「交渉人 真下正義」やっとみた。
公開2週間目にしてやっと見る事が出来ました。(すでに12日も経過しているので多少のネタバレあり。これからの方はご注意ください)
「踊るシリーズ」はTVシリーズはもとより、スペシャル版、映画、すべてにおいて何度となく繰り返し見ている作品です。TVシリーズではオープニングに名前すら紹介されていなかった端役の「真下正義」がまさかまさかスピンオフという形で主役をはることになろうとは数年前では考えられなかったとこです。織田裕二の「踊る大捜査線」本編は『いかりや・和久さん』亡き今、すぐにはありえないかとは思っていますが、かつての型破りデカ「タカとユージ」の物語も『中条・課長』亡きにのちに復活しているし、再々復活も決定(良し悪しは微妙)。「踊る」も永遠あれ!の可能性は捨てきれない。
「交渉人 真下正義」 さすがに「踊る」のスピンオフ。全体的に楽しく見れました。前半初めの地下鉄パニックのあたりは、さすがにあちらこちらで言われているように尼崎の事故が想像され、目を伏せたくなるような感覚に襲われるけれど、さほど長いシーンではないし最悪の事態は免れているので映画としてはカットできない部分として受け止めたいと思います。
今回『地下鉄ジャック犯の真下への挑戦』というような触れ込みで散々宣伝されていたように思う。まぁ、そのとおりなのだけど最終的に狙いは真下警視だったわけで、犯人は結局不明のまま大団円。あれはあの結末しかないだろうなぁと思う。含みを残して終わるって言うのもひとつの手段ではあるけれど、「踊る」シリーズだし、明るく終わらせるにはベストの選択だろう。そんな中でも妙にココロに残っているのが、最後の犯人の車と真下とのやり取り。あれは犯人の真下警視に対する敗北の念を表現しているのかなぁって。でも、もしかしたら信認の念でもあるのかなぁって。それからそのあとの真下の表情。これは人によって様々な捉え方ができると思うけれど、それこそがこの映画の後味のような気がしています。
「真下正義」というキャラは「踊る」ではそれなりにポイント的役割を担っていたけれど、やはり主役にするにはキャラ的に華がたりない(ユースケ・サンタマリアのことではなく、あくまでもキャラとして)それを個性的なキャラの名脇役ぞろいによる連帯責任的成功だと思います。準主役の寺島進、國村隼、石井正則もさることながら、金田龍之介の存在感が一番ではないでしょうか。地下鉄ジャックという事態の深刻さをキャラのトークやアナログな備品で軽くし、それでいながら重量感のある存在で引き戻す。とてもいい感じです。相変わらず遊び心満載のつくりもいいですね。TTR司令室までの移動の様子をまず真下が、そしておなじみカエル急便、初登場(?)スネークQ便にタートル便、止めにケーキ屋、と同じことの繰り返しで楽しませるのも「踊る」の醍醐味ですねよね。
とにかく、最後までとっても楽しかったです。エンドロールも見逃せませんし、その後もね。
次回作「容疑者 室井慎次」は今回よりちょっと重いテーマで、いつも悩ましい室井さんがさらに窮地に追い込まれる設定は本当はイヤなのだけど、最後の最後はちゃんと切り抜けると信じて楽しみに公開を待ちたいと思います。
「青島よ、約束を果たせそうにない・・・・」
ううう~~~
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コメント
たいむさん、はじめまして、こんにちは!
こちらこそ、コメント、ありがとうございました。
気の利いたことを書いてましたが、映画好きな僕ですんで、ホントにとってもたのしい時間を過ごせました。
続編は、僕的には『容疑者 木島丈一郎』を観たいですけどね。
では、また遊びにきますね。
投稿: M's Factory | 2005/05/20 08:13