言ではないので、別作品と思ったほうがいいでしょう。
《あらすじ》・・・ネタバレあり
密かに自衛隊にて実施されていた人工磁場の実験中に予期せぬ事故が起こり、的場毅一佐(鹿賀丈史)率いる自衛隊第三特別実験中隊が、460年前の戦国時代にタイムスリップ。
実験から2年後、かつて的場の部下だった鹿島勇祐(江口洋介)は、実験に深く関わっていた神崎怜(鈴木京香)二尉らとともに、的場たちを過去から救出、及び歴史の書き換えが原因と思われる現代に開いた虚数空間ホールを食い止め、すべてを正常に戻すべく過去へ。はたして鹿島は的場たちを救い、無事に現代へ帰還できるのか!? 限られた時間は74時間27分。
ってところでしょうか?・・・なんだけど、ゴメンナサイ。
最初の15分で放棄しました。いえ、ちゃんと最後まで鑑賞しましたよ。
鹿島が的場に言われた「生きるとは覚悟だ!」だの「未来に責任を持て!」だのカッコイイセリフを思い出し、一度は辞退した作戦に参加するあたりまでは、うんうん、と見ていた。
しかし、この先がもうイケナイ。
確かに現代の自衛隊が戦車だの、戦闘ヘリだので戦国時代に降り立ったこと自体、ありえないことなんだけど、だからこそ、劇中で突っ込みでも入れてほしいところだ。みんな何でもかんでも受け入れすぎだよ。槍もって攻めてくる相手にせめて「マジかよ」くらいのセリフほしかった・・
そこから先はもう突っ込みいれたらキリがない。コメディを見ている感覚で笑いながら見てました。人が死ぬシーンでこんなに笑っていた(不謹慎と言われても)のは未だかつて無いな。もうどんなシリアス場面になっても私がそれに同期することはなかったです。ハイ。
せっかくのタイムリミットの設定もも全然効果でてなかったなぁ、そういえば。
「現地の住民に接触はしない」・・・無理だって。
「現地の住民は傷つけない」・・・だから、無理だって。
「出来る限り現代の痕跡は残さない」・・・一応実弾ではなく、土で分解可能な素材を使った衝撃弾を使用するとかなんとか言ってたけど、ただそれだけだった。
最終的には思いっきり現代の残骸を山ほど戦国時代に残してご帰還。
鹿島は「俺達は歴史のつじつまを合わせただけかもしれない」なんていってるけど、そんなんで未来に戻ったって絶対歴史は変わってるって、つじつますら合ってないと思うよ。
ということで、評価なしというより、ノーカウントかな?
【福井晴敏】作品の映画第1弾の『ローレライ』はクサイながらもそれなりに楽しめたんだけどな?ガンダムが好きだからかもしれないけど。
『ローレライ』は私が思うに、実写版ガンダム。
もちろんMSとかは出ないけど、ガンダムSEEDにたとえるなら
日本軍=地球連合軍 アメリカ(?)軍=ザフト 潜水艦「伊507」=アークエンジェルって感じ。
思いっきり要約すると、戦争終盤、潜水艦「伊507」は日本軍のやり方に納得がいかず、軍から脱走。アメリカの核攻撃を阻止すべく、また守りたいものを守るのために単独で挑む。なんて感じだから。
ちょっと、というかかなり残念な結果に終わった「戦国自衛隊1549」
第3弾の『亡国のイージス』は期待を裏切らないものをお願いしたい。
キャストが真田広之に寺尾聡、中井貴一に佐藤浩市。この渋い面々には期待できそう!?
(注)私はどれも原作を読んでおりません。映画だけの感想と思っていただきたい。
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コメント
はじめまして。TBありがとうございました。こちらからもお送りしますね。
>最終的には思いっきり現代の残骸を山ほど戦国時代に残してご帰還。
まったくその通りです^^;。
途中で退屈した人が多いのかおしゃべりが多くて余計に気が散りました。観客のマナーにもどっちらけ、です(苦笑)。
投稿: shamon | 2005/06/16 20:31
■shamonさん、いらっしゃい♪
評判、あまり良くないですよね(苦)
それでもおしゃべりはいけませんね。
マナーの悪いお客さん・・・何の為にお金払ってきているんだか・・・
私はケータイ攻撃によくあいますよ。
投稿: たいむ | 2005/06/17 08:29
TBありがとうございます。盛り上がれるはずの材料と素材と人材があっても、盛り上がれないことってあるんですねー。残念。「くじ」なら「はずれ」、「スカ」ってとこでしょうか。もったいなくて、そういう意味では15億円に泣きそうデス。
投稿: あかん隊 | 2005/06/17 18:13
■あかん隊さん♪
いつもありがとうございます。
スカ・・・キツイwけどそのとおりですね。
江口洋介に鈴木京香、どちらも好きなんですけど、それだけでは引っ張れなかったww
投稿: たいむ | 2005/06/17 21:15
リアリティを無視した荒唐無稽な展開ながら、ストーリーは面白かっただけに、細かい点の不満があまりにも多いのは残念でした。
この映画のメッセージである「未来」=「希望」という言葉は、我々が次の世代への「約束」であり、「責任」であると思うのです。
一人の力は小さいけれど、岩をも砕く波のようにゆっくりと確実に、果たしてゆきたいと考えています。
投稿: まつさん | 2005/06/18 10:11
■まつさん♪
コメントありがとうございます。
約束であり、責任か。
改めて考えるとぐぐっと重いんですよね。
願わくは誰もが少しずつでも担ってくれることですね。
投稿: たいむ | 2005/06/18 14:55
こんばんは!echo&コメ、ありがとうございました!
あは、ワースト、ですか、、、
あたしも、薄っぺらな感じでした。
またよろしくお願いしますね!
投稿: 猫姫少佐現品限り | 2006/01/05 01:59
■猫姫少佐現品限り さん、こんばんは♪
>あは、ワースト、ですか、、、
えへ、邦画ワースト1です。
ちなみに洋画ワースト1はステルスです(笑)
投稿: たいむ(管理人) | 2006/01/05 19:49